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2017年05月16日

581系とキマロキ

第2日目、神戸の知人をお連れしたのは、まず美深の仁宇布でした。
ここは32年前まで美幸線が走っていた終点でしたが、廃止からまもない30年ほど前に国鉄から譲り受けた月光型電車寝台サハネ581が置かれています。
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同型で50ヘルツ対応型の583系は上野・青森間の寝台特急はくつる・ゆうづる、昼間の通常座席の特急はつかりなどで使われていたので、お乗りになった人も多いと思います。 とても懐かしい車両でが、30年近くたってボロボロになってます。 神戸の知人は感激してました。だって、この車両を保存しているところは少ないし、座席・寝台の転換をして遊ぶことが自由にできるなんてびっくりですから。
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ここはトロッコ王国という、エンジン付きの軌道自転車に乗れる場所なんです。 1500円しますが、片道5㎞もの距離を往復できます。
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終点はループ線で方向転換します。
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なお、この日はあいにく寒かったので乗りませんでした。 暖かい日でないと楽しくないですからね。トロッコに乗らなくても581に乗れたのは大きな収穫だったと知人は喜んでいました。 次に向かったのは名寄で、除雪車を保存している所。名寄市博物館横にあります。
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先頭から機関車・マックレー車(かき寄せ車)、ロータリー車、(写真は切れていますが)機関車の4台なので頭文字を取って「キマロキ編成」と言います。 正確には交代・予備要員等を載せる車掌車が最後尾に連結されています。 深名線など、山間の路線で線路の両側が斜面になっていると、普段の除雪でラッセルした雪がどんどんたまってラッセルしきれなくなるので定期的に線路の脇の雪山を遠くに飛ばすのが目的です。 線路上の雪を除雪するのが目的ではないのです。それはラッセル車がやるのです。 だからこの編成の先頭はロータリー車ではなくて機関車なのです。 これがロータリー車。赤いのが雪を飛ばすローター。
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ローターを回す動力は何だかご存知でしょうか? 現代ならディーゼルエンジンでしょうけど、大正時代に作られたものですから、蒸気エンジンなんです。 ローターの後ろの車体内部は、まるでSLです。他のSLから蒸気をもらうというわけにいかないのですね。 それだけ多くのパワーが必要だということなんですね。 ロータリー車の後ろに炭水車があるのがわかりますね。 ローターの手前(右)に雪山を崩してローターの前に雪を落とすマックレー車の翼がありますが、たたんだ状態なのでこの写真ではわかりにくいですね。


posted by かもめ |09:34 | 鉄道(船舶・航空機等) | コメント(0) |