コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2009年01月08日

チェ28歳の革命 The Argentine

昨日、朝日新聞・HTB映画試写会のためユナイテッドシネマ札幌に行ってきました。作品は、スティーヴン・ソダーバーグ監督の”チェ28歳の革命”。主演はベニチオ・デル・トロ。2000年の”トラフィック”の監督・俳優コンビ。アカデミー賞の監督賞と助演男優賞に輝くコンビですね。

この映画の製作にあたり、”チェと共に革命を体験する”ことに徹底的にこだわったソダーバーグ監督と役作りのため25㎏の減量に挑んだデル・トロ。あまり入れ込み過ぎると自己満足になる危険性がありますが、そこは上手くセーブされているとは思います。逆に、物足りなさを感じるかな・・。あまりディテールに拘りすぎると本質が見えなくなることってありますよね。多分、賛否両論。満足するのか、お尻が痛くなるか、両極端だと思います。

この映画は、チェがカストロとともにメキシコからキューバに渡り、2年半のゲリラ戦を経て革命を成功させるまでが描かれていますが、途中、チェが国連で演説するためにニューヨークを訪問したときの描写がモノクロで挿入されます。良くある手法ですが、個人的にはあまり好きではありません。どうも集中できないんですよね。

劇的な展開や壮絶なゲリラ戦はありません。淡々としています。戦闘シーンも血なまぐさい描写はありません。まるでドキュメンタリーのようでもあります。

チェのことを知りたいのなら、2004年の映画”モーターサイクル・ダイアリーズ”がお勧めです。主演のガエル・ガルシア・ベルナルの眼差しの方が、チェに近いような気がします。医学生の頃のチェが南米大陸をバイクで旅行した様子が描かれていますが、彼の純粋さや優しさに触れ、彼が革命に身を投じることになる気配を感じることができます。

原題のThe Argentineは、チェがアルゼンチンの出身だからでしょうが、何人かの仲間からはArgentineと呼ばれていたようです。

なお、続編の”チェ39歳の別れの手紙”が1月31日に封切られますが、やはり続きは観たいなあ。

posted by かんち |19:27 | 映画・TV | コメント(2) | トラックバック(0)