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2007年07月12日

試合のペースをコントロールしよう-第二クール総括

 既に第三クールに入ってしまいましたが、第二クールの総括をメモ。
 
【順調に積んだ勝ち点-成績】
 第二クールは8勝3分1敗・勝ち点30。対戦相手・日程などから厳しい闘いになると予想した5月末は連勝。6月の鳥栖戦に勝ち7連勝。「ヘタしたら第2クール中には届かないかも」と思っていた勝ち点45をあっさりクリアしてしまいました。一方で、日程的に厳しかった愛媛戦は取りこぼし、そこからやや失速気味になりました。第三クールの話になってしまいますが、昨日の勝ち一つで判断を下すのはまだ早い。復調したかはもう少し見てみないと分からないでしょうね。
 福岡には昨日の試合の勝利で勝ち点7対1。今シーズンの勝ち越しが決定しました。上位・中位相手にはこのように「相手の勝ち点を削る」ということも大事になってきます。もちろん選手は毎試合勝ち点3を目指して闘うわけですが、星勘定の上では「引き分けでも良し」とすべき試合も出てくると思います。
 
【もう一度原点を見つめ直そう-戦術】
 第二クールの得点は18、失点は8。失点は第一クールと同じ。得点は微増。攻撃に関しては後で書くとして、失点した試合が4から6に増えています。第二クールラスト五試合で無失点は一試合。昨日も失点しましたし、これまでに比べて崩される場面が多くなっているように感じます。
 相手が札幌のやり方を研究しているというのもあると思います。細かい話ですが、先日の山形戦では、ゴールキックの際に西嶋のところを避けて蹴るということもありました。手を焼いているのは二列目からの飛び出しと、裏へのボールを多用してラインを下げさせて…という攻め。前者はゾーンの弱点をつくこと、後者は「前には強いCB」の長所を出させないことを狙った戦い方です。
 対策としては、最終ラインを含めて全体をコンパクトにすることで、二列目から出てくる選手の受け渡しをしやすくすること、ロングボールを蹴らせないように前からしっかり守備をすることが肝要です。結局、この二点はこれまで守備が機能していた要因であって、それが疎かになりかけているということでしょうか。もう一度基本に立ち帰って、ですね。
 
【兆しは見える(らしい)-攻撃】
 「中盤から前の方の構成はがらりと変わっているのではないか」という私の予想は大ハズレでした(苦笑)。守備同様、攻撃も大きく変えるつもりはないようです。
 得点は微増していますが、少なくとも私が見た試合では攻撃が劇的に進歩した、と感じさせる要素は見られませんでした。SBの位置が結構高くなっているのは確かですが、それとてエンドライン際までえぐるといったものではなく、昨年までのサイドに起点を作って崩すというサッカーとはほど遠い印象を受けます。
 フィニッシュの場面での雑さ、というのも大きな課題です。トータルで考えると中山・ダヴィの貢献度は高いと思いますが、得点に限れば物足りない。守備で同じ役割を果たせてなおかつ得点も取れる、そんなFWが出てくれば間違いなく取って代わられるでしょう。それがチーム内から出てくるか余所からくるのかは分かりませんが。
 しかし、ネット上の試合の感想などを見ていると、「攻めていた」「久しぶりにワクワクした」といった意見が見られるので、兆しはあるようです。行けるときには行く、という柔軟な闘い方をするようになってきた、ということでしょうか。もっともそういう試合に限ってボクは出場停止w
 ただ、それは草津や昨日の福岡など比較的オープンな試合を挑んでくる相手に限られているようです。曲がりなりにも首位なのですから、こちらのホームでそのような試合を相手が挑んでくるのはあまりないのではないでしょうか。総じてじりじりするような展開が多い、第三クールもそんな感じで進んでいくと思います。
 もう一つ、攻撃的な選手の使い方についてですが、どうやら砂川がスタメンを張るということは今シーズンはなさそうです。藤田がいないときに彼ではなくてカウエを右に持ってきたのは、単なる山形対策かと思っていましたが、昨日もそうだったところを見ると、「砂川がスタメンに相応しくない」のではなくて「砂川はベンチに置いておきたい」という三浦の考えは不変のようです。確かに砂川が入ると攻撃のバリエーション・展開力は格段に上がる。良い働きをしています。
 藤田に同じ役割を期待するのは酷、ということで、彼個人の問題ではなくベンチを含めたメンバー構成という観点から「ジョーカー砂川」はジョーカーのまましばらく行く、というのが私の見立てです。ただこれも余所からどんな選手が来るかによって変わってくるわけですが。
 
【落ち着きを見せた-ピカイチ君 of the 2nd cours】
 高木。腰痛により一試合欠場したものの、安定感あるプレーで何度もチームを救いました。草津戦では連携ミスで残念な失点を喫してしまいましたが、貢献度は非常に高いと思います。DFラインとの間のケアが今後の課題か。
 
【夏場に合わせた試合運びを-展望】
 さて、第三クールのカギは夏場のアウェイをどう乗り切るか。バカ正直に同じペースで90分闘うわけにはいかないので、意図的に試合をペースダウンさせるような試合運びが求められると思います。リスクを冒さず前半は0-0でOK。勝負所でチャンスをものにして逃げ切る、という、これだけ見れば「何だいつものパターンか」となりますが、それに加えて「マイボールの時間を長くする」ということが大事になってきます。「走る」のと「走らされる」のとは疲労度が違いますから、ボールをキープして「走る」展開に持ち込みたい。相手に持たれて「走らされる」時間を減らしたいところです。
 順位は下がらなかったものの、勝ち点差は最大時からやや詰められて迎えた第三クール。調子をあげてきたチームもいくつかあり、そのうちの一つとは7月中に対戦があります。21日の試合は一つのターニングポイントとなりそうです。また、日程的には8月末から9月にかけて室蘭・函館開催による「なんちゃってアウェイ5連戦」をどう乗り切るかが心配です。だからこそ7月にできるだけ稼いでおきたい。

posted by tottomi |23:47 | コンサドーレ | コメント(3) | トラックバック(1)