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2006年02月26日

カップ戦とオリンピック

 「もう終わろうとしているのに何を今更」という声が聞こえてきそうですが。この二つは似ているんだと思うんです。

 オリンピックは、4年に一度の大会であること、世界中の注目を浴びることなどから、やはり他に比べて別格であることは間違いない。傍観者の我々が「オリンピックだけがすべてじゃない」などと言ってみても、選手達自身の多くが「オリンピックに出たい」という想いを口にする以上、否定しようのない事実だと思います。
 たった一度のオリンピックではやり直しがきかない。「その日」にピークを持っていくのも、プレッシャーの掛かる状況で自分の力を100%発揮することも、やはり選手の能力の一つだと思います。その能力がなかったから敗れた、あるいは持っている力を100%発揮できなかった、不本意な成績に終わった…。もちろんもともと備えている技術などが一定のレベルに達していなければ話にならないわけですが。
 それに加えて、やはり巡り合わせというものがある。競技の性格上、キャリアのピークが短くならざるを得ないというものもあると思います。そうすると「何歳の時にオリンピックを迎えられるか」という、本人にとってはどうしようもない要素で勝負が決まる場合だってある。浅田真央選手なんかは典型的な例ですね。
 そういう意味でオリンピックとカップ戦は、ともに一発勝負であるという点、偶然性が大きな要素となるという点で似ている、と思うわけです。

 一方で、サッカーにおけるリーグ戦や各競技のW杯など、シーズンを通して安定した成績を収める能力というのもあるわけです。要はどちらが得意なのか、ということだと思います。だから、「ここ一番で勝てなかった」というのも正しいし、「オリンピックに負けたからといってダメな選手というわけではない」というのも正しい。リーグ王者がカップ戦で負けることだってあるし、ジャイアントキリングが得意なチームだってある。


 で、札幌です。今年の札幌に求められているのは(ここ一番で勝つことも必要ですが)、もちろん最後に結果を残すこと。極端に言えば東京Vに4連敗しても昇格すれば良いわけです、絶対にイヤですけど。

 五円玉のお化け金メダルの如き目先の派手な結果に左右されることなく、シーズンをトータルで見つめることを心掛けていきたいものです。さあ、あと6日。


posted by tottomi |23:07 | その他 | コメント(5) | トラックバック(0)