コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2008年11月09日

浦和戦を終えて

・4月の埼スタにダヴィが居なかったのが悔やまれていたので、ダヴィGOALにはスカッとした

・USの応援自粛に関しては、「よくやった」「英断だ」と思う。この件に関しての実質的な効果は、たとえ今は見えなくても近いうちに必ず見えてくるだろう

・USのビラを読んでもなおゴール裏で応援していた人達に関しては、う~ん・・・・ノーコメント

・試合後、スカパーに映っていた笑顔で拍手していたオバサマ方には、心底ガッカリ

・三浦監督辞任発表に関しては、思うところが2点

 ・HFCについては、一度いろいろ書いたがまとまらないから、一旦リセット 
   http://www.consadole-sapporo.jp/news/diary.cgi?no=1376
  とりあえず↑の社長コメントは熟読しておこう。


 ・三浦監督は「J1レベルと言えない圧倒的に少ない強化費」の中で本当に今まで良くやってくれたし、残りの試合(ヴェルディ戦、名古屋戦、鹿島戦)も三浦監督の思うように采配して欲しい。
引き続き「三浦コンサ」でのJ1勝利を渇望している。
対戦相手のサポからも一目置かれる存在である。これからも名将としてのキャリアを積み重ねていかれると思う
  去年の12月1日、J2優勝を成し遂げ、6年ぶりにJ1復帰した功績は、今年のダントツJ1最下位の結果をもってしても消える事の無い功績だと思っている。
札幌の環境を気に入ってくれ、「本当の話を言えば、もう少しここでやりたいくらい、愛着のわいたクラブだと思っています」と記者会見の席で言ってもらえた事は逆に感謝しなければならない。次期監督選びの事まで気遣って頂き昨日の発表になったわけだが、引き際も含めて最後までスマートな方だなと思う
そして三浦監督が他のチームを率いる事になって敵将になったとしても、心の片隅では尊敬の念を持ち続けていると思う


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00073602.html
(【J1:第31節 札幌 vs 浦和】三浦俊也監督記者会見コメント [ J's GOAL ])

・・・・選手の人件費用というのはすべて教えてもらっていましたし、それをわかった上で今季は残留を目標にしたわけですから、クラブに対してはわだかまりはありませんし、辞任の理由ということについていうと、唯一、結果が出なかったからということになります


重たくてありがたいコメントだなぁとしみじみ思う。

posted by (oDo) |07:49 | 三浦俊也監督 | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年10月25日

第30節AWAY川崎戦展望

ヤフーのレーダーチャートを貼っておく。

黙って眺める。

青がフロンターレ。

20081025-00.gif
赤がコンサ。 しばし考える。 いや、考えるだけ無駄。 黙祷!(爆) 【今日のようつべ】 昨日のMステに出てた女子高校生風バンドをもう1回みたいと思って、 「スキャンダル」で検索したら、懐かしい明菜の曲が! http://jp.youtube.com/watch?v=jX9HGNX5rJE (中森明菜 「少しだけスキャンダル」) http://jp.youtube.com/watch?v=8N4v5KwjXTM (SCANDAL "DOLL") http://jp.youtube.com/watch?v=jIZfAOSrGJQ (SCANDAL - DOLL)


posted by (oDo) |22:10 | 三浦俊也監督 | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年10月07日

強いチームへの道程

ジュビロ戦の2失点目と3失点目について、かなりの時間考えていた。

コンサを完膚なきまでに叩き潰した 駒野と前田。

・駒野の精度の高いCK
・前田のポジショニングと高い打点のヘッド、当たり負けしない強さ
・西嶋ヒロくんが2回も前田に競り負けたこと

駒野についてだが、言うまでもなく磐田産の選手ではない。広島産だ。育成云々を語るなら広島を褒めるべきか。ああいう選手を育てたいがために例えば藤田征也に期待するのだろう。駒野のような代表クラスはなかなか札幌からは出てこないかもしれないが、それを追い求めている人がコンサドーレには居る。村野GMだ。
育成を語るとき「北海道出身の選手を集めないと集客力が上がらない」という声も上がるのだが、果たしてそうだろうか。それは三上強化部長が全国を回ってかき集めてきた選手に悪いのではないか。宮古島出身の上里、熊本出身の岡本、浜松大から札幌入りした柴田・・・・。逸材を集めて育てて強い集団を形成していく。高校や大学のサッカーレベルが比較的低い北海道ではそうやって選手を集めていくしか道はない。そこがサッカー王国静岡と違うところだ。

もちろん「北海道出身の選手」でトップチームの半分以上を占められれば「オラが街のチーム」という誇りは持てるだろう。J2ならそれでもいいが、J1ではなかなかそうも言ってられないのが現状だ。誰が監督でも「ダヴィ&アンデルソン」を選び「石井&宮澤」ということにはならないのだ。ダヴィの方が銭の取れるプレイヤーだからだ。
DFの選手にしても道産子の曽田、池内だけではとてもじゃないが戦えない。歴戦のツワモノ西澤、箕輪が居て、移籍組の西嶋、坪内が居て、新戦力の柴田が居て、やっと面子が揃う。

駒野友一と前田遼一に2回も同じ形でやられた。
コンサにもあんな選手が欲しいと思う。完璧だし力強いし。ヤマハスタジアムのボルテージは上がるし、コンサは意気消沈する凄まじさだった。セットプレーが一番得点の可能性が高いわけだから、いつも三浦監督が言っている通り、あれがコンサが本来狙う得点パターンだった。フロントが三浦監督を支持するのは、例えばそういう「現実的な采配」を目指している所なのだ。
自分でバイタルエリアに切り込んでシュートを打ち込む日本人ストライカーを育てるのは至難の業だし、他所のチームから移籍させることも出来ない。ならば、札幌版の前田遼一を、例えば宮澤裕樹なり横野純貴に担ってもらう。札幌版の駒野友一を、藤田征也なり西大伍に担ってもらう。わかりやすく言えばフロントの考え方はこういう感じだと思う。宮澤、横野、藤田、西、全員J1を体験することが出来た生え抜きの道産子コンサドーラーだ。

2002年のJ2降格時と違って絶望感が割りと少ないのは、彼らがいるからなのだ。そして三浦監督もフロントの強化方針に準じた指導なのである。フロントが「結果だけでなくプロセスも重視」と言っているのは、たぶんそういう事なのだろうと思う。そこを見通しているサポは安易に「監督解任」を叫ばない。

前置きがエライ長くなってしもうた。本題はこっから後ろだす(ええー!)

三浦監督について、自分の調べたことを振り返って読んでみていたら、自分の大きな勘違いに気付いた。

先日、「ちゃんとしたフィジカルコーチが居ないのが怪我人が多い理由だ」と書いた。
いまさらだが、三浦監督はフィジカルトレーニングを重視していないということに気付いた。したがって松井コーチにフィジコを兼務してもらっているのは、三浦監督の意向だと思われる。

http://www.tifosissimo.8m.com/columns/103miura.html
(イタリア通信103:<番外編その1>ドイツ仕込みのアウトサイダー)

興味深いのは、以下の点。青字の部分、そのまま引用させていただきます。

日本人選手について:
「自分の頭で考えて判断を下す能力が鍛えられていない。言われたとおりにこなすことはできても、状況の変化に対応するのが苦手」

春先からの外国人2トップ構想の根っこはココにある。ダヴィの去年からの変わり様、アンデルソンのたったの4ヶ月での変わり様を見ると、やっぱりブラジル人の頭の柔軟さは凄いなと思ってしまう。

フィジカルトレーニングよりボールを使った実戦を重視:
「いいサッカーをするためには、選手ひとりひとりが自分の頭で考え、判断できなければばならないとぼくは思っています。だから、いまうちは、ボールを使った練習以外はほとんどしません。フィジカルトレーニングはやらないんです。
 筋トレしたりただ走ったりするのは、選手にとっては実は楽なんですよ。頭を使わなくていいから。それに、20代半ばの選手がフィジカルトレーニングで得られるものはそんなに大きくない。彼らに一番必要なのは、常に自分の頭で考え続けながらプレーするという姿勢を身につけることです。それにはボールを使った練習しかない。
 個々の選手の判断力が磨かれれば、チームとしての総合力はまだまだ伸びます。フィジカルをやっていれば、最後の10分まで走り負けしないとか、そういうメリットはあるかもしれないけれど、それでサッカーの質が上がることは絶対にあり得ません。だからうちでは、フィジカルを省いてでもボールを使った練習を重視します。」

・自分の頭で考え続けながらプレー
・個々の選手の判断力

これはヤンツーの教え5か条にも出てくることだ。

戦術的には両極端な柳下監督と三浦監督だが、コンサに足りないところは二人ともお見通しなのだ。
そして優秀な二人の監督の指摘は当然、三上強化部長を通じてフロント上層部まで届いていることだろう。その上で来年どういったチーム作りをしていくべきか議論することになろう。
コンサドーレは一朝一夕に強くはなれない。上がったり下がったりの繰り返しをしながら強くなっていくしかないのだ。それがエレベータークラブの宿命なのだ。

俺達が認識しなくちゃならないのは、昨年12月1日がジェットコースターの頂点で、あとは急降下するだけの運命にあったということ。重力に逆らえないのと同じで今回の降格は避けきれなかったものだと思う。

エレベータークラブの宿命と書いたが、京都サンガとは違ったタイプのエレベーターだと書き加えておく。

・ヤナギみたいな大型補強はできない
・一度落ちると上がるまで時間がかかる

俺は「エレベータークラブ」を汚名とは思っていない。ヨーロッパを見て欲しい。エレベータクラブは必ず存在する。
地方(イタリア語でプロビンチャ)だから弱い?大分や新潟に失礼だろ。
大分と新潟は「上りエレベーター」になるヒントをくれている。

・第2のシャムスカを探してくる
・何が何でもスタジアムを満員にする

改めて、札幌らしいやり方ってなんだろうって思う。
フロント(というか村野GM)がいろいろ考え抜いた上で、三浦監督続投要請するなら俺は支持するよ。
ただ、札幌での3年目は三浦監督にとってメリットがあるのだろうか?
果たして引き受けてくれるだろうか・・・・。


posted by (oDo) |08:22 | 三浦俊也監督 | コメント(3) | トラックバック(0)

2008年09月23日

みうみう談話

悲観的な内容ではなかった。 
規律をもってアグレッシヴに出来た。
大分は暑さもあって省エネできていた印象
 

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ゲームサマリー


【労いの一曲】

http://jp.youtube.com/watch?v=ISPKwpzTqtI
(農場の星)



【ヤリキレナイ川】

http://ankyo.at.infoseek.co.jp/chinmei/yarikire/yari.html

流れ着く先は、間違いなくJ2という海だ。


posted by odo5312 |15:20 | 三浦俊也監督 | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年05月27日

Toshiya MIURA

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posted by (oDo) |22:05 | 三浦俊也監督 | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年05月20日

若手を徹底的に鍛え直す!

昨秋、負けが込んだとき三浦監督は「自分達が出来ない事は無闇にやらない」と語っていた。

「育てた自前の選手がレギュラーの半分を占めるのが、クラブの経営も安定させられて得策。そのためにもJ1に定着しないと、高校、大学のいい選手は入ってこない」(三浦監督語録)

三上さんがストライカーを探しに南米へ旅立つそうだが、単にノナトの代わりを探しに行くだけでなく、上記のようなクラブの理念の下、若手をJ1のレベルに引き上げる段階だ。落ちてしまうとせっかく育てた若手を他チームに持っていかれる。J2の収益では借金が返済できず、移籍金を収入に充てるしか方法がないからだ。
だから個人的には外国人ストライカーを補強する事は、若手の流出を止める最後の手段だと思っている。それくらい残留しないとクラブ経営自体がヤバイ。減資&増資後というのはそれくらいシビアだということだ。落ちたらクラブ丸ごと強大資本に買い取ってもらうしか道はないと思う。サポーターズ持株会の募集にも限界があると思うし。

一昨日くらいまではかなり本気で「J1残留は難しい」「残りの試合はJ1での思い出づくりだ」などと凹んでいたのだが(未だHOMEで1勝だからね)、やっぱりこのままズルズル負けて17位で深海魚みたいになっているのは悔しい。
何よりもチーム存続が一番、などと言いながらカネのために今まで育ててきた若手選手を他チームに売らなきゃならないなんて・・・・。

複数オファーを受けた宮澤は、コンサがJ1に昇格したから入団してくれたのだと思う。J2だったらどうだったかわからない。あの12/1ドームでコンサの昇格を目の当たりにしたからコンサに入団し、先日のドームでの初ゴールが生まれたのだ。
今までの縁や積み重ねを大事にしたい。なんとしてでもJ1にこだわりたい。
三浦監督が「鍛える」と指名した石井謙伍、ヤス岡本、宮澤裕樹。
是非監督の期待に応えてほしい。監督だけでなくサポーターもみんな期待している。自分がJ1で通用すると思ってフィジカルから鍛えなおして欲しい。
「後半の最後の15分になっても縦に勝負できるフィジカルの強さ」で逆転負けをくらわないようにしよう。
謙伍やヤスには、後半のベンチワークで投入できる「武器」になってほしい。早く90分通して戦える戦力に整えないと、残留争いまでもつれ込んだとしても勝ち目はない。サブが頑張らないとレギュラーがどんどん疲弊して残留争いすら出来ないだろう。

    「技術で相手のフィジカルの強さを弱めることはできないが、
       強いフィジカルは、相手の技術を弱めることができる」
    http://www.consadole.net/odo5312/article/1557
    (弊ブログ関連記事 1月08日「2008三浦コンサのキーワード」)

J1上位とのテクニックの差は短期間では埋められないだろう。だが相手のテクニック、センス、スピードに対しての「フィジカルの強さ」で対抗しないことには持ち前のハードワークサッカーが機能しない。
J2と違って1-0逃げ切りの試合はなかなか望めない。平均1失点は覚悟するとしたら最低2点取らないと勝てない。だから三上さんはストライカーを探しに南米へ飛ぶ。
2点が確保できたら、組織で1点以内に抑える方法を編み出さないとならない。現状はこんな感じだと当ブログは分析する。

昨年のデータでいうと年間50失点くらいまでが、残留に許される範囲だ。
34試合で50失点。
今までのように2失点していると確実に落ちる。(13試合で25失点)
25失点したのはウチとチバプールだけだ。
http://www.jsgoal.jp/ranking/j1.html
http://consadole-sapporo.jp/info/topteam/

守備の負担を減らし「後半へろへろ病」を治すには、前からガンガン球を奪って仕掛けていくサッカーをするしかないような気がする。
俺はまだまだウチの若手の可能性を信じてるよ。信じるのがサポーターだろ?
そんなわけで、若手よ!明日に向け走れ走れ!怒りを燃やせ!!


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【今日の応援歌】 http://jp.youtube.com/watch?v=juwQmOJf4Yk (爆風スランプ「Runner」)


posted by (oDo) |07:20 | 三浦俊也監督 | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年01月14日

新渡戸稲造と三浦俊也

<ネズミ年だけに>

子年だけにチューですかっ!!
やるな!児玉社長!さすが元新聞記者。



<問題>

『武士道』の著者として有名な新渡戸稲造と三浦俊也の共通点を3つ挙げよ。


<考えている間に>

北海道共和国として独立したら、1万円の肖像はヒルマン。
数え方は1ヒル万、10ヒル万。
5千円札は三浦俊也。新渡戸だから。
千円札は?松山千春。チーサツ・・・なんつって。
以前「吉原宏太は現代に甦った源義経」説を唱えた事がある(1999年)。
そして今度は「三浦俊也=新渡戸稲造」説(2008年)かよ。ちと強引かも。
もしかしたら『武士道』の中に「守備的サッカー」の論理が隠されているかもなんて、ちょっと期待しながら読んでいたり。実は「別件」なんだよね。
「もう1枚FWか攻撃的な選手が欲しかった・・・」。これはきっと本音。
シーズン途中に補強できればいいけど。
そういえば、録画(だって夜中の3時放送なんだもん)して見た1.4東京ドーム「棚橋vs.中邑」はなまら壮絶だった。やっぱり俺はハッスルより新日。


<ヒント>

三浦は小学生時代、「ベッケンバウアー」の本を読んでいた。
三浦の守備的サッカー思想の源流はおそらくドイツの“皇帝”ベッケンバウアーだろう。
ちなみにベッケンバウアーでググるとユーチューブで大沢あかねの意味不明の
ネタを見ることが出来る。「こっちがジーコ、こっちはフィーゴ・・・・」っていう何とも怪しいネタ。




<解答例>

・岩手県出身である(新渡戸=盛岡、三浦=釜石)
・ドイツへ留学したことがある(新渡戸=ボン大学、三浦=ケルンスポーツ大)
・札幌で勤務したことがある(新渡戸=札幌農学校、三浦=コンサドーレ)
・先生だった(新渡戸=大学、三浦=養護学校)
・ほかにも共通項があるかもしれない

posted by odo5312 |22:36 | 三浦俊也監督 | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年01月11日

狭き門より入れ

ディビットソン純マーカス選手について調べてみました。
三浦監督の大宮時代の戦績を調べていたら目に付いた名前ではありましたが、
改めて見てみます。

http://www.tbs.co.jp/supers/team/2005ard_player.html
(2005年 J1大宮)

30試合、2580分出場。得点0、アシスト4


http://www.tbs.co.jp/supers/team/2006ard.html
(2006年 J1大宮)

20試合、1153分出場。得点0、アシスト0


昨年は、新潟を調べたら名簿に無くて、よくオフィシャルを見たら神戸に中途加入しておりました。

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/4978/index.html
(2007年 J1神戸)

10試合、304分出場。得点0、アシスト0


守備的MFなんだろうか。
段々出場試合が減っているとはいえ、最近のJ1を「60試合」経験しているのは大きいでっせ。なんと言っても、
三浦監督指揮下でのJ1・50試合出場経験はデカイんちゃいまっか!
つーか、三浦監督直々の御指名なのは間違いない。三上部長に与えられた宿題の一つがコレだったのだろう。


http://ardija-6.269g.net/
(大宮時代のデビ純選手のブログ)

より、2006年07月27日の記事によりますと、敬謙なクリスチャンらしい(ブルーノを思い出しますな)ことがわかります。
好きな聖書の一節として、マタイの福音書を挙げています。

”狭き門より入れ。滅びにいたる門は大きく、その路は広く、之より入る者多し。生命にいたる門は狭く、その路は細く、之を見出すもの少し。”

これより転じたことわざに「狭き門より入れ」(せまきもんよりいれ)
というのがあるそうです。

就職や進学などの志願者が多く、競争が激しいこと。だそうですが、選手層がJ1仕様に厚くなっていき、コンサの中盤はスタメン競争が激しくなってきそうです。

そしてチームが目指す18チーム中12位(仮)という目標も、コンサの下に勝ち点で下回るチームを6チームも作らねばならないという意味では、十分に 狭 き 門 と言えるのではないでしょうか。

とにもかくにも、三浦戦術を理解しているであろうディビ純選手の加入を頼もしく思います。

ようこそ札幌へ!!





【500円玉貯金】

5,000円貯まったよ☆ファイッ!トッ
(使い道未定)

posted by (oDo) |21:59 | 三浦俊也監督 | コメント(2) | トラックバック(0)

2008年01月08日

2008三浦コンサのキーワード

2008年J1を闘い抜く上で恐らく重要になるであろう言葉、文章を集めてみました。
今までの契約更新や補強情報を自分なりに分析しているうちに、おぼろげながら見えてきたキーワード達です。
これらの言葉をキャンプの情報と刷り合わせしながら、コンサの戦い方を考察していきたいと思っております。

自分用のランダムなメモです。


昨日ハードディスクに残っていたHBCの番組「中村美彦 無頼放談」をDVDに焼いていて、再発見した言葉です。

【ドイツ的徹底性】

厳密に、厳格に、正確に、精密に
Deutsche Grundlichkeit
ドイッチェグルントリッヒカイト
ドイツ人の国民性 


http://www.hbc.co.jp/tv/burai/back2007_2.html#b20070715
(中村美彦 無頼放談「快進撃!コンサドーレ札幌指揮官が語るドイツサッカーから学んだこと」)

三浦監督のそこで目の当たりしたドイツ人のサッカーとは

「エレガントではないが、こと勝負に関しては世界中、ヨーロッパ中で
ドイツと試合がもつれたら勝てないと思わせる精神的な強さがあった」

「日本ではよく『ゲルマン魂』と言われるが、そういう言葉はドイツには無い。
ただ、その言葉に匹敵するような強さがある」

匹敵するような強さ ⇒ ドイツ的徹底性

ふと思いました。
『コンサ魂』 は何だろう、『コンサ的徹底性』 って何だろう・・・・


※「堅守の徹底」
ディフェンスの底上げ&強化は必要不可欠だと思う。
他チームの攻撃力はJ2とは比べ物にならない位の破壊力がある。
まずは「迎撃力UP」「守備重視」になるのは当然のこと。
「コンサ相手だと点を奪いづらい」と思わせる位、堅守をカラーにしてしまいたい。攻撃的サッカーを目指すのはその次の段階でいい。
「面白いとか面白くない」の問題ではなく、徹底的に勝ち点積み上げにこだわって「J1残留第一」で臨みたい。

守備的なサッカーが果たして悪いのかというと、案外いま世界のトレンドなんじゃないかなと思っています

当ブログは監督のこの考え方を支持しています。(不支持の方がいる事も知っています)
「戦術を考えるのはサポーターではなく、監督」。今年もこの考え方で行きたい。
選手は、監督を信じてついていきます。サポーターが監督を信じなければ、選手とサポの方向がバラバラになりおかしい事になります。
ただし、三浦監督は戦術だけでなく「戦術を超えた部分」にも着目し鍛えようとしているように見えます。
サッカーにおける「世界基準」です。具体的に言えば「フィジカルの強化」です。謙伍や征也を思い浮かべて頂ければイメージできると思います。大伍やヤスもフィジカルを強化すればJ1で戦えると思います。一番それが鍛えられるのは実戦だと思います。だから三浦監督が「やってみないとわからない」と言うのだろうし、「ダヴィとアルセウは計算できる」というのはJでの経験の他に「フィジカルの強さ」を評価しているのだと思う。
五輪を目指す若手選手には「フィジカル強化」は大切な事だと思うし、将来J1や五輪をきっかけにビッグクラブへ羽ばたく選手が出てくれば、移籍金でクラブも潤う。その繰り返しが弱小クラブが生き残る道なのだ。
もちろん生え抜きが主力に何年も残ってくれるクラブに越したことはないが、やはり選手は常に「上」を目指すものだから・・・。
鹿島みたいにヨーロッパに出してもまた帰ってくるようなチームになればいいなと思っている。夢見過ぎでしょうか(笑)

コンサが3度目のJ1挑戦で「世界基準」(例えそれが守備的サッカーだとしても)の何かを身に付けて、J1を生き残っていられたら、そのコンサのカラーに惹かれてまた新しい若者が入ってくるかもしれない。
ユースや高校や大学の逸材を発掘し育成するのがコンサドーレの方向性であり、カネで他チームから「出来上がった選手」を引き抜いて選手を揃えるようなクラブにはなれない。Jにも色々なクラブがあってもいいと思うのです。ビッグネームの補強よりも「しまふく寮」の増部屋ですよ(笑)

「育てた自前の選手がレギュラーの半分を占めるのが、クラブの経営も安定させられて得策。そのためにもJ1に定着しないと、高校、大学のいい選手は入ってこない」

幸い、三浦監督の考え方もコンサのクラブとしての理念と一致しています。迷わず行けよ、しまふく路線 です。

しかし、キレイごとばかり言ってても、勝たない事には何も進みません。3回目の降格は許されません。だから9億が上限といわれる強化費の中でいかにJ1に残るかというのが、今年の最大目標になります。


※「あきらめないサッカー」
先制逃げ切りはJ2コンサのお家芸だったが、J1ではそうも簡単にはいかない。先制されても追いつく執念、あるいは逆転する底力が無いとJ1には残れない。泥臭く熱く90分間走り抜くサッカーこそコンサの真骨頂だと思う。格上のチームにも負けない武器を、年間を通じて全員が持つ事が必要になってくる。テクニックや速さで負けるのだったら、やはりアレしかない。
=> 「ハードワーク」+α

+α の候補は後ほど↓に書きますが「フィジカルの強化」です。



【強力外国人・代表クラスとの闘い】

90分間走り負けしないスタミナ面での強さ <=> 身体能力
精神力の強さ <=> テクニック・体力・足の長さ
フィジカル・トレーニング <=> 実戦トレーニング
体格とフィジカルの強さが重要な時代
フィジカルと技術の両方

http://spartak.blog5.fc2.com/blog-date-20070808.html
(国際サッカー戦略研究所 アジアカップ総括その3)

技術で相手のフィジカルの強さを弱めることはできないが、強いフィジカルは、相手の技術を弱めることができる

Jリーグの場合、ちょっとぶつかって倒れると、すぐファールを取ってくれる。世界で、ボディコンタクトから選手がもっとも保護されているリーグの一つ、それがJリーグ。

 => ジャッジ、審判の基準に対するJリーグへの意見書(複数回)




【ダヴィ】

1984年3月10日、ブラジル生まれ。4歳からサッカーを始める。
17歳でセアラに入団しアラングアペ-イピタンガ-ビトーリア-ピアウイ(ブラジル)。
好きな選手はインテルFWアドリアーノ。
母国での愛称はCavalo(馬)。
札幌では妻と2人暮らし。183センチ、80キロ。

三上強化部長は「パス(保有権)を買うのも選択肢」と完全移籍で獲得。移籍金は50万ドル(5750万円、推定)
http://hokkaido.nikkansports.com/soccer/jleague/consadole/p-hc-tp0-20071102-277946.html



【フィジカルの強さ】

・競り合いに負けない高さ
・スタミナ(ハードワーク)
・当たり負けしない
・韓国、豪州のようなフィジカルの強さ
・日本人が持っていないフィジカルの強さ(思っている以上に伸びてくる足、長く遠いと思われる距離でも追いつく速度、高さ等)
・1対1の強さが持ち味のストッパータイプのセンターバック
・球際の強さ
・力強いドリブルからのシュートで「重戦車」という異名
・パワフルなサッカー
・世界基準(浦和・川崎・鹿島)と戦う上でのボールを持った時のフィジカルの強さ
・テクニック、センス、スピードに対してのフィジカルの強さ
・J1で試合経験を積んだ上でのフィジカルの強さ(未知、やってみないとわからない)
・ストライカーに求められる資質は決定力とフィジカルの強さ
・しょっちゅう相手を吹っ飛ばすリーチの長さとフィジカルの強さが武器のMF
・フィジカルの強さを全面に出した泥臭いプレーヤー
・後半の最後の15分になっても縦に勝負できるフィジカルの強さ
・ルーズボールを渡り合うフィジカルの強さ
・優れたバランス感覚で簡単に倒されない
・相手の寄せにも動じないようなフィジカルの強さ
・長身を活かしたヘディングの強さ
・「相手のボールに対するアプローチが早い。重心が低いうえに体も強く、相手に何もさせない」と1対1の強さ、競った時の球際の強さを高く評価(加茂の今野評)
http://wsp.sponichi.co.jp/column/archives/2005/08/post_429.html
・ハードなタックルで相手の攻撃を寸断




http://www.consadole.net/odo5312/article/1521(2008三浦コンサの方向性)
http://www.consadole.net/odo5312/article/1540(三浦俊也監督研究 5 リアリスト)

posted by (oDo) |11:54 | 三浦俊也監督 | コメント(0) | トラックバック(0)

2008年01月03日

三浦俊也研究 6

三浦監督は2005年と2006年に大宮アルディージャを率いているーじゃ。
05年と06年はどの相手から勝ち星を奪い、残留を果たしたのだろうか。
気になって調べてみたのーじゃ。

まずは直近の2006年。スパサカのデータをどん。
http://www.tbs.co.jp/supers/team/2006ard.html

いきなり千葉に4-2逆転勝ち。
清水に1-0勝ち。
マリノスに2-1勝ち。(大宮リスはマリノスに滅法強い)
FC東京に2-1逆転勝ち、
ジュビロに2-1勝ち、
甲府に3-1勝ちで3連勝。
京都に1-0勝ち、
セレッソに1-0勝ち。
またマリノスに2-1勝ち。
また千葉に3-1勝ち。
大分に2-1逆転勝ち、
セレッソに2-0勝ち、
新潟に2-1勝ちで2度目の3連勝。
計13勝!!
この年は12位(勝ち点44、13勝5分16敗、得失点差-12)

※今年の目標も12位と報道されている。

その前の2005年はどうであったか。スパサカどん。
http://www.tbs.co.jp/supers/team/2005ard.html

やっぱり開幕は勝ってる!ガンバに2-0勝ち。
セレッソに1-0勝ち。
マリノスに2-1勝ち、
大分に3-1勝ち。
柏に1-0勝ち。
浦和に2-1勝ち!(埼玉ダービー)、
川崎フロン太に1-0勝ち。
清水に3-2勝ち。
その後、新潟、磐田、千葉、川崎、FC東京、セレッソ、浦和に7連敗。
だが、しかし、but!!柏、名古屋、神戸、ガンバに4連勝!!
2-1柏、3-2名古屋、1-0神戸、1-0ガンバ

この年は、12勝5分17敗で13位。得失点差は-11であった。

みうみう的に、「J1」での対戦でまだ勝ってない相手は、
鹿島、東京V、広島、福岡。

その中で、来年対戦できるのが、鹿島、東京V だ。


開幕カードがアウェーで鹿島との情報が流れている。
リーグと天皇杯2冠の鹿島と激突で開幕。
「鹿猟解禁2008」「鹿狩り」「鹿撃ち」・・・・楽しみである。


【ニテーイコソーリメモ】

【J1】前半
    -01 -02 -03 *04 -05 -06 -07 -08 -09 -10 -11 -12 -13 -14 -15 -16 *17
札幌 a鹿 h鞠 -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- -- 


【北報知より】

http://hochi.yomiuri.co.jp/hokkaido/soccer/news/20080101-OHT1T00067.htm
(コンサ三浦監督「堅守速攻」今年も貫く!)

・やっぱりパーソナリティーが必要
・人込みが嫌い
・本当に道民から愛される魅力あるチームになってくれれば
・人々の生きる喜びになり得る




【弊ブログ「みうみう研究シリーズ」】

http://www.consadole.net/odo5312/article/684(三浦俊也監督研究 1 プロフィール)
http://www.consadole.net/odo5312/article/688(三浦俊也監督研究 2 マネジメント)
http://www.consadole.net/odo5312/article/689(三浦俊也監督研究 3 ケルンスポーツ大)
http://www.consadole.net/odo5312/article/690(三浦俊也監督研究 4 戦略家)
http://www.consadole.net/odo5312/article/750(三浦監督の人心掌握術)
http://www.consadole.net/odo5312/article/1521(2008三浦コンサの方向性)
http://www.consadole.net/odo5312/article/1540(三浦俊也監督研究 5 リアリスト)




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2007年12月22日

三浦俊也監督研究 5

リアリストとしかいいようがない。
真面目で一本芯が通っていて、いつも前だけを見ている。
地元TV局が拾ったキーワード。

◎アグレッシブ
「アクション」ではない。
全員で積極的にボールを奪いに行く「ハードワーク」サッカーを浸透させる。
競り合いで負けない。タックルしない選手は現代サッカーには不用という考え方


◎「挫折の連続だったですね」
高校教員の免許を取っても配属されたのはサッカー部が無い養護学校
1988年から盛岡市の松園養護学校に3年間勤務
(Jリーグ誕生は1993年、コンサ誕生は1996年。)

選手時代は無名で、靭帯断裂も2度経験。
卒業後は岩手大学に1年間通い、体育教員免許取得。
地元の養護学校に勤務。
サッカー指導者への夢をあきらめ切れず、27才でドイツ国立ケルンスポーツ大学にコーチ留学。

TVでは現福岡リトバルスキー監督との写真も。


◎「勝つしかない」
「勝ち続けないと(監督の)仕事はもう無いですからね」
サッカーの(Jリーグ)監督をやりたい人は何千人もいる。

【指導歴】
1986年~1989年:岩手県立釜石南高校サッカー部コーチ
1990年:見前FC Jrユースコーチ
1991年:SV Weidenコーチ(ドイツ・ケルン)
1992年:BW Urfeldコーチ(ドイツ・ケルン)
1993年:BW Urfeldユースコーチ(ドイツ・ケルン)
1994年:BV04 Dusseldorfコーチ(ドイツ・デュッセルドルフ)
1995年~1996年:BV04 Dusseldorf Jrユース監督(ドイツ・デュッセルドルフ)
1997年1月~:JFLブランメル仙台コーチ
1997年10月~:JFLブランメル仙台監督
1998年:JFL水戸ホーリーホック監督 8勝22敗、14位
1999年:大宮アルディージャコーチ
2000年~2001年:J2大宮アルディージャ監督
2004年~2006年:J2、J1大宮アルディージャ監督
2007年:J2コンサドーレ札幌監督(単年契約)    44歳
2008年:J1コンサドーレ札幌監督(単年契約予定)


【Jリーグ監督戦績】
2000年J2大宮・・・ 23勝 1分16敗、4位。
2001年J2大宮・・・ 26勝 6分12敗、5位。
(2年浪人)
2004年J2大宮・・・ 26勝 9分 9敗、2位、J1昇格! 
2005年J1大宮・・・ 12勝 5分17敗、13位、J1残留
2006年J1大宮・・・ 13勝 5分16敗、12位、J1残留
2007年J2札幌・・・ 27勝10分11敗、優勝、J1昇格!
2008年J1札幌・・・ ????????????????



◎負けが込んだ時
「無闇に自分達の出来ない事はやらない」

※今回の続投問題に関係すると思ったキーワードというか監督の生き様を示す言葉

フォントをでかくして(笑)

「・・・・イヤだと思ったら辞めればいいんだし、

自 分 に い つ も 主 導 権 が あ る と思うんで」


そして、我々サポにも、フロントにも響く戒めの言葉。



「昇格はもう過去の事。プロの選手も監督も

過 去 に 生 き て は い け な い というか、

今、何が出来るかというの(を考え行動するの)が大事」



◎見ていない方は是非(ようつべ)
http://jp.youtube.com/watch?v=vV-NMoxTd9w
http://jp.youtube.com/watch?v=g7SUl75E7IE
(NHK札幌放送局「北海道ひと物語」)





弊ブログの「みうみう研究シリーズ」(笑)

http://www.consadole.net/odo5312/article/684(三浦俊也監督研究 1)
http://www.consadole.net/odo5312/article/688(三浦俊也監督研究 2)
http://www.consadole.net/odo5312/article/689(三浦俊也監督研究 3)
http://www.consadole.net/odo5312/article/690(三浦俊也監督研究 4)
http://www.consadole.net/odo5312/article/750(三浦監督の人心掌握術)


posted by (oDo) |09:00 | 三浦俊也監督 | コメント(0) | トラックバック(0)

2007年11月20日

シュート20本の内訳

はじめに断っておくが、
「シュート数が多い」=「面白いサッカー」とは、俺は思っていない。
攻めたり守ったり、攻守の切り替え、攻防がサッカーなのであって、
攻め一辺倒なんてサッカーは、J2では面白いサッカーとは必ずしも言い切れない。
なぜなら、「面白いサッカー=勝つサッカー」だと開幕前に決め付けているから。
その考えでいけば、2-2のドローは満足いくサッカーとは言えない。
言えないんだけど、面白かった。なぜでしょう、ってのが今夜のテーマなんす。

北ニッカンからデータを拾ってみませう。20本の内訳。
シュートって言っても公式記録でのことだし、「え?あれシュートちゃうやん」ってこともあれば、「あのスゲーのがカウントされてへん」てな事もある数字の世界なんだがね。

◎シュート1本
 曽田、スナ

◎シュート2本
 芳賀、元気、謙伍、イケ

◎シュート3本
 ヤス岡本っちゃん、西大伍

◎シュート4本
 ダヴィゴルダヴィ

計 20本  赤字は途中出場選手

うち、ヤス1発ゴルに命中、PKケンゴール1発炸裂


つまりですね、面白かった最大の理由は、
今までの三浦コンサドーレの4-4-2システムでの攻撃パターンを貫いたからなんですね~。
決してフロックじゃない、今までの積み重ねの中から生まれた20発だったのです。
去年のアクション&ムービングとは全く関係ない07バージョンの攻撃形態での20本だったわけです、フッキが居たとか居ないの問題ではなくて。ビデオを見れば一目瞭然なわけなんですが。タテポンをバカにする方もいるけど、西嶋の「縦のポン」は芸術的だよ。目立った評価を受けないのはそれをFWが決めないからであって、一瞬の隙を突き、流れを突然こっちに持ってくるという意味では、タテポンも強力な攻撃パターンの一つだと自信を持って言える。なぜなら、左右でキープできる4-4-2システムだから。去年の3-5-2では出来得ない高度な攻撃パターンを身につけているのに気付いているサポも多いと思う。あのドームのどよめきは去年までなかったもの。

征也が居なければ大伍が、西谷が居なければヤスが輝いて見える、誰が入ってもやる事は同じ。しかもちゃんと役割をこなせる。1年目だろうが2年目だろうが、スタメンだろうがリザーブだろうが、戦術さえしっかり体得していればこなせるオートマチックなサッカー。
これが「高度な攻撃パターン」だと言い切れる何よりの証だ。
三浦4-4-2が、ヤンツーアクション3-5-2よりも優れているのは、「適材適所」で今のコンサの戦力にハマっているからだ。選手個々人の能力を最大限に引っ張り出し、組織としての最高値をたたき出すサッカー。
言うまでもなく監督の評価は「勝ち点」で判断されるわけだから。さらに目標勝ち点「90」が限りなく実際の昇格可能数字に近いし、現在88であと一勝すれば「91」なわけで、ヴェルディが連勝すれば優勝は逃すものの「J1復帰」は手に出来る。
さんざん「90」目標は精度が高いヒューヒューと書かせておいて、水戸戦ドローで「89」で寸止め、「スンドーメ札幌」っていうオチは勘弁シテクレイ!シジクレイ!!
・・・ま、京都が全勝でも「88」なので、寸止めでも昇格可能なんだけどさ。やっぱ勝って有終の美・サイレントですよ(百恵?)
って優香・・・、京都戦ドローで昇格寸前の今の状況こそ「スンドーメ札幌」。「コンサドーレスッポロ」「寸止めスッポロ」だがな(微毒)

ドームに客を呼べる昇格争いをして、選手のサッカー人生になかなか経験できない「経験値」まで付加する三浦。ベンチに座らずボディーランゲージで喜怒哀楽を表現する姿は「闘将」、しかし冷静に現実を直視し、チーム全体が一年を通して出来ることだけをひたすらやりぬく頑固な一面も持つ「知将」。そして「良い監督は長く続けているので、自分も長く監督を続けたい」とも語る。コンサドーレの2年目はJ1で残留を。3年目はJ1中位を、4年目は・・・・。「名将」の予感すら漂わせると思うのは早計だろうか(笑)。三浦ファンだから、これくらい書いてもいいか別に。

目の肥えたファンは去年より今年のサッカーの方が面白いと思うよ、たぶん。面白いとか面白くないという基準は「コンサの戦力に監督の選ぶ戦術があっているか否か」という観点で判断した方がいい。間違ってもレッズやフロンターレやガンバと比べちゃいけない、と思ってる。増してや来年はそれらと当たろうとしてるんだから。
町田アナが「実況しやすい」と言っていたのは最上の褒め言葉だからね。町田アナも今年のサッカーが面白いと思っている一人だから。
ちなみに俺は「レッズのサッカーが面白い」とか「憧れる」とか「羨ましい」と思ったことがない。チームにはそれぞれ生い立ち、背景、歴史があるだろう。皆が皆レッズを目指してどうすんだっつーの。去年のヤンツー信者がジュビロ流の繋ぐサッカーに憧れていたが、所詮「駒が違う」のだから。夢を見るのは勝手だけど、夢(好みのサッカースタイル)に合わせて選手を入れ替えられる訳じゃないだろっていう・・・・。選手本位の目線でチームのあり方を考えるのもサポートだと思うわけだ。(J1へ上がったら、選手補強で三上色だけじゃなくて三浦色が出ればいいな、とは思ってる)カネで補強して強くなるチームよりも、選手を自前で育てるチームの方が長い目で見ればはるかにJリーグ全体に貢献しているし、魅力的なチームだと胸を張れるんじゃないのかな?
西谷はレッズにもベガルタにも居たよ。でもコンサドーレの西谷が最高でしょ?西谷だってきっとそう思っているよ。コンサドーレというオンリーワンをいかにJ1に定着させるか。5段階計画をブレさせたらアカンのです。

かなり脱線したが話を戻す。シュートを3本打った「大伍とヤス」が、見事に「征也と西谷」の穴をカバーした。
「ザ・しまふくボーイズ」が結果を出した。お互いにパスを出し合いそれに反応しあって・・・・この事実は物凄いことなんですよね。考えれば考える程、鼻血ブーな位興奮してしまう事実なんですね。事実は小説より奇なり。
左右のサイドハーフが広くピッチを使いワイドに攻め上がりえぐってドン、というダイナミックなサッカー。ドームの3万2千大観衆が「ワーーーー!!!!!」という歓声を上げていましたよね。アレを見て、春先に「三浦サッカーがつまらない」と言っていた奴の鼻を明かしたぜ、と思いましたよ。


寒風が吹く、とある日の白恋の午後練習で、みうみうはこう叫んでいた。

「奪われた後が大事だぞ!」

目には目を、カウンターにはカウンターを。
プラクティスの名こそ「ポゼッショントレーニング」だったが、実はボールを奪い奪われるシーソーゲームを繰り返すことから、組織で優位性を作り出し、チカラの差の無い対戦チームの隙を突く練習を繰り返していた。
輪になって狭い範囲でボールを回す練習。ワンタッチ・ツータッチでぐんぐん回す練習だ。
去年と違うのはこの練習を「ビルドアップ」に使うわけではないということだ。端的に書くと、「ハードワーク」の基本形はボールを奪われた後にすぐさま奪い返す事。その優位性を作り出すための流れを「組織として」会得し研ぎ澄ましていく練習だったわけだ。したがって去年のように「俺が俺が」と突っ走っても監督には怒られないし、ボールを奪われて先制ゴールされても「下を向く選手がいる」と嘆かれることもない。
なぜなら、「ボールは奪われるもの」という前提があるから。問題は奪われた後にボールに追いつきボールを奪い返す事だ。だから、個々のポジショニングではなく「ライン統制、ゾーンの上げ下げ」に細心の注意を注ぐわけだ。その決まりごとと選手間の約束事は、スタメンもサブもあるいはベンチ外の選手も「戦術浸透」が成されている。だから途中交代選手がイキイキと活躍できるわけなんだな。
「守備からリズムをサッカー」を「引きこもり」だとバカにする輩がいるが、実はそうじゃなくて、攻められた後に攻められ放しにならず、逆にピンチからチャンスを作り出す「風車の理論」的サッカーと言えばいいだろうか(むしろ、わかりにくいか)
サッカーは将棋に似ていると思う。
飛車角ばかり揃えても王は守れない。歩や香車や桂馬が居て初めて堅い守りは形作られる。
函館の時に活きのいい「歩」だった大伍やヤスが「成金」になった。これが三浦サッカーの面白さなんだよね。
もちろん、最終戦の水戸戦、飛車角の復活も待ってるさ。西谷角と征也飛車をね。


ちなみにこの文章はワインを飲みながら書いてんだー。
待ちきれなくて開けちゃったんだー、

昇格祝いの白ワイン(爆)


頼むね、ベガルタ仙台の皆様(はぁと)
25日は仙台応援するからねー!!!(スカパーで)

posted by (oDo) |20:32 | 三浦俊也監督 | コメント(4) | トラックバック(0)

2007年11月15日

ミウラ!サッポロ!

気持ちが高揚して抑えきれない。
この歳になってもドキドキできる何かがある。
熱くなれるものがある。
その事にまず感謝している。
御礼に満員のドームをお見せ出来そうですよ、三浦監督!

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【ローソンチケット残券情報】 11/15 20時現在 
                  ※今後追加される可能性もあります

SS   108
S    完売!
SA   575
SB  1419
 B   674
優しーと  8

残計  2784
(※9/15仙台戦の時は残券約5,000で、入場者22,303人)




【今の心境を表す1曲】

http://jp.youtube.com/watch?v=K1yntFFmJG0
(Rolling Stones 「Intro + Start Me Up」)


posted by odo5312 |15:00 | 三浦俊也監督 | コメント(0) | トラックバック(1)

2007年11月05日

We've Got The Wind

季節外れの芝桜が2輪。

あと2勝で昇格だ。 
もう一踏ん張りだ。

そんな花からのメッセージに思えるんだな。

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まだ何も手にしていない。油断大敵だ。
昇格は確かに手にしていない。
だが、残り3試合を堂々と戦いきり結果を出す予感がある。
確かな戦術があるから、選手達に迷いがない。
三浦監督の組み立て通りにここまで来ている。
勝利の積み重ねが自信になり、自信が確信に変わっている。

春先から一度もブレなかった確固たる戦術。
戦術浸透を怠らず一体感を高めながら勝てる組織を育てた。
長いJ2ロードを終盤までもつれると読んだ監督の分析。コンサは戦力的には決して下馬評は高くなかった。
開幕前のインタビューで「下馬評が上がってこない」と苦笑していた三浦監督。だが、腹の中ではどう思っていただろう。「監督の腕の見せ所」だと逆に思ったのではないか。
現有戦力を適材適所で効果的に使う事を考え、スタメンとサブの仕事を切り分けた。選手達に自分達の役割が何であるか明確に教えた。

ソダンが開幕前、昨季からの戦術変更に関してこう言った。
 「4バックでゾーンディフェンスというのは、いかに要領よくやるか」
 「自分達から無闇にスペースを作らない」
 「ボールを回されてるのではなく、回させる」
 「全員が動かないと成り立たないので、1つになってやっていく」
 「チャレンジして力をつけて自信につなげる」

「全員が動かないと成り立たない」サッカーは、後に
「ハードワーク」というキーワードとなって三浦07版サッカーの象徴的言葉へ昇華していく。

スカパーのJリーグプレビューショー「People」という番組で、三浦監督はサブの起用法について次のように明言している。

「やっぱりリザーブのメンバーにスタメンより能力の高い選手、ある短い時間だったらその選手の方が良いという選手を、わざとリザーブに置いておくっていうのも“手”だよね」

この時期、「スタメンより能力の高い選手」とは砂川誠を、「ある短い時間だったらその選手の方が良いという選手」とは石井謙伍を差していた。

スナ:「これだけ戦術的な監督はホント初めてだし、哲学とか戦術的な部分が自分の中である監督なのかな」

ソダン:「ベーシックな事が多いんですけども、戦術というキーワードでチームがまとまっているのが大きいのかな」

三浦:「シンプルに物事を伝えること。そして俺が選手に伝えた時に、結局伝えた事により選手が変わらなければ意味がない。言っても変わらないないなら言わないほうがいい」

上記のコメントが、今までの監督と一味違う三浦式の指導法なのだ。
そしてこの指導法が“今の”コンサにぴったりハマったと言えるだろう。


☆ ☆ ☆


コンサドールズが「ゲット・レディ」を踊る。2007年コンサ躍進の思い出として記憶に残る1曲になるだろう。その一節とこじつけの解釈。

  ♪Whenever I'm asked who makes my dreams real, I say that you do
  (俺の夢を現実にできるのは誰かと言えば、もちろん君って答えるさ)

J1昇格のためには、三浦戦術を理解し(選手だけでなくサポーターも)信じるしかないと思った。

  ♪So get ready, so get ready, 'cause here I come
  (覚悟しろ、俺は[J1へ]行くからな)

三浦監督は就任記者会見で既に言い切っている。

「J2の目標は、唯一J1昇格しかない」

去年ヤンツーから「J1へ行きたい選手が何人いるのか」と嘆かれた選手達が、一つの目標に向かって再び走り出した。


☆ ☆ ☆


3月10日、第2節ドーム鳥栖戦、コンサの今季初得点を決めたのは藤田征也だった。
西谷と共に両サイドから起点を作りワイドに攻撃を仕掛ける型が見えた。

1-0鳥栖。三浦監督がホームゲーム初戦で今季初勝利(開幕アウェー京都に敗戦)を飾ったことは非常に大きかった。

「まず、コンサドーレの監督となれたことを非常に光栄に思います」
「熱狂的なサポーターが後押ししてくれる雰囲気、地方のエネルギーです。その辺に魅力を感じた」

就任記者会見での三浦語録に沸々と湧き上がるものを感じていた。サポーターの一人として。それを勝利と言う形に変えられた事は凄く大きかった。
この試合から新チャント「俺達を揺らせ」が歌い始められる。

 熱いプレーで 俺達を揺らせ
 もう焦らさないで 我慢できない


3月17日アウェー、3-0徳島。
西谷が「ツートップがしっかりとボールを収めてくれたので、前を向いて思い切ってプレーできました」と言えば、
元気が「勝とうという気持ちが相手より勝っていたと思います」と言った。
戦術をマスターし、結果を出そうとする意気込みが伝わってきた。

この頃から三浦監督の人心掌握術に興味を持ち始めた。
三上強化部長が「ハートに火をつけるのがうまい」と発言し、練習場で効果的な檄を選手一人一人に飛ばしチームを一体化していった。
これについて西嶋が「瞬時に分析して的確な指示をくれるし、気持ちを奮い立たせてくれる」とコメントしている。


3月21日ドーム湘南戦は0-0のスコアレスドロー。
三浦監督は「最終的には互いが決定力を欠いたというゲームだった」
「・・・・後半流れがこっちに来たという考え方もできる」というコメントを残した。
前半が良ければ、後半は向こうに、逆に前半が悪ければ、後半はこちらに。バランス感覚で試合の流れを表現した。スカパー解説やドイツ時代の経験だろう。シーズンの好調時でも同じような事を言っていて「ここまで連敗しないで順調に来たから、これから連敗するかもしれない」と予測していた。力の差が無いJ2だからこそ、常に相手とフィフティ・フィフティの前提で戦術を編み出していた。連勝しても浮かれない、連敗しても悲観しない。いつも「やる事は同じ」。選手も異口同音にそう語っていた。一本筋が通った信念は、勝ち点を重ねるほど揺らぐ事はなかった。

3月31日室蘭、1-0セレッソ大阪。
「前半からオーガナイズされた(組織的な)ゲームができた」
「一進一退のなかで、1点が重い試合になった」
「戦術的な理解が上手くいっている」
「全員がしっかりハードワークできていた」
監督が春から秋まで同じ戦い方を貫いているのがよくわかる。
芳賀主将も「みんなが最初からハードワークできていた」。
今季の札幌スタイルが「ハードワーク」でしっかり守り1点を大事にするスタイルだと知らしめた試合だった。
第1クールでは4試合の「1-0勝ち」があった。


4月22日ドームの東京ヴェルディ戦。4-3で激勝し首位に立つ。
前半の16分までに3点を奪い、3-1でハーフタイムへ。ここで監督は次のように選手に語った。

「これだけのお客さんが入ったなかで、逆転されるというのはあってはいけない」

前半で3点取ったということは、逆に後半にヴェルディの逆襲がある・・・そう伝えているのである。
三浦流のバランス感覚は危機管理能力でもある。


5月6日厚別仙台戦から、6月10日アウェー鳥栖戦まで7連勝を記録する。開幕前、昇格要件として「10連勝」を挙げていたが、事実連勝する力を持ったヴェルディが2位に来て、仙台が3位につけている。
この時は不幸にもアウェー愛媛戦で唐紙主審が試合をぶち壊し、連勝がストップしてしまう。しかしながらゴールデンウィーク開けからの7連勝は後々まで勝ち点の「貯金」として活きてくる事になる。7連勝のうち完封勝ちが実に5試合、1点差勝ちも5試合。この頃からサポーターは内容がどうであれ「勝ち点は減らない」と口にし始める。三浦1-0サッカーが認知されてきた印象です(笑)


6月16日厚別徳島戦から7月21日厚別東京V戦まで、ドローが4試合(2勝4分)。過密日程や台風中止など移動疲れの影響もあって微妙に失速を始める。
7月25日、負ければ首位陥落の危機だったアウェー仙台。
藤田征也が大活躍し、元気&ダヴィがアベックGOALを決める(死語混じり)。しかし試合後の三浦コメントは征也に対しまだまだ辛口だった。

「2点目をああいう強引な形でアシストしたのでそこは評価できるが、
前半はどうもいまひとつゲームに乗れていない印象があったし、
後半の途中も交代しようかなと思うほど、息が上がったのか守備に戻れなくなったり。最後はまた良くなったが。やっぱり、試合に出ていないとダメ、ということだ。
ヨーロッパにいくら行こうが、試合に出ていない選手は落ちる、ということ」

後で振り返ってみると、右サイドアタッカー・藤田征也に対する期待の表れなんだと思う。
まだまだ伸びると踏んでいるから、4-4-2の肝である右アタッカーで使い続ける、という事なのだろう。
開幕ゴールを決めてからレギュラーを手放さなかった征也と、抜擢し続けた監督の信頼関係が躍進の原動力の一つだと思っている。開幕前、左は西谷で計算できたが、右は未知数だったのだから。

仙台に関し「パスサッカーという意味では、J2で一番しっかりとしたチームだ」と評しているのも興味深い。
9月15日、第4クール初っ端の大一番で0-1で仙台に敗れた後も妙にサバサバしたコメントだったのは、仙台の組織力を認めているからこそなのだろう。


4月11日西が丘ホーム福岡戦0-0の次、15日水戸戦から、9月2日函館愛媛戦まで、コンサは27試合連続ゴールという大記録を密かに作っている。27試合完封されず連続で誰かが点を取っている。「攻めろ!攻めろ!」とアクション&ムービング(今では愛媛のスローガンだが)にこだわった昨季でもできなかった素晴らしい記録だ。昨季の得点源フッキが抜けた分、全員で得点するという意識に切り替わっていった。
8月 5日アウェー草津戦3-0 の得点者は、元気、スナ、征也。
8月11日ホーム桜大阪戦3-0 の得点者は、征也、ダヴィ、西谷。
8月16日アウェー京都戦3-2 の得点者が、西嶋、ダヴィ、謙伍。

3試合連続3得点。日替わりヒーローが、昇格チームの原動力と言われるが、この頃のコンサはまさに勢いがあった。


☆ ☆ ☆


8月19日の室蘭湘南戦から、三浦監督が危惧していた「連敗モード」に突入する。チーム全体もサポーターもスランプ状態に陥り、ネガティヴな雰囲気が漂い始める。今季最大のピンチを迎え三浦監督は次のように述べた。

「チームがまるでハーモニーを失ってしまった」
「負けが込んできて、みんなが精神的に非常にネガティヴになっている」
「プロのメンタリティとしては弱いんじゃないかという印象」

そして、監督自身も未知の世界へ突入していた。

「特に誰かが欠けたというわけでもないのに、
これだけおかしくなるというのは、私としては初めての経験」


×○×△×××○××

湘南、水戸、徳島、仙台、湘南、東京緑、桜大阪 に7敗を喫してしまう。
そんな中、強力な助っ人がやってきた。
閉塞状態のコンサに新しい息吹を入れてくれた。

 鄭 容 臺

チョン・ヨンデと呼んで、だ。在日韓国人なので外国人枠ではない。
外国人枠はブラジル人で一杯だし。(ブルーノ、ダヴィ、カウエ、イタカレ)
守備的なMF兼DFとして、大塚と西澤の穴を見事に埋めた。獲得した強化部もまた適材適所な選手に目を付けたものだ。三浦監督と三上強化部長の信頼関係があってこその補強だった。このまま昇格を決めたとすれば、後半戦最大のキーマンだったと言える気がするヨンデ。

満月の厚別ナイトゲームで芳賀とボランチを組み札幌デビュー。昨季横浜FCでJ1昇格を経験している頼もしい男が、選手の遣り繰りに苦しむコンサを救った。セカンドボールが拾える場面が増えたのはヨンデのおかげである。この夜、藤田征也が2アシスト1ゴールで3得点に絡む大活躍を見せた。

「ストライカーの2人の貢献度というのは、(2得点のダヴィだけでなく)中山は点を取ってなくても大きかったと思いました」

ダヴィも「まだまだ伸びる選手」と評しており、「守備が出来るFW」が監督が最優先で求めるFW像だということが改めてわかる。
この頃、相川がFC岐阜へレンタルされ、西大伍がブラジルへ留学する。


9月30日、味スタでヴェルディに歯が立たず1-5で大敗。
この時点で「眼下の敵」がヴェルディだと意識する。眠れる獅子(の髪型のラモス)が覚醒したのだ。あーコワイコワイ。
ヴェルディは4月7日第7節から5月3日第13節まで7連敗してくれたのだが(22日ドーム3-4札幌含む)、ここに来てフルスロットルの快進撃。超獣金髪フッキが大暴れモードで手に負えない。
8月19日から負け無し △○○△○○○○○○○○△ と8連勝を含む怒涛の勢い。
その意味では前節の「ザ温泉草津」に大感謝である。


コンサは1年目のヤス岡本がラッキーボーイ1号、ブラジルから緊急帰国の西大伍がラッキーボーイ2号となって勢いを取り戻した。
自分達のスタイルを思い出したここ4試合。4連勝。
計り知れない意味を持つ重たい4連勝だ。4連笑と書きたいくらいだし、その「笑」は涙交じりのものだった事は内緒にすることもない。
ドローに終わった函館愛媛戦で「唯一の救い」だったオカモッチャンとダイゴが得点を決め、しかもそれが貴重な貴重な決勝ゴールになった。

10月20日のアウェー福岡戦 得点者:岡本
10月27日のアウェー愛媛戦 得点者:西

三浦監督は愛媛戦翌日のトークショーで、2人に関する質問に次のように答え爆笑を誘った。

「岡本はヘディングが下手なので、何度も練習させていました」
「たまたま決まりました、ですねぇ」
『「あれ岡本?」と聞いたら「そうだ」というので・・・・ハプニングゴールですね』
「まさか岡本が決めるとは思わなかったです」
「スカパーで秘密兵器があると言ったのはハッタリでした」
「西がゴールするとは思っていませんでした。奇跡的です」
「西にですか?試合後は特に声を掛けていません」

監督は若手が活躍しても手綱をぎゅっと締める。そこら辺はヤンツーとも被るところがある。
だが、こうも述べている。
(アウェー福岡戦、ホーム徳島戦、アウェー愛媛戦 全て1-0勝ちと本来の勝ち方に戻り)
『3連戦で「運があるな」という直感があります』

監督は第4クールに入る頃に「これから先は理屈でない部分が強くなってくる」と述べている。若武者が決勝点を生み出したのは「理屈ではない」何かが働いたとしか思えない。
ヘディングが苦手なヤスがスナのクロスをヘッドでゴールに叩き込み、ブラジルから帰国後合流しドーム弁当に「涙が出る程美味い」と言っていた大伍が、帰国3日後の愛媛でロスタイム弾をぶち込んでしまうのだから・・・・。
ゴール直後の監督の飛び跳ねる喜びようは何度見ても感動的なシーンだし、試合終了後の大伍の弾ける笑顔と祝福するイレブン、ゴール裏でサポ達と握手する大伍を見て「チームはまた上昇気流に乗った!イケる!」と思ったサポも多いのではないか?今季、いや過去をさかのぼっても最大級の喜びインパクトだった。間違いなくコンサ史に残るメモリアルなゲームになった。

それまでアウェー5連敗を食らっていたことを考えると、この2人の若武者がコンサを救ったと言っても過言ではない。
中途加入でフル出場「戦術が自分に合っている」とまで言ってくれるヨンデ、ルーキーながら今までのコンサの選手になかった創造性を身に着けているヤス岡本、ブラジル帰りで結果を出してしまうミラクルボーイ西大伍。ニューフェイスが怖いもの知らずでパワーを発揮してくれた中、前半を支えてくれていた故障者が次々帰ってきた。
フロントの計らいでヴェルディ戦大敗直後から勝利給が2倍になったという。全員が勝者のメンタリティを身に着けたのは三浦コンサになってからの収穫である。

西大伍のミラクルゴールは全員が戦術を理解していたからこそ、もぎ取れたのではなかったか。征也が故障欠場、右アタッカーを岡本が務め、途中交代した大伍が果敢にアタックした。その前の場面、曽田が後ろから元気の場所に上がっていた。ダヴィとの2トップで元気の代わりにハイボールを落とす役割をこなした。そのたったの1プレーが相手DFに当たって跳ね返りが大伍の前に落ち、ドリブルで突破しシュートに持っていった。
4-4-2のパーツパーツでやる事が決まっているサッカー。誰が入っても同じ事をやる「オートマチズム」こそ三浦サッカーの真骨頂なのかもしれない。

ラストスパート、最後の決戦。
残り3試合(アウェー鳥栖戦、ホーム京都戦、ホーム水戸戦)を残し、勝ち点87は堂々たる成績である。
開幕前の目標勝ち点「90」まであと1勝。自力昇格まで1勝1分、2勝1分なら自力優勝だ。
俺達はスローガン通りJ1昇格へ向け一つになっている。
文字通り「Power To 1」だ。
大塚真司選手、もちろん貴方も入っていますよ。


We've Got The Wind
(私達は風を得ました)

風は間違いなくコンサに吹いている!!


posted by odo5312 |09:10 | 三浦俊也監督 | コメント(6) | トラックバック(0)

2007年10月23日

一蹴懸命

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継続は力なり。
三浦4-4-2戦術の申し子だったり、
ポリバレントだったり、ソレナリントだったり、
警告をもらわなかったり、怪我をしなかったり。
出続けること、試合にたくさん出ること、
使われること、起用に応えること、
その積み重ねがトータル出場時間である。

総力戦のナイトゲーム。
ダヴィがいない。セーヤが、Oh!ニシターニーがいない。
ケンゴまでいない。

じゃぁ、誰がいる。誰がやるんだ。徳島戦。とくしません?
得しますって!!絶対お得なの!(何が?)


<ここまで43試合。ハードワークを支えてきた屋台骨>

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/3377/index.html
(GKぎーさん 42試合 3780分)

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/401883/index.html
(MF芳賀主将 42試合 3743分)

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/3810/index.html
(DF4様ソダン 40試合 3591分)

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/4892/index.html
(DFヒロくん 39試合 3510分)

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/500236/index.html
(DFブルーノ 38試合 3341分)

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/3075/index.html
(FW元気 40試合 3017分)


負けるときは彼らの連携が悪い時、体調不良の時だった。
彼ら抜きには語れないサッカーなのだ。
フォアチェックの元気、ソレナリントのヒロくんアーリー、
ソダンとぎーさんのデンジャーゾーンは試合の良し悪しを計るバロメーターだ。
思えば昨オフにブルーノを獲得してから「堅守」の構築は始まった。
ベテラン西澤も36試合3033分出場。
平均失点1点以下に抑えてきたDF陣と高木の頑張りは賞賛に値する。
どんな時も前と後ろのバランスを気遣い続けた芳賀ボランチ。
無駄走りを厭わない彼らの頑張りこそが現在首位の要因だ。


<余力十分。ここ一番の起爆剤>

4回も闘うとお互いに手の内がわかろうというもの。
どんなにハードワークしていても、それが空回りする事も想定内だ。
劇空間ドームになるか、あるいは魔空ドームになるかは、
フレッシュな選手達の「一瞬のひらめき」や「アイディア」で決まるのかもしれない。

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/700824/index.html
(ヤス岡本 4試合 88分)

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/702268/index.html
(イタカレ 2試合 103分)

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/4498/index.html
(チョン・ヨンデ 5試合フル 450分)



<百戦錬磨の職人。地味だけど光る技>

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/1555/index.html
(俺達のスナカワマコト 37試合 1323分)

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/1476/index.html
(イケ 27試合 1373分)

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/971/index.html
(オオオオオオオー!オオツカシンジ 37試合 2215分)

http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/700823/index.html
(カウエ 31試合 2138分)


本当に苦しい台所事情。
誰が欠けても回らない。誰もが120%働かないと厳しい。
一歩ずつJ1だけを信じて、一歩ずつ昇格に向かって。
一蹴一蹴がJ1への大事な大事なプレーだ。
大袈裟かも知れないが、ここからの5試合は一蹴がJ1かJ2かの運命を分ける。
まさに「一蹴一生」だ。(※移籍したばかりの時のヒロくんの座右の銘)
「J1リーガー」になれるかどうか天下分け目の5試合になる。

俺達サポも一蹴一蹴に気合を送る。念を送る。
より遠くへ、より高く、より強く、より激しく、より正確に、
パスが飛びますように、相手に競り勝ちますように、
シュートを打てますように、シュートを防ぎますように・・・
たった一つの愛おしい自分達の街のクラブのために、
大声を張り上げて、歌い叫ぼう!!
栄光のJ1の扉に向かって、コンサドーレを走らせよう。
ゴール裏からの、バックスタンドからの声援が束になり、
BからもSBからもSAからもSからもSSからも、その輪がどんどん大きくなり、
やがて熱風になって選手達の背中を押すエネルギーとなる。

シンプルに「上がりたい」。
そのために、J1へ行く為に俺達は勝ち続ける。
絶対に勝ち続けてやるさ!!


posted by odo5312 |19:00 | 三浦俊也監督 | コメント(0) | トラックバック(0)

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