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2007年11月07日

弱小球団の行く末

プロ野球セ・リーグの広島東洋カープ。
昨日、今日あたりの報道によると、
エース黒田投手と4番新井選手がそろってFA権を行使し、
他球団へ移籍するようです。

黒田投手は昨年取得したFA権を行使せず広島に残留。
「黒田の男気」として話題になりましたが、
今年は既に大リーグ移籍を視野に入れている様子です。
新井選手は、
「FA権を行使する時は移籍する時」などと発言しているらしく、
国内他球団への移籍が濃厚のようです。

エースと4番が揃ってFA移籍。
今の札幌に例えれば、西谷と曽田が揃って移籍をするようなものでしょうか。
え!?曽田は違う。
まあ冗談はともかく、
つまり広島はチームの攻守の要を一度に失う事になるのです。

札幌も今まで同じような経験を何度と無く繰り返してきました。
日本人選手なら、吉原、播戸、山瀬、藤ヶ谷、今野。
外国人選手なら、エメルソン、フッキ。
もちろんサッカーと野球とで制度の違いというものはあるし、
野球の場合はFA権という選手の側の権利という部分はありますが、
結局は「金」なんですよね。

それにサッカーの場合、レンタル移籍という形で、
他チームで埋もれている若い力を発掘する事も可能ですが、
野球の場合FAに対しての「人的補償」は、
移籍受け入れ先チームの保留選手リストから漏れた選手に限定されるのため、
いわば戦力外に近い選手の中から選ぶ事になるのです。

こうなってくると生き残りの道は「育成」しかありません。
自前で育てて、場合によっては高く売るのです。
そういう部分では日本ハムも似た様なところはありますね。

もちろんFA権は選手にとって必要な権利だとは思います。
しかし、お金と人(選手)の流れが一方通行になってしまっては、
球団格差がどんどん広がり、球界自体の魅力が薄れていってしまう可能性さえあります。

選手の権利、球団の資力と経営、ファンサービス。
プロスポーツ界の非常に難しい問題ではないでしょうか。

posted by kabao |21:57 | Others | コメント(0) | トラックバック(1)