コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2009年09月26日

空気人形

本日公開の映画「空気人形」を観てきました。劇場はユナイテッドシネマ札幌。10:30開演の初回割引。観客は30~40人ほどでした。客層は、思いのほか女性が多い。やはり、監督が「誰も知らない」の是枝さんだからでしょうか。

レストランでウェイターとして働く秀雄(板尾創路)は、分かれた彼女の代用品として空気人形(ペ・ドゥナ)にのぞみと名付け、一緒に食事をし、話しかけ、そして自分の欲望を満たすために使っていました。

そんな空気人形が、ある朝突然、心を持ってしまいます。彼女は、秀雄が出かけると服を着て外出し、色々な出会いや体験をします。そして、空気人形は、レンタルビデオ店の店員・純一(ARATA)に恋をしてしまいます。レンタルビデオ店で働き始めた空気人形は、純一と楽しい時間を過ごすのですが、彼女は彼の中にある空虚さを感じます。


私は空気人形 ・・・
 
ある日、持ってはいけない「心」を持ってしまいました

心を持ったので、恋をしました
心を持ったので、嘘をつきました

心を持つことは、切ないことでした ・・・



はじめは無邪気だった空気人形も、心を持つがゆえに切なさや苦しさを味わうことになります。

ペ・ドゥナは、心を持った空気人形を自然にさり気なく演じていたと思います。何か不思議な説得力がありました。観て良かったと思います。悲しい結末ですけどね。

空気人形は燃えないごみになり、人間は燃えるごみになる…


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監督・脚本・編集 是枝裕和
原作 業田良家「ゴーダ哲学堂 空気人形」


posted by kanchi |17:01 | 映画・TV | トラックバック(0)