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2006年11月23日

第50節・札幌2-0東京V

 何で自分たちからわざわざ難しい試合にするの!?以下、雑感。

【「クロスへの準備」を一から教え直した方がイイ攻撃】
 東京Vが中盤で自由にさせてくれたおかげで多くのチャンスを作れた前半。これがことごとく得点に結びつかない。素早くサイドに持っていくまではできているのに、そこからノッキングを起こしてスムーズにフィニッシュに持っていけないのはラストパスに対する中の準備が不足しているから。棒立ちじゃシュートに持っていけるわけがない。
 この点に関しては相手の東京Vもハッキリ言って酷い出来でした。そもそもクロス・ラストパスからして雑すぎ。中盤のプレッシャーはルーズだし、これが西が丘で歯が立たなかった相手か?と思わずにいられない体たらく。だ・か・ら・こ・そ、前半のうちにもっと点を取っておいて楽な試合にすべきでした。

 クロスを合わせるには蹴る側の技術もさることながら中の人間のタイミングの取り方、「ここにくれ」という意思表示が重要です。今日はそれが絶対的に不足していた。ロスタイムのフッキのクロスと中山?あれだけ時間くれれば合うでしょ。前半は酷かったホントに。

【光るプレーが随所に見られた中盤】
 中盤のプレッシャーがルーズだったというのもありますが、今日の中盤は良くボールを回していたと思います。大塚は非常に良い出来だったのではないでしょうか。西谷への大きなサイドチェンジが何度か見られましたが、それも本来は左ボランチの彼がマーカーを連れて右サイドの組み立てに参加することで西谷のスペースが出来るから通るわけです。守備でも効いていました。足の遅さは仕方ないな。
 右サイド・トップ下、そして中山投入後はトップの位置(あとから入って走れる中山が中盤の真ん中に入ったため)で走り回った藤田も褒めてあげたいと思います。守備ではまだまだ軽さが目立ちますが、加賀の上がったあとを埋める動きなど、少しずつチームにフィットしているのではないでしょうか。

【ハラハラドキドキのDFライン】
 曽・田ぁ~。ビルドアップの時には視野を広~く。
 後半何度か危ない場面がありましたが、最後の所で体を張った守備を見せ、失点を防ぎました。ただ、声かけが圧倒的に不足している。GKとの間でバックパスなどのミスが…ちょっと記憶にないほど多かった気がするのは私だけ?オフサイドになったものの海本にネットを揺らされた場面、あとから入ってきた二人にあまっていたディフェンダーは一人。なんっであそこでマークを浮かすのさ?


 しょっぱい試合運びだったわけですが、それも含めてこの三年間で作ってきたスタイルだと思います。イヤ、拙さを作ってきたという意味ではなく、「後半、リードしていたら引いてしまって逃げ切る」というサッカーを指向しない、という姿勢を貫いてきた、ということです。今日だって、そして「去年の今日」だって同じように出ていって、去年の今日は3点取られて、今年は1点取って試合を決めることが出来た。もちろん置かれている状況、相手だって違うわけだし、出来れば昇格争いに絡んで「痺れる状況」でこの日を迎えたかった。でも去年までの、また今年の序盤のチームだったらリードを守れていなかったんじゃないかと思います。そこのところは確かに前に進んでいる。

 周囲の雑音が喧しいですが、まずはピッチの上で起こっていることを注視して、今シーズンの最後まで見ていきたいと思います。

posted by tottomi |18:18 | コンサドーレ | コメント(3) | トラックバック(1)