2014年01月28日
モダンタイムス
年齢が増すにつれ環境の変化に適応するのが苦手になるのかな。私の場合、転勤等で生活パターンが狂うと読書から遠ざかってしまうようです。そして、環境に馴染むと、読書を始めることが多いですね。 伊坂幸太郎の「フィッシュストーリー」を読了したのが、昨年3月7日でした。その後、根室から旭川に転勤になり、ほぼ1年が経とうとしていますが、やっとパターンに慣れたのか読書がしたくなりました。早速、積読にしていた伊坂幸太郎の「モダンタイムス」を読み始めました。 小説との相性は、最初の文章で決まると思います。感心するようだと、相性抜群で金婚式だって挙げられちゃう。違和感があると小説の世界に入り込めないし、最悪だと途中で投げ出しちゃう。「モダンタイムス」は最初の一文で唸りました。「実家に忘れてきました。何を?勇気を。」TKO負けです。現在、上巻200ページまで読みましたが、実に面白い。早く先を進みたくて、読みたくて…。 それにしても、彼が直木賞を受賞できなかったのは、謎です。村上春樹も受賞していないですね。最近読んだ受賞作は、奥田英朗の「空中ブランコ」と東野圭吾「容疑者Xの献身」の2作品。それ以前と言えば、五木寛之「蒼ざめた馬を見よ」、渡辺淳一「光と影」、井上ひさし「手鎖心中」です。 これらの作品を読んだのは、それぞれの時代に好きだった作家で、直木賞受賞とは無縁です。ましてや、読書を始めた小学生の頃から、読む本は大概タイトルで決めています(苦笑) [追記] 芥川賞受賞作で読んだのは、 北杜夫「夜と霧の隅で」、村上龍「限りなく透明に近いブルー」、池田満寿夫「エーゲ海に捧ぐ」、綿矢りさ「蹴りたい背中」ぐらいかな。
posted by kanchi |18:51 | life | コメント(2) | トラックバック(0)