スポンサーリンク

2009年01月10日

SL偽装事件

私が中学2年の夏休み、札幌から旭川に行って撮った写真です。

20090110-00.jpg
1973年8月13日、めちゃ暑い日でした。人生で最も暑い経験をしたし、その半年後には、同じく旭川で人生で最も寒い経験をしたので、旭川だけは住みたくないと思ってしまいました(笑 旭川発稚内行普通列車で、旭川駅を出てまもなくの地点。 (宗谷線なのに架線があるので、旭川機関区の手前だとわかりますね) 昨日の塩狩峠の写真と同じく、C-55 50号機です。
20090110-01.jpg
旭川機関区には、C-55 30号機が扇形車庫に入ってました。
20090110-02.jpg
さて、何が偽装なのかというと、C-55 30号機を手宮の北海道交通記念館(現・小樽市総合博物館)で保存展示することになっていたのに、一時保管していた国鉄苗穂工場で、間違って解体してしまったのです。 そして、急遽、旭川に残っていた C-55 50号機を、手宮で展示することにしたのですが、なんと、50号機に30号機のナンバープレートを取り付けて30号機に偽装したのです。 直ぐにばれてしまってナンバープレートは元通りにしたけど、足周りにある刻印は、5の上から3を押した痕が残っているそうです。 だけど、50号機でも30号機でも、同じC-55なんだし、たいした問題でもなく、わざわざ偽装するなんて変だと思いませんか? 実は、50号機と30号機は全然違うのです。 30号機は流線型C-55、21両のうちの1両なんです。 50号機とは違って、とてもとても貴重な財産だったのです。 もちろん、戦後まもなく完全に流線カバーは取り外していましたが、そのなごりがよく見える機関車だったのです。その特徴がよく見える写真はこのサイトにありますので、ご興味あればご覧下さい。 運転台の上の屋根が、ロンドンの地下鉄みたいに深くカーブしています。 (頭がつかえそうです) 偽装に関しては、WikiでC-55のページにも書いてあります。
20090110-03.JPG
20090110-04.JPG
1948年、尾久機関区。足周りのカバーははずしてますが、頭部やボイラーあたりのカバーは戦時中も付けていたのですね。 レーダー波を反射するステルス機、のわけないか。


posted by かもめ |14:11 | 鉄道(船舶・航空機等) | コメント(2) |