2008年02月08日
プログレの日々:キング・クリムゾン
キング・クリムゾンは、1969年「クリムゾン・キングの宮殿」でデビューし、メンバー交代をくり返しながら現在も活動中です。このバンドのリーダーは、一貫してロバート・フリップ(ギター)なる人物です。 彼らに出合ったのは、デビュー6年後の1975年、すでに活動を休止していました。私は、大学に入学し、東京都小平市にあった某学生寮で生活していました。ある日、某大学の軽音楽クラブでドラムスを叩いていた2年先輩の部屋で、彼らと衝撃的な出会いをしました。先輩が聴かせてくれたのは、「クリムゾン・キングの宮殿」です。 レコードに針が乗った瞬間、静寂はものの見事に ぶち破られました。エフェクターで加工されノイズ とも言える声が「21世紀の精神異常者」を歌い出 しました。 まるで、裸にされ冷たいコンクリートの床に放り投 げられたほどの衝撃を受けました。 「何じゃこりゃ!」
そして2曲目、私は、一転して夜の闇に包まれた湖岸の木立の中にいました。「エピタフ」の始まりです。グレッグ・レイク(後にEL&Pのメンバー)の声が響き渡ります。美しい曲です!これまで、何度聴いたことでしょうか。エピタフとは墓碑銘のことです。作詞家なのにメンバーにクレジットされているピート・シンフィールドの手による歌詞がまた素晴らしい。 その翌年、キング・クリムゾンをこよなく愛する後輩が入寮してきました。彼は、「クリムゾン・キングの宮殿」から1974年の「暗黒の世界」までの7枚のアルバムを所有しており、全て聴かせてもらいました。しかし、「クリムゾン・キングの宮殿」を超える作品はありませんでした。 デビュー時のメンバーが最高のユニットだと思っています。ロバート・フリップ(ギター)、グレッグ・レイク(ボーカル&ベース)、イアン・マクドナルド(キーボード)、マイケル・ジャイルス(ドラムス)、ピーター・シンフィールド(作詞)。 最近、トヨタのイストの宣伝に使われたのは、1973年に発表された6枚目のアルバム「太陽と戦慄」の1曲。イージーマネーです。 これで、プログレの夜は終了です。そのうち、ハードな夜でもやろうかな!
posted by かんち |19:00 | 音楽・コンサート | コメント(7) | トラックバック(0)