コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2009年09月23日

幸せはシャンソニア劇場から Faubourg 36

シルバー・ウィークも終わりですね。ブログは、もうしばらくお休みしますが、月曜日、狸小路6丁目のシアターキノで映画を観てきたので、感想を書いておきます。

映画は、「幸せはシャンソニア劇場から」。製作ジャック・ペラン、監督クリストフ・バラティエ、主演ジェラール・ジュニョ。あの名作「コーラス」と一緒ですね。

冒頭、ピゴワル(ジュラール・ジュニョ)の警察での取調べからストーリーは始まります。容疑は殺人です。ミュージカル仕立てのドラマですが、ピゴワルが、誰をなぜ殺してしまうのか、気になる始まりです。

1936年パリのフォブール。「シャンソニア劇場」が不況のために閉館することになります。街の顔役ギャラピアに借金の形に差し押さえられたのですが、従業員は全員解雇。長年裏方として働いていたピゴワルも職場を失い。妻は浮気の果てに出奔。さらに追い討ちをかけるように最愛の息子ジョジョ(マクサンス・ペラン)の親権まで、妻に奪われ…

ピゴワルは、息子の親権を取り戻すため、かつての仲間を集めてシャンソニア劇場を再建しようとします。ジョジョ役のマクサンス・ペランは、ジャック・ペランの息子です。彼は、コーラスでは、ペピノという本当に小さな子役だったのに、大きくなりました。

劇場は、新人歌手ドゥースの出現で、連日大入りになりますが、彼女が大劇場に引き抜かれ、またまた危機が訪れます。ドゥース役のノラ・アルネゼデールは、可愛いです。凛として賢そうで、好きなタイプの女優さんです。スタイルもいいし、歌も上手いですねえ!!

その後、劇場の向かいに住むラジオ男マックスにより、ドゥースがかつてシャンソニア劇場の人気歌手だったローズの娘であることがわかり、ドゥースはマックスの説得で劇場に戻ります。マックスは、あることが切っ掛けで引きこもりになりラジオばかり聴いている初老の紳士ですが、実はローズに楽曲を提供し、劇場でタクトを振っていた音楽家だということがわかります。

活気が戻るシャンソニア劇場。このあたりは、昔のミュージカルそのものです!特に、「海へ」がいいなあ。あと、ドゥースが舞台デビューで歌う「パリ、愛してる」が心に残ります。音楽は、ラインハルト・ワーグナーが担当しています。素敵な曲ばかりです。


映画は、殺人を犯したピゴワルが10年の刑期を終え、シャンソニア劇場を訪れるところでエンド・ロールです。ジェラール・ジュニョは、見た目は本当に冴えないオヤジなんですが、名優です。いつも最高の演技を見せてくれます。 

さて、どういう経緯でピゴワルが殺人を犯したのか、それは書かないでおきます。内緒です!!


フランス映画って本当に素敵ですね。正確にはフランス、ドイツ、チェコ合作ですが。

原題は、”Faubourg 36”です。良い映画だと思います。でもヒットはしないだろうな…


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posted by kanchi |21:20 | 映画・TV | トラックバック(0)