2014年10月29日
くすり博物館・その1
11日の千葉戦の日は各務ヶ原にあるエーザイのくすり博物館へ行っていました。 建物の中にいろいろな展示物があり、手前の薬草園にはたくさんの薬草が植えられています。エーザイの社名は衛生材料の略で、最初は「日本衛材」だったのですね。ユベラとかチョコラとか、ビタミン剤に強い会社ですよね。正倉院に保存されている生薬を再現しています。ちなみに、正倉院には1250年前の生薬が40種類ほど現存し、多くは今でも薬効があるそうです。 売薬の紹介もあります。売薬さんが携帯したソロバンや帳面。滑川の薬屋ですね。義理の祖父も滑川で売薬さんやっていました。華岡青洲の弟子の外科道具。小学生のとき、同級生に華岡さんという人がいたんですが、華岡青洲の子孫で、なんと、現在札幌で麻酔科の医者をやっているんですよ。 チョウセンアサガオで麻酔をしていないでしょうけど。 印籠です。どうしても水戸黄門を連想してしまうのですよね。第二次大戦中、米軍兵士が携帯した薬品。一番左は鎮痛用のモルヒネ。あと、抗菌剤(抗生物質)としてのサルファ剤もあるようです。子どもの頃、まだ自動薬包機がなく、薬包紙で粉薬を包むのを手伝いました。エフェドリンは1885年に長井長義が麻黄から発見しました。アドレナリンの発見(高峰 譲吉)と共に、日本人が発見した大きな業績です。エールリッヒと秦左八郎は梅毒の薬を発明したことで有名です。フレミングはペニシリンですね。パスツールとコッホは細菌学者。ジェンナーは種痘で有名ですね。次回は薬草園を紹介します。