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2008年02月12日

聞いてきた

 サポ集会2008に行ってきました。

 参加者は約250名。途中で抜けたので全体のことは分からないのですが、私がいた時間帯は粛々と進んだという感じです。以下、プログラムに沿って気がついたことをメモしておきます。間違っていたら教えてください>出席者

 まず主催者の挨拶、スタッフの紹介が行われました。毎年のご尽力、感謝いたします。
 次に、HFCの児玉社長から、挨拶と呼ぶにはあまりにも長いお話がありました(笑)。冗長というわけではありません。このあとの強化部・運営サイドからの話につなげるための導入みたいな位置付けの内容でした。
 その中で、サポーター10万人計画というものが出てきました。後援会などの既存の組織を再編するとともに、スポンサー企業の協力などによる新規層の開拓を行い、五年ぐらいを目処にクラブ側把握できるサポの数を10万人に持って行こうというプランのようです。企業の協力については、ニトリさんでは幹部社員の集まりで社長が「幹部社員が率先して活動し、会社規模で札幌を応援しよう」との呼びかけがなされたということです。また、あとの質疑応答でも出てきましたが、後援会については発足当初に比べて支援金が10分の1になってしまっているとのことでした。

 次に強化部から。三上さんはグアムに行っていて不在なので、今年からできたポスト・GMの村野さんが話してくれました。
 何というか、キャラがイイですね(笑)。話の中心は数年規模の長期的なプランで、一気に頂点を目指すのはムリなのでまずはチームの基礎となる力を徐々に上げていくこと、そのためにこれからも育成中心で行くこと(「その方がやりがいがあるし面白い」という村野さんの意見には全面的に賛成です)などが説明されました。
 この点に関して、質疑応答の中で、ユースについては将来的に全寮制にしたい、その拠点として東雁来に施設を作りたいというプランがあることを、「せっかく皆さんもお集まりなのだからここで社長の耳にも入れておきたい」とぶちあげていました。イヤイヤ策士です。そりゃイヤとは言えんだろ社長もw
 もちろん今年の目標についても話があり、「絶対残留」とのこと。アルセウについては、報道されていた内容以上の話は聞けませんでしたが、ここ数年のクラブの方針である「規律を重んじるチーム作り」に馴染まないので切った、とのことでした。この前も書きましたが、さっさと切って良かったと思います。
 チームの状態、今年の戦術、仕上がり具合などについてはひとっつも聞けませんでした(笑)。というかやっぱりこれまで喋りすぎだったのですね。監督の意向か、村野さんは、肝心の所は「他チームを利するようなことは話せない」。質疑応答で出てきた「アルセウ枠」をすぐに補強で埋めるのかどうかについても「話せない」。この点、村野さんが来ていて良かったんじゃないでしょうか。はぐらかし方が上手かったです。去年の印象では三上さんなら真面目に応対しようとして困ってしまったんじゃないかとw

 次に運営についての説明がありました。焦点はもちろん減増資問題。減増資に踏み切る決断に至った経緯、道・市との交渉の経過、今後の予定、資本金とは別に補助金の問題などが説明されました。増資については、名乗りを上げてくれる企業の他にサポーター持株会でも新たに出資(1口1万円)を募るとのことでした。
 この1口1万円というのがミソらしく、減資率を80%にすると1株の額面がこれまでの5万円から1万円になり、キリのよい金額だから新たに持株会会員になろうという人も出資しやすかろう、ということのようです。


 休憩を挟んで質疑応答が行われました。質問は運営に関することがほとんどでしたが、強化部に対する質問も2つほどありました。覚えている限りで我々の関心のある所を挙げておくと…

  • 減資によって持株会会員にはどんな不利益が生じるのか?

  →これまでの無料招待券(SA2枚)は来年以降見直しを検討(今シーズンは昨年と同じ)。新規会員に対する還元は、これも検討中(1万円の出資に2枚=6000円以上の還元はちょっと…)。

  • 育成部の人事について

  →森下と賀谷はよそ(元所属クラブ)からオファーがあり、彼らのためにもなるということで出した。兼任が多いがこれでやっていくしかない。

  • 経営改善の方策について道と同意できているのか?

  →粘り強く交渉中。
 ここのところですね、一番印象に残ったのは。
 道はHFCに対して今後の経営再建計画の説明を援助継続の条件にしているわけですが、その内容をめぐって、地方公共団体とサッカークラブという立ち位置の違いが如実に現れているようです。簡単にいうと、HFCは利益を強化費に回してチームを強化したいのだけれど、道はそれを借金返済に回しなさい、とこういうわけです。
 道の言い分は至極もっともです。要するに強化費というのは一般的に見れば人件費なわけであって、自らも財政に問題を抱えている道がそこを削れはイイじゃないという考えに至るのは自然な発想だと思います。道職員の給与もカットされているわけですから。
 だから、HFCは、サッカークラブにおける人件費(つまり強化費)が単なる賃金以上の意味を持っているということを、道に対して繰り返し説明してきた、交渉が長引いていたのもこのあたりに原因があった、ということのようです。


 休憩を挟んで、恒例の平川さんによるキャンプレポート。去年と違い、平川さん自身からの話はちょっとだけで、「皆さん聞きたいことをどうぞ」ということでほとんどが質疑応答に費やされました。これも「大事なところは喋れない」というクラブの意向を受けてのものなのでしょうか。というわけで私もその意向を受けて喋りませんw 石井のことを言っておきながら平川さんも日焼けが凄かったことだけ書いておきます。

 このあとはサポーターによる意見交換が行われたようですが、私はフットサルに行くためにここで退場。過度に悲観的になるでもなく、かといって楽観材料があったわけでもなく、夢を持ちつつ現実を直視しながら進むしかないな、という思いを新たにした一日でありました。

posted by tottomi |19:35 | コンサドーレ | コメント(0) | トラックバック(1)