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2010年01月13日

秋春制に反対するよりも、冬期開催に反対すべき。

秋春制については、ここのブログでも討論してきました。

(※過去の議論に興味のある方は、右のカテゴリにある“秋春制について”を見てください。)


さて、以前は、「秋春制=冬期開催」ということで、
雪国の人たちは大反対していたわけですし、
JFAの会長もそういうつもりで言っていたようですから、議論の余地もありませんでした。


なぜなら、冬期開催は、現状の環境では不可能と考えるべきだからです。

降雪地帯の全てのクラブのスタジアムと練習場に、
最低限、“屋根”をJFAからプレゼントしてくれるとかでもしない限り無理です。

もし、札幌ドームでやるとしても、公式試合でつかえる人工芝はあるのか、
それは誰が用意するのかという話になります。


冬期開催を前提とした秋春制は、議論の余地もありません。

無理です。

したがって、私は冬期開催については反対です。






しかし、色々とハードルはありますが、
冬期休業(ウインターブレイク)を挟んだ秋春制については、議論の余地がある。
したがって、現状の秋春制反対運動に私はずっと違和感を持ってきました。


なぜなら、現状の春秋制でも、3月上旬開幕、12月上旬閉幕。
今でも、天皇杯を入れると12月下旬までサッカーをやっている。

という既成事実を笠に着て、現状でもやれているのだから、
試合期間は変えずに、開幕と閉幕の時期をずらして1、2月を冬期休業にして、
秋春制を導入すると言ってきたら、今もやっているので無理とはいえない。


したがって、もし、JFA側がそう主張してきた時に、“秋春制反対”では、
一方的に札幌が不利益を被る可能性があります。


なぜなら、JFA側は、3月と12月は今でも試合がやれているのだから
問題ないと考えている可能性がありますが、
札幌の場合、実際は、かなり無理矢理3月と12月は開催しています。

一番の問題は、秋春制の導入ではなく、冬期にサッカーの試合をするということが、
雪国のクラブにとって大きな負担になるということのはずです。


おそらく、ここをJFA側が認識しない限りは、“秋春制反対”というなら、
春秋制でシーズンの開催期間を出来るだけ延長して、
(※実際、開催は早くなって、閉幕は遅くなっています。)
冬期休業期間を短くするという既成事実をつくった上で、
同じ開催期間で開幕と閉幕の時期だけずらすという荒技を繰り出す可能性があります。

(※というか、私が協会の人間ならそうします(苦笑)。)



現行の春秋制であっても、既成事実を盾にして冬期開催期間を延ばされる可能性がある。

しかし、冬期に試合を開催されることが、雪国クラブにとって大きな負担になるわけですから、
“秋春制導入反対”ではその最も大事な主張が隠されてしまう可能性がある。

実際、今までの春秋制でシーズンを延長する場合は、それほど大きな反対はなかった。


したがって、私は“秋春制”にこだわるよりも
雪国のクラブは↓を主張すべきと考えています。


まず前提として、巨額の設備投資をしない限り、

積雪期間はサッカーをやることが不可能であるということ。


その上で、


①冬期休業期間をできるだけ長くすること。

②どうしても、冬期休業を短くするor冬期に試合を開催する場合は、
 何らかの補償をすること。


争点は、秋春制導入に賛成か反対かではなく、
冬期開催に賛成か反対かではないかと思うのです。


posted by whiteowl |12:45 | 秋春制について | コメント(5) | トラックバック(1)

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「11年に実行できることがあればやっていく」の意味は?>秋春制再提案 【当然!B自由席です。】

「3歩あるけば忘れる」鳥あたまです。(^^

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Re:秋春制に反対するよりも、冬期開催に反対すべき。

 秋春制に関しては結論としては反対なんですけど、それ以前に「無理でしょ?」っていうのが雪国の人間の実感なんですよね。雪は“降る”モノじゃなくて“積もる”モノってのが常識で、暖めれば溶けるから大丈夫っていう感覚が既にあり得ない。

 でも、ただ闇雲に「絶対反対!」って言っちゃうとワガママだって受け取られてしまう。
 なので、「欧州とスケジュールを合わせたいのはお考えとしてあるかもしれませんが、実情としては非現実的ですよ」と理路整然とクールに反論していきたいですね。インフラの問題とか気象の問題とか正当な理由はいくらでもあるわけですし、たとえタイムスケジュールを合わせたところで地理的なハンデは埋めようがないんですから。もっとも、かの御仁は「だからこそ秋春制だ!」と宣うんでしょうが・・・。

 連日の雪かきで全身筋肉痛です・・・(泣)。

posted by フラッ太| 2010-01-13 19:54

Re:秋春制に反対するよりも、冬期開催に反対すべき。のお返事。(フラッ太さんへ)

>闇雲に「絶対反対!」って言っちゃうとワガママだって受け取られてしまう。

そうですね。オールorナッシングで、譲歩の余地がないという態度をとった場合、
相手が強行手段に訴える場合があるということは考えた方がいいんじゃないかと思いますね。

posted by whiteowl| 2010-01-13 22:26

Re:秋春制に反対するよりも、冬期開催に反対すべき。

今回、議題としては秋に記事となった内容が入っているのではないでしょうか。

2009年10月1日記事
7、2月は休み“暫定秋春制”も検討 (スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2009/10/01/06.html
来季Jリーグは12月末まで…犬飼会長明かす (報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20090930-OHT1T00280.htm

2009年11月20,21日記事
犬飼会長「夏休み導入でシーズン延長を」=秋春制導入で新プラン (時事通信)
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=spo_date2&k=2009112000937
天皇杯「元日決勝」変更も…犬飼会長が計画 (スポニチ)
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2009/11/21/11.html
天皇杯決勝が元日から消える!? (報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20091120-OHT1T00317.htm
3月開幕…犬飼会長「Jシーズン」新私案 (サンスポ)
http://www.sanspo.com/soccer/news/091121/sca0911211110001-n1.htm

たぶん、既成事実を積み重ねて反対派を潰していくのかと思います。

posted by みんみ | 2010-01-14 00:54

Re:秋春制に反対するよりも、冬期開催に反対すべき。

》一方的に札幌が不利益を被る可能性があります。
 まさにその通りだと思います。ウインターブレークだけでなく
 12月上旬~3月上旬にアウェイ連戦を4~6試合を入れてしま
 えば札幌でも(見かけ上は)十分出来てしまうんですよ。
 感情論ではないキッチリとした議論が必要かと私は思います。

posted by LOBO | 2010-01-14 08:54

Re:秋春制に反対するよりも、冬期開催に反対すべき。のお返事。

>みんみさん

>議題としては秋に記事となった内容が入っている

>既成事実を積み重ねて反対派を潰していく

そうだと思いますね。
何の改善点もないまま再提出するとは考えにくいですからね。

秋春制に目が行き過ぎることで、
次第に外堀を埋められて既成事実を作られてしまうことが心配です。
その結果、冬期開催期間が長くなるという一番憂慮すべき事態が起こるのが
最悪のシナリオではないかと(-"-;A ...

>LOBOさん

>12月上旬~3月上旬にアウェイ連戦を4~6試合を入れてしま
えば札幌でも(見かけ上は)十分出来てしまう

そうですね。その可能性もありますよね。

今までは、冬期開催前提の秋春制だったので暴論として一蹴できますが、
対策を練られてきた時に、雪国として譲れるところは何で、
譲れない部分は何なのかをはっきり示す必要はあるんじゃないかと思います。

posted by whiteowl| 2010-01-14 17:47

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