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2014年06月30日

主婦考

安倍さんが、”女性が輝くために”と女性の社会進出をうたってますが、その提起が出て以来、ずっと考えていることが有ります。

私は、前は結構気に入った仕事やアルバイトをしてましたが、旦那の仕事の都合で福島に来て以来ずっと専業主婦で、当初は、ずいぶん戸惑いもありました。
関わってきた仕事仲間はもういなくて、完全一人の仕事。
もちろん金銭の報酬はないし、たしかに誰にも「輝いてるね」と声をかけられることはないでしょう。やって当たり前。
世間的にも、冷たい視線を感じることもあります。(ひがみか?)

でも、このごろ思うのは、家族を守る仕事って、それ以上に大事なやりがいのある仕事ってこの世にあるだろうかということです。
家族一人一人の健康や状況を把握して、それにあった食事なりケアをすることができるのは、誰より専業主婦の特権です。
(まあ、それらをやらないでいるというチョイスもあることはありますが・・)

それなのに、個人個人を大事にする今の時代、それも大切なことなんですけど、家族のために家庭を守る仕事は犠牲のように感じられてしまい、主婦業は二の次、下手したらもっと下になってしまってる気がします。
経済優先の政策では、お金を生まない仕事はなおさらそうなってくるかもしれません。

いつも誰かにケアされていると感じることは、その人の心を豊かにするんじゃないかなと思うんです。
それって、その人が何をする活力にも一番基本になることでは。

もちろん、社会にでて能力を発揮できる女性はそうすればいいし、そのための手助けは必要でしょう。
また、男性でも主夫に向いていると思えば、家庭の仕事をすればいい、女性に限ったことじゃありません。
でも、わざわざ家庭をおろそかにする手はありません。
そういう環境づくりのほうが大切なんじゃないかなと、いつも安倍さんがこのことに言及するにつけ、疑問に思ってしまいます。

さらに今日のネットニュースでは、安倍さんがイギリスの新聞に寄稿した内容があって(そのニュースはすぐ消えちゃいましたが、これはその一部で私が気になった以下の部分は載っていませんが一応・・)、日本の女性は働きに出て、家庭の仕事を海外からの労働力に委ねるという内容があったのですが、それを見て、更に、これでいいの?と疑問に思いました。

他人に委ねた家庭で果たして、心豊かに暮らせるのかなあ?
共働きでベビーシッターや家政婦さんを頼むアメリカの家庭なんかを目標としているのでしょうが、アメリカといえば離婚率が高いのも周知の事実です。
そうなれば、もっと傷つくことになってしまいます。
そうならざるを得ない場合はありましょうが、わざわざそういう可能性を増やして犠牲を強いる必要はないはず。

他人に任せた家庭を作り、そこから生まれる家族の一人一人が、働きに出て、人間や、生活や、環境や、そいういうもののための仕事ができるのかなあ?
なんとなく白々しい、ウソっぽい感じもします。

また、安倍さんが外で働く女性を輝くと定義するのなら、安倍さんの予定する家庭で働く海外から来た方はどうなの?どうでもいいってこと?と、ちょっとこれって差別的な考え方のような気もするのですが。
(私は、主婦業が輝かない仕事だとは今は思いませんが!)

それに、今働いている女性の中には、”輝くため”というより、生活のために働いているという方も少なからずおられるはず。
安倍さんのブレーンは、いつも、キャッチフレーズがとてもうまい。
気を良くして、惑わされないようにしないと、なんかひどく方向を間違えた日本になりそうな気がします。

posted by じゅうよっつ |21:46 | 考えごと |