コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2012年05月08日

5.5ナイライLIVEレポ(2)

ライヴは長いイントロから始まった。
ステージ上のメンバーの真後ろにスクリーンが設置されていて、曲に合わせて歌詞が映し出される。

アルバムは買ったばかりだが、まだ封を開けていない中でのライヴだ。つまり、スクリーンに流れる歌詞が初見ということになる。生で演奏するメンバーを間近で見るのも札幌ドームのキックオフ以来である。
俺はメンバーとスクリーンを交互に見ながら、歌詞を読みリズムをとっていく。ライブハウスなのでサウンド重視のはずだったのだが、映画の字幕を読むような別の作業も加わって、俺の脳は忙しくなりだしていた。

メンバーは曲の合間に自己紹介をしていく。トークは軽快だが5.5に賭ける思いと今回のアルバムに全力を注いだことをアピールしていた。妥協せず作品を作り上げた達成感が彼らの顔から見てとれた。そして自信に裏打ちされた力強い演奏が会場に熱気をもたらしていく。アーチスト側の「聴いてくれ」という思いとオーディエンス側の「聴かせてくれ」という思いが見事にシンクロしたライヴだったと思う。躍動するロックンロールも語りかけるようなバラードもとにかく完成度が高い。曲順もライブ構成も練り込んできた感じが伝わってきた。今後、回を増すごとにパフォーマンスも上がっていくだろうし客の反応も良くなると思う。札幌の客はもともと静かな上、曲を聴きこんでいないもんだから「圧倒されてた」部分が大きいと思う。でも「最初に聴いた」という記念碑的なものがあの日の250人の共通の財産になったことは間違いない。

あれからCDを聴きこんでいるが、聴けば聴くほどに鳥肌が立つような感動を覚える。何の予習もなくライヴで初めて聴いて「凄い」と思ったが、CDを聴きこむうちに「凄い」理由がわかってきた。でもまだどれだけ「凄い」のかは理解できていない気がする。歌詞はなんと表現すればいいのか。哲学的、宗教的、社会的メッセージ性…音楽誌ライターならそういう表現をするのだろうか。
俺はあくまでもコンサドーレをきっかけにナイライにハマりだした一ファン。ただライヴに集まる客層だとか、メンバーと客が織りなす空気感だとか、そういう情報がすごく欲しかったのは事実だ。
客は10代後半から20代前半がほとんど。男女比は3:7くらいだっただろうか。しかし、年齢性別を越えた共通点が俺を含め何かあるんだろう。ナイライからパワーをもらったという共通点がある。それは「希望」とか「光」という歌詞に出てくる言葉に集約されている。ナイライの歌詞は全部日本語だ。あいまいな横文字は使っていない。

ボーカル平野さんがライヴ中に言った。毎年自殺者が3万人出ている世の中。こういう世の中を当たり前のように生きているけれど、こういう世の中を「偽り」の世の中と思わないといけない。あるいは偽りだと気付かせる側に立ちたいと、こんな内容の言葉を残してくれた。すごく共感できるメッセージだった。自殺者の背景に何があるのか。あるいは周りが何かしてあげられないのか。闇の世界から光の世界に引っ張り出す人になれないか。

ライヴ会場に集まった子達は皆、賢そうな顔をしていた。上品な客層に思えた。しかし、もしかすると心の闇を抱えている子もいたかもしれない。一昔前二昔前よりも若者たちが生きにくい世の中になってやしないか。そんな事も考えながら。中年おやじの目線でそういう解釈もしつつ、後半戦は考えさせられる展開になっていた。バンドから発せられる音そのものは、聴覚を通じ脳天に響く。スコーン、ズシーン、シャカーンと響いてくる。サウンド自体は非常に心地いい。にも拘わらずいろいろ考えさせられるというのが、ナイライの特徴だ。俺が調べた限りでは、ナイライの独自性はメンバーの経歴に関与するところがあると思う。
興味ある方は、暗闇から光へ戻された@クリスチャン新聞2012 年02月19日号
をお読みいただきたい。

そんなわけで、CDを携帯音楽機とアイフォーンに落としこんで通勤時間もナイトdeライトしているわけですが、今自分の中でチャート1位の曲があるので次回はその曲を紹介します。「終わらない夢」の話もまた次回に。


『phyction』が玉光堂全店で売られることになりました。是非お近くの玉光堂でご購入ください。
http://www.gyokkodo.co.jp/?page_id=3
http://www.night-de-light.com/


是非みなさんもCDを購入して聴いてみてください。1,850円です。
私見ですが、初期の安全地帯やU2が好きな人はハマると思います。
バラードはTUBEの前田さんの声質に似ています。



<メモ>
・「証」はスタッドレスタイヤのCMソングに合う
・サインの時、メンバーにかける言葉が出てこなかった訳

posted by odo |05:05 | コメント(0) | トラックバック(0)

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