2014年05月01日
病院で死ぬということ
先日、ロワジールホテル旭川のボールルームで、山崎章郎氏の講演を拝聴してきました。 山崎氏は、東京都小平市で在宅療養支援診療所・ケアタウン小平クリニックの院長をされていますが、ご多忙の中、道新旭川政経文化講話会の講師として日帰りで来旭されました。演題は「在宅で看取るということ」でしたが、山崎氏が書いた実話に基づいた書籍名を記事のタイトルにさせていただきました。 さて、山崎氏は、医者になろうと思い立ったときから、船医として世界を旅したいという憧れを持ったそうです。切掛けは、北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」のようです。念願が叶い34歳の時に船医勤務をした際、多くの書籍を持ち込んだ中に、エリザベス キューブラー・ロスの死ぬ瞬間(ON DEATH AND DYING)があり、衝撃と感動を受けます。 講演では、蘇生術やがんの告知についてのお話、さらにはホスピスを通して学んだことやケアタウン小平クリニックでの取り組みなどについて、お話しされました。詳しくは書きませんが、機会があれば講演を聴いていただければと思います。なお、がんの疼痛治療を受ける場合の医者選びには「WHO方式」を知っているかどうか聞いてみると良いそうです。もちろん知っている医者を選ぶということです。 これまでも、在宅医療などに関する講演を聴いたことはありますが、山崎氏の講演は非常に説得力があり、また色々と考えさせられました。そうしたことから、冒頭に紹介した著書を読むことにしましたが、関係者の間では有名な書籍のようです。 この書籍は、20年ほど前に執筆されました。当時、日本人の4人に1人が「がん」で亡くなっていましたが、現在は3人に1人が「がん」で死亡しています。この本を読んで、がんで最後を迎えることになった時に、どのように向き合うのが自分らしいのかを考えているところです。
posted by kanchi |21:56 | life | コメント(3) | トラックバック(0)