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2006年11月11日

城福さんの話を聞いてきた

【11-13追記】
 本エントリーに対し今後コメントいただく際にはチーム強化の話に限定していただくようお願い申し上げます。
 城福強化部長はチーム編成・育成に携わる方であり、ミーティングも強化に限定して行われたものです。ですからここでも本題である強化の話をしたい、というのが管理人の考えです。
 観客動員など運営面については、皆さんのみならず私自身も言いたいことが多々ありますし、HFCの抱える諸問題は突き詰めればみんなここに辿り着くというのは重々承知しています。が、そういった問題について議論を進める力は管理人にはありませんので、どうかその辺をお酌み取りください。これまでに頂いたコメントには返信しています。


 インフォの掲示板で「ウルトラが11日の試合後に城福強化部長とサポの話し合いの場を設けてくれた」というのを知り、行ってきました。自分自身の備忘録的にメモ。


 話し合いは、まず城福さんから諸々の説明があって、そのあとサポからの質問に答える、という形式で行われました。以下はその内容ですが、メモを取っていたわけではないので記憶違いや内容の欠落があると思います。参加された方々、お気づきであればご指摘ください。

  • 城福さんから

 まず、強化部とは何をするところか、という話から始まり、自身の就任した2003年の状況、五段階計画に入った2004年以降の経過、今年の総括、来年に向けての方針と状況が説明されました。
 今年については、チームのポテンシャルをMAXに発揮すれば先日の千葉戦のようなサッカーができるが、いかんせん波がありすぎて所期の目標を達成することはできなかった、しかし、五段階計画で掲げた「育成を重視したチーム作り・攻撃的なサッカーの構築」という点では、計画当初に描いた方向に進んでいることは確かだ、というものでした。
 来年に向けて、会社の経営が厳しいことから、強化部に対して「来年は費用を抑えてやって欲しい」旨が言い渡されていること、そのような状況であってもこれまで通りJ1を目指したチーム作りをやっていきたい、ということが説明されました。

  • フロアからの質問

 次にサポとの質疑応答が行われました。後ろの方に座っていたことに加え、質問者はマイクを使わず喋っていたので聞き取れない質問もありましたが、そこんところは城福さんの答えからある程度推測して補ってあります。順番は自信がありません。

①強化費が減額になる中で昇格を目指すというのは、強化部だけでなく会社の総意と考えてよいか?
答え:そう考えてもらって良い。

②来年はサテライト不参加との報道があったが、育成にマイナスでは?
答え:運営に2000万かかる。もちろん参加した方がよいが、不参加の場合の方法も考えている。例えば、関東では曜日を決めてJクラブや大学が集まって集中的に練習試合をやっている。また、大学などとの練習試合でも例えばウチが10人でやる(退場者を出した状況を想定)とかやり方次第で有意義なものになると思う。

③3年で上がれなかった柳下体制の評価、(仮に契約を更新しないのであれば)後任探しはやっているのか?
答え:柳下の評価はもう少し話し合ってから。他の人間を探すということについては、シーズン中に不測の事態が起こることもあり得るので、常時やっている。

④減額された強化費でどのようなチームを作るのか?
答え:今年に比べると全体の戦力は落ちる。が、トップチームの力量が著しく落ちるのはマズイので、レギュラーの少し下の選手層が薄くなると思う。

⑤練習が少なすぎないか?ちゃらんぽらんにやっているヤツもいる
答え:確かに「勘違い」してしまい、そうなっている選手もいる。が、例えば弱点を補う筋トレを欠かさずやっている者もいるし、そういう見えないところのトレーニングというものもある。「鉄は熱いうちに打て」ではないが来年以降はもっと若手にガンガン練習させたいし、将来的には「トップでやれる力のない者は宮の沢に来られない、東雁来でやれ」というようなこともできれば、と、あくまで理想だが考えている。

⑥科学的なトレーニングはやっているのか?ここ一番に弱い原因では?
答え:心肺機能のデータなんかは取っているし、ユースの選手についてもデータを保存してどう育てるべきかというのもやっている。(再反論あり「それ、大学レベルでしょ?」と)

 ココの下りは質問者の意図が城福さんにしっかり伝わっていなかったのではないかと思います。質問者は先端の「メンタル」トレーニングを取り入れ、追い込まれた状況での強さを養うような努力をしているのか?という意味のことを聞きたかったのでは?

⑦ブラジルのように基本給をうんと低くして出来高の部分を厚くすればハングリーさが育つのではないか?
答え:リーグの規定で一定の基本給を保証しなければならないので難しい。また、大怪我で出られない→給料もらえない→「札幌は非道いところだから行くのやめよう」という選手が出る、というのは避けたい。

 最もグッと来た質問はコレ↓

⑧試合に出られなくても練習への取り組みや人間性に優れた選手がいる(去年の堀井・今年の和波)。そういう選手が切られることがあるが、メディアを通じてではなくて直接クラブから理由を説明して欲しい。
答え:切る・切らないの判断は、選手の伸びしろ・他のメンバーとの年齢的なバランスなどのチーム全体の構成を考慮して決めている。もちろん本人にも説明している。人間として立派な選手はチームに良い影響を与える(ここで「キングカズ」の話題出る)ので残って欲しいのはもちろんだか、そういう事情もある。

 以上がフロアからの質問と城福さんの解答でした。最後に一言と振られ狼狽しながらの門脇さんからの挨拶で散会。一時間強ぐらいだったでしょうか。


 聞き終わっての率直な感想は「来年はもっと厳しいな」というものでした。それを感じたのが④の答え。長丁場のリーグ戦、不測の事態でレギュラーが抜けるのが一番痛い。「チーム内の競争を促進する」との方針で柳下2年目の補強が行われた、という話しも出ていたのですが、それが来年はできなくなるとなるとチーム力の底上げが難しくなってくると思います。

 それでもチームは前に進まなければならないわけで、そのためには城福さんも「有り難い」と言っていたサポの力というのも大事になってくるのではないでしょうか。今回、このような場をセッティングしてくれた素晴らしいウルトラをはじめとして、ボクらがあと少しだけ、何でも良いから努力する、このことがチームのプラスになると思います。金の力がないならマンパワーさ。


 てなことを考えて帰宅してPC開いたら、あったよこんな記事が。

やっぱり企業・・・清水が理念に一石(ワールドサッカープラス)

 むう。エスパにしてこれか…

posted by tottomi |22:46 | コンサドーレ | コメント(22) | トラックバック(1)