2008年08月18日
勝点3をとりにいっての逆転負け。 -第21節 京都戦-
前半ダヴィのゴールで先制するも、後半開始早々に失点。 終了間際に試合を通じて散々手を焼いていたフェルナンジーニョに決められ万事休す。 京都に1-2で逆転負けを喫した。 札幌は、怪我人、累積警告明けが戻って来ており、 現状で考えられるほぼベストメンバーであっただけに、 この負けの意味するところは、ただの負けよりも痛い。 しかもホームとネガティブな要素をあげればきりがない。 ただ、勝点3をとりにいっての逆転負けであり、攻めて負けたのだからそこは評価したい。 残り試合が13試合となり、未だに降格圏内から抜け出せない札幌にとって 引き分けの勝点1すらあまり意味がない状況になってきている。 以前の私の記事『ホーム勝点3では生ぬるい。』でも指摘しているが、 札幌が降格圏に居る場合、札幌より勝点で上回るチームは、 引き分けでも立場が入れ替わることはない。 つまり、向こうは最低引き分けでも良いが、こちらは最低勝たねば降格圏を脱出できず、 いきなり勝ちに行かねばならない。それは、リスクを負って攻めることを意味し、 最も札幌の苦手とするパターンでもあるからだ。 今後も苦しい戦いが続くことは、想像に難くない。しかし、札幌は引き分けではなく、 勝って勝点3を取っていくしかない。もう勝ちを狙いに行くしかない状況なのだ。 この試合の前半は、非常に良い立ち上がりであった。仮定の話をしても仕方がないが、 ダヴィのシュートやアンデルソンのヘッドのどちらかが入っていればまた違った展開に なっていたかもしれない。ここで決めきれなく最少得点差で後半を迎えてしまったことに、 京都の加藤監督もインタビューで語っているが、京都の反撃を呼び込む余地があった。 前半は、中山と芳賀を中心に危険なスペースを潰し相手に当たりに行っていた。 クライトンも前半は、積極的なディフェンスはしていないが、しっかりとラインを形成していた。 また、久々に復帰した西嶋が、相手のGKではことごとくヘッドで競り勝ち、 セカンドボール奪取も有利に進めていた。 アンデルソンが、前線でポストプレイをしてボールをキープすることも出来ていた。 しかし、後半、一気に札幌の運動量が落ちる。まず、クライトンの運動量が激減。 後半から京都が、DFを一枚削って田原を入れて3トップにして、 3-4-3にしてきたこともあり、京都の中央で攻める人数が増え、 札幌の中央の人数が相対的に減る。(※中央で、芳賀が振り切られるシーンが目に付くように。) また、京都はシンプルに長身の田原をターゲットにしてロングボールを 入れる戦略に変えてきた。これが功を奏した。後半開始早々から怒涛の攻めを展開し同点に。 ここで三浦監督も修正に入る。藤田に代えてマーカスを入れて中盤を3ボランチにして、 運動量が減ってゾーンに穴を開けることの目立つようになったクライトンをトップ下にあげ 札幌もフォーメーションを4-3-1-2にした。 これは以前、『カウンター特化布陣。』で採用してはどうかといった 中盤を3ボランチにしてクライトンをトップ下にあげるフォーメーションである。 ただ、この時にも指摘しているが、SHから3ボランチにした結果、 中央の守備は厚くなるもののサイド攻撃ができずカウンター狙いしかできない。 しかも、以前sameさんに指摘されていたように札幌は3ボランチが 縦方向に良いパスを出せなかったので、効果的なカウンターが出せず、 結果的に、防戦一方の展開になってしまった。 状況を打開すべく疲れの見えるアンデルソンに代わって砂川、 中山に代わって石井を投入するなど最後まで攻撃的な手を打った三浦監督であった。 しかし、その結果、おそらく最終的にクライトンを右SHにした4-4-2に戻したのだろうが、 フォーメーションのバランスが悪くなっていた。 そして、ノーガードの打ち合いの状況の中で、最終的に明暗を分けたのは個の力だった。 疲れの見える札幌のDF陣を切り裂くようにフェルナンジーニョがドリブルで突破し逆転負けを喫した。
【J1:第21節 札幌 vs 京都】三浦俊也監督(札幌)記者会見コメント [ J's GOAL ] >Q:後半、マーカス選手を入れたのは守備を固めるという考えがあったのか? 1-1時点でのマーカスの投入は、なぜ?という人も多いと思うが、 自チームの状況と相手の京都の布陣を考慮に入れた打開策であったと ↓で引用している斉藤さんも指摘しているが、私もそうだと思う。 決して、引き分けを狙った交代ではない。 (※状況を考えれば、引き分け狙いに意味はない。また、アホな質問してるよ・・・(・・;)) 図らずも、斉藤さんと似たようなレビューになってしまった(笑)。 【J1:第21節 札幌 vs 京都】レポート:リスクを冒して勝点3を狙いにいった札幌が敗れ、最下位に。京都が敵地で貴重な勝点3を獲得した [ J's GOAL ] >そうしたタフな戦いに選手、スタッフ、そしてファン、サポーターが我慢強く耐え抜くことができるか。 >そこが、シーズン終了時の札幌の明暗を大きく分けることになるだろう。 (・_・。)(._.。)(・_・。)(._.。) ウンウン J2降格という暗闇は迫って来てはいますが、まだ一筋の光明ある限り それを信じて応援し続けるしかありません。
posted by whiteowl |22:09 | 2008 J-league Games | コメント(6) | トラックバック(1)