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2014年09月27日

「歓喜の歌は響くのか」

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先日、紀伊國屋書店オーロタウン店をひやかしていると、平積みされた文庫の中に赤黒の縦縞の本を見つけました。「歓喜の歌は響くのか 永大産業サッカー部 創部3年目の天皇杯決勝」(斎藤一九馬著、角川文庫)でした。Jリーグが発足する遙か昔、誕生からわずか数年で1975年元日の天皇杯決勝まで駆け上がった永大産業の物語です。赤黒の表紙にひかれて買ってみました。オーナー社長の特命で、無理を重ねながらチームをつくりあげていく姿が克明に描かれています。会社の業績悪化のため、1976年シーズン限りで廃部を余儀なくされて日本サッカーリーグ(JSL)に在籍3年で幕を閉じます。

コンサドーレともまったく縁がないわけではないようです。ユニフォームは表紙にあるように赤黒縦縞だったそうです。廃部に伴い、何人かの選手はコンサドーレの前身となる東芝に移籍しています。東芝のユニフォームは元監督の石崎信弘さんがACミランにあやかり赤黒縦縞にしたと言われていますが、ひょっとすると、永大産業の魂も引き継がれたのかもしれないと、本を読み終えて勝手に思いました。

今とはまったく時代背景の異なるなかでの企業サッカー部の奮闘ですが、興味深く読むことができました。皆さんにもお勧めしたいと思います。


posted by papa12 |20:57 | 思い出 | コメント(0) |