2008年02月06日
プログレの日々:EL&P
こんばんは。プログレの日々の3回目です。 EL&Pとは、エマーソン・レイク&パーマーと言うロックバンドのことですが、長いので頭文字から「イーエルピー」と呼ばれます。バンド名からも分かるように3ピースバンド。メンバーは、キーボードのキース・エマーソン、ボーカルとベースのグレッグ・レイク、ドラムスのカール・パーマーです。特にキースのクラシックの素養に裏打ちされたテクニックとキーボードにナイフを突き刺すなどのmadなパフォーマンスには絶句です。 彼らを知ったのは、1971年の秋だったと思います。しかし、シチュエーションが今一定かではありません。この頃の記憶は、かなり輻輳している部分があります。多分、NHKのTV放送で彼らのライブを観たのか、FMで聴いたのかどちらかだと思います。 曲は「展覧会の絵」。 あのムソルグスキーの名曲(もちろんラベル編曲版) です。全曲を3人だけで演奏しているわけですが、 パイプオルガンのプロムナードに始まり、圧倒的な 迫力で大きな波が迫ってくるような演奏が続きます。 私は「世界は広い!」みたいなことを考えていたと 思います。アンコールの「ナットロッカー」(クルミ 割り人形)まで、息もつけませんでした。
とにかく、EL&Pの方向性が明確に示された点で、このアルバム若しくはライブは伝説となっています。 なお、私がクラシックを聴くようになったのは、彼らの功績です。「展覧会の絵」は、CDで3枚ほど持っています。1枚はもちろんEL&P。あとは、クラウディオ・アバド指揮ベルリン・フィル、そしてレナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルです。(なお、アバドよりバーンスタインの方が好きです。) その後、デビューアルバムの「EMERSON, LAKE AND PALMER」、2作目の「タルカス」を聴きました。それぞれ傑作と言われる曲が入っています。特に、タルカスのB面はアルバムタイトル曲が1曲。組曲形式の20分に及ぶ大作で、聴き応え十分です。また、「展覧会の絵」を挟んで発売された「トリロジー」も名盤と言われていますが、このアルバムに関しては、4曲目(全9曲)の「フロム・ザ・ビギニング」しか印象に残っていません。 彼らの最高傑作は、1974年に発表されたライブアルバム「レディース・アンド・ジェントルメン」かな。特に「タルカス」の最後で、グレッグ・レイクがかつて在籍したキング・クリムゾンの名曲「エピタフ」を歌い出すところは、鳥肌が立ちます。 Confusion will be my epitaph!
posted by かんち |19:00 | 音楽・コンサート | コメント(6) | トラックバック(0)