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2015年02月05日

ソバ屋の屋号に「庵」が多いわけ

ソバ屋の屋号は「庵」が付くのが多いですよね。
私が好きなソバ屋も庵が付くお店が多いです。
札幌の喜香庵、旭川の正月庵きっぽう庵、士別の吉祥庵、栗山の北の錦の錦水庵など。
うどん屋で庵が付く店(ほくほく庵)もありますが。

蕎麦屋ではないのに「○○庵」という施設があると、蕎麦屋かと誤解してしまうほどですね。

なぜ庵が多いのかは、以前書いたかも知れませんが、昔、お寺で精進料理としてソバを出すことがよくあったのが関係しているとか。と、札幌の西町にあった古一というソバ屋さんから聞いたのですが、そういえば深大寺そばが有名だし・・などと思ったものの、それ以上詳しいことはわからなかったのですが、調べたらわかりました。

「蕎麦屋の常識・非常識」という本に書いてありました。

江戸時代、浅草の道光寺で参拝に来た檀家にソバを振る舞ったところ評判になり、やがてソバ目当ての人で大賑わいになり、お寺なのかソバ屋なのかわからない状態になったとか。

それにあやかってソバ屋の屋号に「庵」が使われるようになったみたいですね。

その後、道光寺は深大寺に移転したようですが、本業がおろそかになるということでソバ打ち禁止になり、その碑があるそうです。こちらで紹介されています。

その本には他にも面白いこと、ためになることが沢山載っているので、徐々に紹介したいと思います。

posted by かもめ |15:24 | 料理の神髄 | コメント(2) |