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2008年04月21日

染まらない努力

全然タイムリーな話じゃないんだけれども。
試合と試合のインターバルに、いつか書こうと思っていた事があって。

うちのチームは、新しく移籍してきた選手に必ず言われるのが、
もはや悲しき伝統…になっている「おとなしい」ということがありまする。

金子くんが04年の途中に移籍してきた時、
互いに要求しない、コーチングも少ない、それを「雰囲気が悪い」
…と最初にコメントしていたのを凄く覚えていて。
で、練習を見に行くと、彼は…それはそれは激しくコーチングしていた。
池さんとかも、移籍してきた時はとにかくコーチングが凄かった。
(まあ今も、それなりにはしてるけれど)
紅白戦で、上田くんが、ちゃんとコーチングをしなかったが故、
マークの受け渡しが出来ず、ピンチになった…みたいな事があって。
その直後「今喋った?!ちゃんと喋れよ!!」と、激怒している姿に萌え~だったことも
よく覚えてたり(笑)。

他にも、率先して要求して声を出して…
移籍してきた当初、そんな印象を与えてくれた選手はたくさんいるんだけど
同時に、段々その声が小さくなってるなぁ…と思うレベルになった選手もたくさんいるのですよ。

「結局染まってるんじゃんorz」

と、特にチーム状態がよくないときとかに、お通夜みたいな練習試合や紅白戦を見て思ったりして。

ああ、おとなしい…というのは、脈々と伝統として受け継がれてるのか、と。

で、最近ふと気づいた事があったのね。

ワタシの会社は、初めて出勤した時の印象が
「暗い」
だったのですよ。
何か書類を回す時、仕事を頼む時……お願いします!とか、
何かをしてもらった時、ありがとうございまーーす!と
別にいちいち笑顔を振りまかなくたって、聞こえるように言えばいいのに
そーゆー風潮がない。だから「活気が無いなぁ」って思ったのですわ。

とりあえず、ワタシ、声はでかいので応援のせいで
しょっぱなから大きい声でありがとうございまーーす!は連呼してたのね。

で、職場にもだいぶん慣れてきて、みんなともそれなりに打ち解けてくると
気づくと、自分の声もトーンダウンしてた。

「あ、ワタシ、染まってる…」と。

染まるって、やっぱり簡単なんだよね。
良い事は、周りがどうあれ継続して行った方がいいに決まってるし
それを当たり前に続けていくことで、全体の雰囲気に多少なりとも影響できるかもしれないのに
慣れ、によって、気づかないうちに、染まっちゃう。

でも、それじゃ駄目なんだよね。

誰かが言ってくれるのを待っても意味が無くて。
一見、自分ひとりがやってももうダメポ…とか思うようなことでも
それでも「自分が」やらなきゃ何もよくならない。

最近は、練習に激しくいけてるわけじゃないのであんまり言えないけれど
何試合か見たTMでは、少なくともうるさいほどの活気…
みたいなものは、どう思い出しても感じなかったから。

まあ、ただ喋ればいいってもんじゃないだろうけど、
ただ黙々と粛々とやるんじゃなくて。
健作の言うところの「仲良し集団じゃ駄目」っていうのを
選手みんなに、意識して実践してもらいたいって思う。
いつ練習を見に行っても「うるさい」場であってほしいなと。

染まる、のは簡単だけど、染まらない努力…を新しい選手には特に意識してもらいたいよ。


まったくタイムリーじゃなくてすいません(笑)。

posted by なべみわ。 |21:24 | コメント(3) |