2010年10月08日
「エレベーター」と「潜水艦」
皆さんご存知でしょうが,whiteowlさんが「今&来季のチームをどうするか」という話題からHFCの経営についての話題について連投しています。→whiteowl's Point of View 私はそんなにたいした意見も素晴らしいアイデアも持ちあわせていないのでROMに徹していましたが,ちょっとだけ思ったことがあるのでここに書いておきます。 それは「エレベータークラブ」という言葉の認識についてです。皆さんは「エレベータークラブ」という言葉にどのようなイメージを持っているでしょうか。 本来は「J1とJ2の間を行ったり来たりする」ということだと思うのですが,我々札幌サポ(だけかも知れませんが)の場合だと「(長期展望もなく)結果重視でJ1に行ってもすぐにJ2に落ちるようなエレベータークラブ」のように,「J1に上がれる実力|資金力もないのに無理してJ1に上がっても・・・」のような,いわば否定的なニュアンスで使われることが多いのではないでしょうか。 現在まででJ1(Jリーグ)昇格とJ2降格の両方を体験したクラブは 札幌,仙台,柏,東京V,川崎,横浜C,甲府,京都,C大阪,神戸,広島,福岡,大分 〔訂正〕湘南と浦和が抜けていました。 EBTさん,ご指摘ありがとうございました。 がありますが(“漏れ”があったらすみません),これらをすべて「エレベーター」と言うのかというと,人によって,「エレベーター」という語の捉え方によって,違っているような気がします。 上記のクラブの中には, 「たまたまあるシーズンの結果が悪くてJ2に落ちたが,本来は力のあるチームなので,J2では力の差を見せつけてブッチギリでJ1に復帰した」 というところもあります。そういうクラブは,成績不振時に監督を変えたりしてもクラブそのものの方向性はゆらいでいないような感じがします(これはあくまでも私の印象ですが)。 逆に, 「たまたまあるシーズンの補強や戦術が当たってJ1に昇格したが,1~2年後には元のJ2に戻りなかなか上に上がれない」 というところもあります。 もちろん両者の中間に属するようなクラブもあるでしょうし,クラブの資金力やチームの方針も多様です。 これらをすべて「エレベータークラブ」とひと括りにしてしまう人はそんなにいないでしょう。ということは, ・それらのうちの上位にいるクラブを「エレベーター」と言う ・それらのうちの中間にいるクラブを「エレベーター」と言う ・それらのうちの下位にいるクラブを「エレベーター」と言う のどれかなのでしょうか。 ちなみに私の場合は(どのクラブということは言いませんが)「中間層あたり」のことを「エレベーター」と言っています。札幌のような下位に属するクラブはさしずめ「潜水艦」でしょうか。:-p ああ,せめてなりたやエレベーター,って感じで。(T_T)
一連のエントリーの中でwhiteowlさんは非常に重要なポイントをいくつも指摘していますが,中でも私がもっとも重要だと思うのは「札幌は何かあるたび(危機に直面するたび?)にそれまで積み上げてきたものをすべて0にしてしまう」というようなことを指摘している点です。 どなたかのコメントで,札幌というクラブが強くなっていく過程で「エレベーター期」のような時代があるのは不可避なのでは,という指摘がありましたが,私もそう思います。大事なことは根っこがブレないこと。上がろうが落ちようがクラブの根幹の方針は変わらない,ということをHFCが示すことができれば。それがあればサポーターもスポンサーも信頼するし,けっして離れたりはしないと思うのです。
posted by ○た |12:12 | クラブ経営・運営 | コメント(7) | トラックバック(0)