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2008年10月29日

動き出した秋春制移行問題。

オシム報道の間隙を縫うかのように、日刊で毎日のように報道される秋春制移行への問題。

正直、私が想定していたスピードよりも早く事態が動いている。
犬飼さん、真剣にやる気のようです。


J秋春制川淵氏が支持、10年移行へ追い風
>日本代表を含め国内日程が過密になっている点など変化を指摘。
>その上で「ノーから入って議論しても意味がない。イエスの前提から入って話し合い、
>ノーなのかやってみようかというふうになるのか、きちんと議論していきたい」。


日本協会がJリーグ秋春制移行を本格検討
>鬼武健二委員長(Jリーグチェアマン、日本協会副会長)は「Jリーグだけでなく、
>日本サッカー界全体の構造をどう構築するかの問題」と話し、
>下部リーグや学生リーグなども包括した議論が必要


Jリーグ秋春制移行に選手会慎重論も
>事前に実施したアンケートでは「条件付きも含めて賛成7、反対3という感触」だったが、
>降雪地のクラブの選手を中心に、サポーターやクラブ経営への悪影響を指摘する意見も出た。

>藤田俊哉会長は「選手だけの立場ならメリットが大きいが、意外に慎重な意見も多かった」




秋春制移行へのメリットとデメリットの比較は、以前した。(※下記参照。)

秋春制のまとめ -メリット編-
秋春制のまとめ -デメリット編-

正直、現状はデメリットの方が多いので、秋春制への移行は馬鹿だと思うような状態である。
しかし、「変化」というものは、往々にして誰かの鶴の一声で趨勢が変わり、
一部の不利益者の意見を封殺して進んでしまうのも常である。
(※小泉元首相の郵政民営化、WBC監督問題のイチローのコメントなどなど。)


秋春制は、積雪地帯ではありえないから検討する価値もないというサポが多かったが、
ありえないからとそこで思考停止すると、そうなってしまった時に後手を踏むことになる。

HFCがなすべきことは、秋春制、絶対反対ではなく、
秋春制移行で、札幌に発生する具体的な不利益を試算して、Jリーグ側に示すことだ。

ただ反対しているだけだと、"All or Nothing" になって、
何の補償もないまま、エイヤァっと、ただ結局切り捨てられる可能性が高い。
それならば、こちらから譲歩を示せば、相手からの補償も引き出しやすい。

そうしないと札幌の話を聞いてもらえないまま、先導者が悲壮感を漂わせながら
改革には痛みが伴う、自分は英断をした。功績は後年の人間が認めてくれるだろう。
などと偉くかっこつけて、結局、地方を切り捨て、秋春制移行なんてことは十分にありえる。

だからこそ、秋春制導入に伴う不利益をどう補償してもらえるのか?
という点をただ反対するだけではなく、具体的に主張していく必要がある。
それで、十分な補償を引き出せたのなら秋春制導入も止むを得ないというくらいでなければ、
この問題、札幌にとって何の得もないまま終わってしまう可能性がある。
(※少なくても、室内練習場をJリーグの金で作ってもらわないと割に合わない。
できれば、積雪地帯への毎年のJリーグ分配金の増額もお願いしたいところだ。)


昨日の話(コレ)ではないが、選手だけではなく、フロントも駆け引き上手になる必要がある。

posted by whiteowl |12:43 | 秋春制について | コメント(5) | トラックバック(1)