2010年10月03日
【J特】 クラブ運営を考える。
「お金」の問題はいやらしい話だが、クラブを存続していく上で常に向き合わなければいけない問題だ。
大企業に依存しないクラブ作りがJリーグの理想ではあるが、それに相当する企業や親会社が無ければ、地道にお金を集めるしかない。
ひいきチーム、札幌(HFC)と仙台(㈱ベガルタ仙台)の出資比率内容を比較してみた。すると・・・
<コンサドーレ札幌> ※札幌は上位3法人(個人)のみ
サポーターズ持株会(29.71%) 石水 勲(12.57%) 石屋製菓(株)(10.06%)
筆頭株主がサポーターズ持株会になっていることは周知の事実だが、改めてここはすごいところ。そして、石屋製菓絡みの出資も心強い。元社長の石水さんもこんなに出資してたんだー、って改めて感心。白い恋人サッカー場の整備やユニフォームスポンサーとかを含めると、この企業のコンサ愛は素晴らしい。
<ベガルタ仙台>
宮城県 (24.9%) 仙台市 (23.5%) 東日本ハウス(株) (8.8%) 東北電力(株) (2.6%) カメイ(株) (2.6%) 仙台CATV(株) (1.7%) (株)藤崎 (1.7%) (株)七十七銀行 (1.7%) (株)河北新報社 (1.3%) (株)ユア テック (1.3%) (株)東北造園 (1.3%)
行政がほぼ半分の出資企業(企業じゃない!!)になっているのがこのチーム(汗)。石屋製菓の「白恋」じゃないが、仙台市はユアテックスタジアムを造ってくれたり、3面の天然芝を有する泉サッカー場を建設してくれたり、ずいぶんご熱心にブランメル時代から支えてくれている。もし、議会で否決なんかされたりでもしたら大変だ。ただ、「税金」を投入されているクラブだから県民・市民クラブとよくいわれるが、変な話「別に興味がない」という人のお金まで吸い上げられている訳だから、これには矛盾があるし、いつまでも行政主体という訳にはいかないだろう。これならコンサのサポーターズ持株会が筆頭株主という方がすっきりしている。本当に応援したいと思っている方々がお金を出している訳だから。経営基盤の確立が当面の課題だろう。
しかし、一方で交通の便に恵まれた仙台はアウェイサポの来訪も多く、経済効果は少なからずあることは行政側も認めているところだ。
どちらが良いかは当然、賛否が分かれるところではあるが、ただ自分のひいきのクラブがどの企業に支えられているかという事実は知っておきたいと思う。特にクラブ運営会社の出資企業、出資割合はなかなか表に出てこない。ユニフォームスポンサーなどに目がいきがちだが、実は運営会社の「お金」こそ経営の根幹なのだから。札幌も仙台も債務超過分のツケはどうなった!?(私も最近動向は知らないのは問題ですが)くらいに関心は持っていた方が良いと思う。
posted by あっぺとっぺ |17:28 | コメント(4) | トラックバック(0)