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2008年03月30日

流れをつかみきった勝利

 札幌は第3節・柏戦、嬉しい逆転勝利を収めました。リーグ戦でも勝ち点を挙げたということで、これでひとつハードルを越えたという感じです。ハードルはまだまだたくさん連なっていて終わりが見えませんけど。

 どっちに転んでもおかしくないゲームでしたが、トータルの流れを見た時に、カギは「失点後の15分」と「ミス」にあったと思います。

 立ち上がりから劣勢を強いられた札幌。両サイドを広く使われゾーンを広げられ、その間に入ってくる選手を捕まえきれずピンチを招きます。そして12分、相変わらずのセットプレーの守備の拙さから失点。
 勝てていないチームというのは失点後に弱く、現に1・2節とも立て続けに失点しています。このゲームも失点後に少々慌てたところがありましたが、この劣勢の時間を無失点でしのいだことがまず大きかったと思います。30分を過ぎたあたりから札幌が前でボールをとれるようになり押し込み始め、38分、右FKに西嶋が合わせて同点。
 このあと、柏のテンションがガクッと落ち、両チームともボールがつながらず前半終了。後半開始後もつなぎでボロボロミスが出るという展開は変わらず。
 柏はポゼッションを高めたい、札幌は攻撃に変化をつけたいという意図から無理なつなぎをするようになったため、ミスが多くなったと思われます。野々村が良く言う「いいことしてやろう」というプレーが多かったわけですね。
 こういう展開になると流れが変わるパターンは二つ。一つはどちらかが落ち着いてつなげるようになり攻撃のリズムをつかむ。もう一つは「いいことしてやろう」から致命的なミスが出てどちらかが失点する。このゲームは後者でした。
 66分、柏のCKを札幌が大きくクリア。自陣に残っていた小林祐がこれをトラップミス。クライトンが突っかけてボールを奪うと中央を走る西に浮き球のパス。これをゴールに流し込んで札幌が逆転。西はよく走ったと思います。あんなの普通はチャンスになるボールじゃない。柏にとっては致命的なミスでした。柏は交代で前線の形をいろいろ変えてくるものの劇的な変化は生まれずそのまま試合終了。

 最初に書いたとおりどちらに転んでもおかしくないゲーム。先にミスが出たのは柏の方でしたが、逆に言えば札幌が悪い流れながらも集中を切らさなかったとも言えます。ここは素直に褒めたい。
 今後の課題は山積みですなぁ。CBはこれでひととおり出たわけですが、私が(画面を通してですが)見た限りでは現時点ではコイツが軸、ってのは一人もいません。曽田は「サイドに引っ張り出された時に中を切りながらアプローチしていって縦にドリブルしたところを狙う」という守備には以前から難がありましたが、今日はそれが顕著でした。ロングボールに対するポジショニングを見ても、まだまだ試合勘が戻っていないなという印象です。むしろ柴田はよくやっていたと思います。ハイボールには両名とも強さを発揮しましたが、それでも絶対的に勝ち、とは行かないところがJ1のレベルの高さですね。他の守備陣では坪内は体張って良い守備していました。
 両サイドハーフ、西は得点したもののそれでもゲーム通しての出来は不満です。クライトンが持った時にもう少し中でボールに絡むプレーをしてあげないと。ま、今は一試合、一つのプレーが全て勉強ですね。ただ、ベンチを見ても攻撃的な選手が一人足りないという印象。西谷の復帰が待たれます。あと、交代で入った守備的なお二人はファウル少なめでお願いいたしますww


【今節の結果】

  • 注目ジョカトーレ・#4曽田:バツカトーレ
  • 今節のマルカトーレ:#6西嶋(1)・#22西(1)


 次は中二日でホーム。しっかりリカバーして良いコンディションでゲームを迎えてもらいたいと思います。曽田あたりは大事に使うために一試合飛ばしてあげても良いかも。

posted by tottomi |19:58 | コンサドーレ | コメント(5) | トラックバック(1)