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2006年07月07日

初恋

久しぶりに映画を見てきました。
子供の付き添いで見た映画を除くと、いつ以来だろう。

「初恋」

かの、三億円事件を題材にした映画で、原作は中原みすずの「初恋」(2002年)。
今までにこの事件を扱ったどの作品とも視点が違うのが、犯人(正しくは実行犯)が事件を起こした動機。
この動機が犯人に行動を起こさせるのですが、
まさにそれが、迷宮入りしたこの事件の真実を語るかのように描かれています。
そして、なぜ実行犯が女子高生なのか。なぜ彼女は実行犯を引き受けたのか。この映画の主題はまさしくそこにあり、そこが、この映画を単なるドキュメンタリーで終わらせていないところなのです。
主演の宮崎あおいさんをはじめとする、出演陣の、セリフは少ないけれど表情でつなぐ縁起も素晴らしく、時代背景や、自動車をはじめとする大道具・小道具もきめ細かに描かれていました。
僕の親の青春時代とは、こんな時代だったのですね。
昭和史に残る大事件と悲しくて切ない恋物語を繋いだこの作品、機会があればぜひ。

posted by kabao |23:14 | Others | コメント(0) | トラックバック(0)