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2008年01月05日

オオドサ・かもめの珍道中 ちゅーちゅートレイン

大井川鐵道本線(金谷・千頭間39.5km)では、1976年からSLの保存運転が行われています。
今回の道中の最大のイベントは、このSLに乗ることで、31日に千頭から金谷まで乗りました。
30日に電車で千頭に着いた際、ちょうど千頭発金谷行きのSLが出発するところでした。
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このC-56ですが、1936年に製造され、苗穂に配属されて北海道で活躍していたのですが 1941年に日本軍の南方作戦のためにタイに運ばれて、戦後もタイで活躍したのち、 ディーゼル化で不要になった1979年、日本に里帰りして大井川鐵道で走っていました。 ところがボイラーが傷んで4年前に廃車になっていたのを、違う機関車の ボイラーを載せ代えるなどの整備を行い、つい3ヶ月ほど前に現役復帰しました。 その際、タイで走っていた当時と同じ塗装にしたのです。(従ってタイ語が書かれてます) 運転開始のときにはタイの人気女優さんも駆けつけてます。 ちなみに、ボイラーは長年使うと肉厚が減って寿命が来てしまうのです。 この機関車ですと、14kg/cm2もの圧力がかかるため、だんだん壁が減っていくのです。 加圧水型原発の蒸気パイプの点検がずさんで、穴があいて死者が出た事故も同じ理由です。 明治村で走っているSLは、交換部品もないので、ボイラーを新製するという とてもコストのかかることをやっています。 C-56だと機関車本体部分はC-12と同じため、程度の良いC-12を見つけて そのボイラーを載せ代えたのでしたが、それでもかなりコストかかっているでしょう。 ちなみに、日本の線路幅の1,067mmに対してタイは1,000mmと異なっていますが、 わずかな違いなので、比較的簡単な改造工事で走行可能です。 で、オオドサ・かもめが乗ったSL列車は、この写真のC-10です。なぜか静岡で雪景色。
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C-10は780馬力なのに対して前日のC-56は590馬力しかありません。 炭水車があるのでC-56は大きく見えるけど、実は逆に馬力ありません。 C-56はパワー不足のためか、後ろに電気機関車の補助が付いて、些か興ざめなのと 乗り心地が悪いはずで、C-10の方に乗って正解だったようです。 (後方補機だと、ごつんごつん突き上げられて、とても乗り心地悪いのです) 客車は1941年製造で、私が高校に通ったときと同型の車両。 もちろん禁煙ですが、当時の趣を出すために灰皿は付いたまま。 映画やTVドラマなどの撮影に良いように、4両のうち1両は「2等車」 1両は「3等車」の表示をしていました。 静岡は遠くて、まとまった休みがないと、ゆっくり旅ができないので、なかなか 来れなかったのですが、ようやく日本一の保存鉄道に乗る念願が叶って大満足でした。


posted by かもめ |14:20 | 鉄道(船舶・航空機等) | コメント(1) |