2008年10月26日
安易な育成路線とベテラン斬りはチームの停滞を招く
資金が乏しいチームは、選手を育成して強いチームにしていくしかない。 それは、セビージャ(セビリア)FCの例を挙げるまでもない。 しかし、札幌が、今季J2降格に至った原因の一つに 「精神的な弱さ」があったことは、間違いないだろう。 札幌の選手は、他のチームから来た選手に、練習外で仲が良くて、練習中は大人しいとよく言われる。 前節柏戦後の菅沼選手のコメントを引用するまでもなく、 チームが強くなるために大切なことは、「チーム内の競争激化」だ。 それなくして、安易な若手起用など更なるチーム内の不協和音を生み出すだけだ。 現代サッカーは、FWにも守備が求められ、DFにも攻撃センスが求められることからもわかるように、 選手にオールラウンドな能力を求める。 しかし、程度にもよるが、得意なことをさらに延ばすよりも、 弱点をなくすことの方が容易であるはずだ。 例えば、試験の点数を80点から100点にするよりも、同じ20点でも、 50点を70点にする方が簡単である。 プロなのだから、監督の要求に応えられなければ試合には出られない。 だが、サッカー選手の選手生命は、それほど長くはない。 監督の戦術が気に入らなく、能力があるにも関わらず弱点を指摘されて、 監督の戦術のせいで試合にでられないと思っているのなら、移籍すれば良い。 移籍先がないなら、今のチームで頑張るしかない。 そして、HFCももっと若手選手を囲い込むのではなく、外に出すべきだ。 チームに厳しさを与え、良い見本となるベテラン選手は必要で、 若手に偏った年齢構成はむしろいびつで、チームには足りないとすら思える。 チームが強くなるには、練習からの厳しい雰囲気が必要だ。それがないと若手も伸びない。 箕輪選手の来季獲得を望むなど、HFCもその点はわかっているようだが、 高給であるからベテランを斬り、薄給であるから若手を残すという安易な考えなら賛成できない。
posted by whiteowl |13:41 | HFCの経営を考える | コメント(6) | トラックバック(0)