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2008年10月16日

札幌の攻守のバランスを考える。

昨日、今の札幌の課題は、「攻守のバランスの悪さ」だと主張した当ブログですが、
(勝ちきれない理由は、攻撃か守備か)
Ryosukeさんのコメントにもあったように、
攻守のバランスと一言にいっても実際に実行するのは難しい。

もう少し、この問題について具体的に突っ込んで行きたいと思います。
以前、箕輪選手が、守る時はある程度守れているし、攻める時はある程度攻めることが出来ている。
ただ、その間がないと語っていました。実は、この攻守の微妙な加減がないと思っています。
例えて言うなら、車でいうと1速(全力守備)と5速(全力攻撃)しかない感じなのです。
そんなマニュアル車、乗りづらい(笑)。それに燃費も悪い。

まず、サッカーは、90分間一方が攻め続けることも、守り続けることもない。
そして、攻めか守りしかないわけではなく、
手で扱う球技(ボールを奪われにくい)であるハンドボールやバスケと比べて、
足を使う(ボールを奪われやすい)サッカーは、その中間の時間が長い。
それなのに、全力で攻めたり守ったりし続けていれば、燃費が悪くガソリンが切れます。
攻めにも守りにも緩急がないのです。攻撃の全てがチャンスになるわけではない。
DFラインで回して、GKに戻してキックしてもいい。そういう時間帯があってもいい。
もっと休む時間があっていい。例えば、自陣でのマイボールを確実につなぐ、
プレッシャーのないルーズボールは正確にコントロールするとか、
それを全員が意識してやらないとそういう時間がつくれない。
J1のプレッシャーに負けて精神的な余裕がない。

したがって、根本的な原因は、ボールポゼッションができないという点なのですが、
ポゼッションができないがために、特に攻撃が単調になっている。
ボールを奪ったら全力攻撃、ボールを奪われたら全力守備。これでは、後半まで持たない。
これは以前から言われていることですが、もう少し、ポゼッションの意識を高めないと
単調な攻めに終始してしまう。特に両SH、CHあたりがこれを意識して実行する必要がある。
そして、今の札幌の攻めに課題があるとすれば、この部分ではないでしょうか。

試合をスムーズに進めるためにも、実行に移すのは難しいことは十分承知で、
札幌は1速と5速の間の時間帯をいかに多く作れるかが課題ではないかと思っています。


札幌のため、いや選手、監督自身のために、今後に繋がるサッカーをして欲しい。
J1は、貴重な経験の場なのだから。

posted by whiteowl |13:11 | Consadole Sapporo | コメント(2) | トラックバック(1)