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2006年08月20日

第34節・札幌3-1仙台

 ようやく勝ちました。イヤしかし長い試合でした。今日は内容に加えて「長く感じた理由」を中心に、以下、雑感。

【理由その1:ゲーム内容が濃かった】
 札幌はこれまでなりを潜めていたポゼッションサッカーが展開できていたし、対する仙台も前線のブラジル人の確実なボールキープから早いサイドチェンジでチャンスを作り、前半の早い時間帯は一進一退の攻防が続き、気が抜けませんでした。多分20分過ぎから札幌が主導権を握り何度もチャンスを迎えるも相川・砂川等がものにできず、じりじりとした展開が続きました。先制点は40分、右サイドでキープしたフッキが西谷へ。シュート気味のボールをどうやら相川が触ったらしいです。というのも私はてっきり西谷のゴールだと思っていたので、どこに触ったのかも分かりません。
 後半立ち上がり、何となく攻められ、何となくクロスを上げられ、何となくマークをぼかして失点。正直、またいつものパターンか、と呆れてしまうような失点でした。ただ、その後もスペースへの飛び出しとボール回しは前半同様できていたのが良かったと思います。何度もチャンスを作っており、勝ち越しも可能と思われました。
 しかし徐々に全体の運動量が落ちてきてボールを失う場面が増え、加えて曽田がボルジェスを倒して今日2枚目のイエローで退場。足を滑らせてのファウルでしたが、少し不運だったと思います。10人になった札幌は相川を下げて千葉を入れ、後ろの人数を揃え、さらに走れなくなったフッキを下げて石井を投入。65分に入っていた上里を含め、このベンチの動きがズバリ当たりました。
 石井が入った1分後、左サイドの上里からものすごいクロスが入り、それを石井がヘッドでたたき込み勝ち越し。その前の段階も右へ左へダイナミックなサイドチェンジが入ったもので、まさに「今取らないでいつ取る!」といったゴールでした。あとは前がかりになった仙台の裏をついて上里が今季初ゴール。久しぶりの快勝でした。結果だけはね。

【理由その2:時計が見えなかった】
 今日は思うところがあってホーム側の最上段から見ていたんですが、電光掲示板のすぐ横だと、当然のように時間が分からず…。これも長く感じた理由ですね。でも余計なこと考えずに試合に集中できていいかも知れません。

【理由その3:ゴール裏の「決意」】

 試合前、こういう横断幕が、大谷地や新さっぽろから来るバスの到着を待ちかまえていました。私は来る前にネットで知ったのでわざわざ回り込んで見てきたのですが、「今日は絶対取る!」という決意みたいなものを分けて貰いました。ピッチ練習の時にも、全部は見えなかったのですが横断幕が掲げられたようです。練習に出てきた曽田は、何度も何度も、その横断幕を確かめるように見ていました。
 試合中、長いと感じた理由の三つ目はいつもと少し違うゴール裏でした。前半、気が抜けないと感じていた時間帯、一時たりともゴール裏の声がとぎれることはありませんでした。「可能な限り声のない時間を作らない」というのが今日の彼らの決意なのではないか、と勝手に推測しながら聞いていました。数的不利、残り時間の少なさ、そんなものに負けずに歌い続けた彼らの勝利でもあったと思います。
 一番印象に残ったのは、ロスタイムだったか(スイマセンね曖昧で、なんせ時計がw)、中央の声が止まったのに左側から「止めるな!」とばかりに「サッポロ」コールが続いた時ですね。何か昔を思い出してしまいましたよ。

【よせばいいのにダメ出し】

  • 後半、あわててしまってボールをつなげなくなった時間帯があった。
  • 早いサイドチェンジに対応できていない。というか、簡単にかえさせてはいけない。
  • 逸機。前半の早い時間に1点取っておこうぜ。もったいない。

【せずにおれないベタ褒め】

  • 芳賀。球際で厳しく、ねばり強くいっていた。ファウルを取られて悔しさを露わにする姿から並々ならぬ気迫を感じた。
  • 鈴木。「どこまで走るの!?」というぐらいボールを追っていた。木曜日の練習で「序列を崩しそうにない」とか言っちゃってごめんなさい。
  • 西谷。ようやく復調の兆しか?たくさんボールに絡めば今日ぐらいの仕事はできて当然だわな。これから楽しみ。

MOMは…悩むなあ。鈴木かな。


【今節の結果】[ ]は出場記録・()内は通算得点
  • 注目ジョカトーレ・#29西谷:バツカトーレ[◯]
  • 今節のマルカトーレ:#11相川(5)・#9石井(6)・#20上里(1)


 とりあえず今日の試合で「まだ何も終わっていない」ことは分かった。しかし一方で、まだ何も始まっていない。この勝ちをつなげなければ何も始まらない。サポーターも気持ちをつなげなければ何も始められない。曽田、次節出場停止。フッキ、2試合出場停止。次節以降の相手は、横浜FC・山形・神戸。苦しい状況は続き、チームの、サポーターの挑戦は続く。




posted by tottomi |23:59 | コンサドーレ | コメント(8) | トラックバック(0)