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2009年07月19日

この痛みを将来に繋げたい

函館から、先ほど帰ってきました。

…胸がつぶれる様な想いの試合後だった。
待ち焦がれていた、ホームでは初の“トラメガ”が、マコの弁明だなんて。

今日、帰路に観光しながら楽しみつつも、
時折昨日の事を思い出して、色々考えてた。

もう、試合から丸1日以上経ってるし、
昨日から今の間までにどんな事が試合後あったかなどは、
詳細が流れているんだろうとは思うけど…
ゴール裏から向けられた言葉は、要約すれば、
今の環境にあまえるな、選手同士仲が良いのはいいけど傷口の舐めあいするな
戦え、そうじゃないなら赤黒のユニを着る資格はないということ。
札幌は弱いんだ、常勝軍団なんかじゃないんだからもっと泥臭くやれ、など。

そして、そんな様々な気持ちが声になって選手達に向けられるのを
いつもよりは長い時間、選手達は黙って聞いてはいたけれど、
誰も何も発しないまま去ろうとして。
そこで、何か言えよ!という気持ちが声になり。
俺達はこうやって選手と向き合おうとしているのに、
そうやっていつも逃げるのかよ、と。

マコは、ちょっと移動したけれどこのまま去ってはいけないという感じで
ずっとゴル裏を凝視しながらそもそも足を止めていて。
控え室に戻りかけたほかの選手も再び戻り。

ゴル裏から下ろされたトラメガを手にしたのは、そのマコで。

「誰も手を抜いている人は居ないし、
僕達が下手なのもわかっているけど
何も言えなかったのは、自分達が情けなかったから。
練習しろという声がたくさん聞こえるし、
その通りで、もっと練習していかなきゃいけない」みたいな事を喋って。
(勝つって言えよ!と怒号してる人がいて、
半ば強制的に“勝ちます”的な事も言っていたけれど、
勝つって言えと要求するのは違うと思う…
勝て、結果出せ、プレーで見せろと言うのと、
「勝つって言え」と言うのは別物だと思うから)

その後、カズゥが小さい声で、富山戦はかならず勝ちますので応援してください…
というような話をして。

選手が挨拶に来て激しく言葉を投げかけた最初の時、
それに対し、次は勝つから、やってやるから
という反応を、ていうかなんでもいいから気持ちあらわす、
そういうことを選手自らしてほしかっただけなのに
誰も反応せず粛々と聞くだけだったから、
場が納まらなくなって、トラメガに至ったのかなという感じ。

球団史上初の、いわゆる「説教」。

内容は、至極まっとうだったと思う。

ただただ、懇々と考える。
ゴル裏では、戦え!と叫んでいる人もいて。
…ワタシは、熊本戦もそうだけど、戦っていないとは思わないのよね。
懸命さは伝わるし、昨日の試合も内容は決して悪くは無かったと思うし。

戦っているかいないかってのは、
ほんと主観的なものだし、
結果が出れば戦っていたという事になるのか。
負ければ戦っていなかった事になるのか。

メンタルの問題というより、
戦っていても、現状の能力ではまだ越えられないって事なんじゃないかと。
「選手一人一人が均等に少しずつ何かが足りない」のではないかと。

…でも、そこを突き詰めて考えると、
その「少し足りないもの」は、そのメンタルの弱さから生まれるのかもしれない、とも思えてきて。


凛としたマコの態度は、彼のファンとしては本当に素敵だったと思う。
でも、同時にとても悲しかった。
胸がつぶれる想いだった。

でも、正当な呼びかけだったと思うし(バスを囲むような行為とはまったく別物)
今まで札幌では無かっただけで。

ただ、怒られ慣れていないうちの選手には、強烈な印象だったと思う。
帰りのバスの中は、お通夜だったかもしれない。
ロッカールームで、どんな風だったか知りたかったり。

何かを変えていく、そんな1年の中で大きな出来事だったのは間違いない。

富山戦は何をどうやっても勝たなければいけない-
それが単なる大きなプレッシャーになるのか、
やってやるぞ、結果を出すぞ、本当に勝ちたいぞ…という
モチベーションと意識の向上に繋がるのか。繋げるのか。

そこは、ほんともう、選手にかかっていると思う。

そして、あそこまで呼びかけた以上、
サポも、間違っても手なんて抜けない。

あーーーだからこそ富山に行きたい!!!行きたくてたまらないぞ!!
でも、さすがに無理だから、行ける仲間に託しましたよ。

昇格云々の前に、 ただただ 勝ちたい。
その思いで本当に本当にいっぱい。

選手と一緒に喜びたいだけなんだー。

posted by なべみわ。 |21:33 |