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2008年08月25日

4-3-1-2はカウンター特化布陣 -第22節 横浜FM戦-

※昨日のコメントの返事を書く前にちょっと思うこともあり、この記事を先に書きます。
(返事は、少々お待ちくださいm(。_。;))m ペコペコ…)


【J1:第22節 横浜FM vs 札幌】レポート:横浜FMが13試合ぶりの完封で降格圏から脱出。札幌は序盤に見せ場を作るも4連敗を喫す。 [ J's GOAL ]

>札幌は中盤の形を、前節のボックス型からダイヤモンド型にシフトチェンジ。
>クライトンをトップ下、西嶋弘之をボランチ、芳賀博信を右、中山元気を左に起用する。

まず、他のところでも誤解が見られたが、札幌の中盤は、所謂4-4-2の中盤を
ダイヤモンド(ひし形)に配置する型ではなく、クライトンをトップ下に置き、
西嶋のワンボランチではなく、残りの3人を中央にボランチとして並べる4-3-1-2だった。
(※そもそも、普段の札幌も中盤を四角に並べるボックス型ではない。)
ちなみに、各紙も初期布陣は4-3-1-2と表現しているし、
何より前節の京都戦の失点後の後半からも、4-3-1-2だった。


しかしながら、どうも失敗してしまうと全てが意味不明ということに
なるらしいが、この布陣の理由は明確だ。
運動量に問題があり、ゾーンディフェンスに穴を開けるクライトンをトップ下に置くことで
攻撃に専念させ、代わりに残りの3人が中盤の守備を担う。
外国人3人の攻撃力を最大限に活かすために他の日本人の7人が
守備を担うというシステムということが出来る。

ただ、今までの4-4-2であれば、中盤に4人いたがそれが3人になって中央に寄ったので、
一人が担当するゾーンは広くなり、どうしても両サイドにスペースをつくってしまう。

この3ボランチには守備面では、常に両サイドのケアに追われ、
運動量とボール奪取能力の強さを求められる。
さらに攻撃面では、そこからすばやく前線へ正確なフィードをする能力が求められる。
従って、この4-3-1-2を機能させるには、3ボランチの出来次第という側面が非常に大きい。
そこでこのシステムを機能させるために白羽の矢が立ったのが、西嶋だった。
従って逆にいうならば、ボランチの能力差が出てしまった試合ともいえる。
選手にインタビューするなら、まず西嶋だろー

また、4-3-1-2は、3ボランチのために中盤にサイドプレイヤーを置かず
SBしかサイド攻撃の人数がいないので、ほぼサイド攻撃が機能しない。
よって、縦ポンオンリーのカウンターに特化した布陣と見るのが妥当だ。(※↓図参照)


4-4-2(フラット型)

   ●  ●

●  ●  ●  ●

●  ●  ●  ●

     ●



4-3-1-2

   ●  ●
     ●
 〇●  ●  ●〇

●  ●  ●  ●

     ●


見比べてもらうと違いがよくわかると思います。
中盤の両サイドにスペース(※〇のところ)ができることも一目瞭然ですし、
同時に両サイドに居る初期人数が少ないこともわかると思います。

カウンターに特化した布陣なので、ある程度攻められるのは計算のうちなんで、
シュート本数7対21も想定内です。小宮山のミドル、あれは、仕方ないです・・・(・・;)


以前から、4-3-1-2(カウンター特化布陣。)はどうかと
言ってきただけに機能しないとか、わけがわからないとかいわれると
自分が批判されてるみたいで、ちょっとむきになってみました!(笑)

まあ、日本代表も世代別代表もいないこのチームは、
弱いという前提で物事考えないといけません。


試合内容と今後の改善点については、箕輪様が端的に語っていらっしゃいますので、
その引用で終わりたいと思います。
て、手抜きじゃないんだからっ・・・(・・;)


【J1:第22節 横浜FM vs 札幌】試合終了後の各選手コメント [ J's GOAL ]
●箕輪義信選手(札幌):

「もう少し高い位置で守備をやらないと厳しい。最後のところで守れているかもしれないけど、
そこから攻撃をするのは難しい。全体で自分たちのフォーメーションを相手の形にはめて、
もう少し高い位置から守備を始めれば、自分たちのサッカーができると思う。
今から自分たちが攻撃的なチームになるとは思わない。できることは限られている。
自分たちがやってきたことを信じて、やっぱり結果を求めていかなければいけない」

posted by whiteowl |11:58 | 2008 J-league Games | コメント(2) | トラックバック(1)