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2013年11月18日

福島の気持ち

福島市は昨日、市長選挙でした。
結果は、新人でどこの党の推薦もない小林さんが、現職で自民・公明の推す瀬戸さんに約1.5倍の差をつけて当選。

当確がえらく早く出たので、これは大差なんだろうなとは思いましたが、これだけの差がついたというのは、福島市民が気持ちをはっきり現わした結果だと思いました。
いや、前の郡山市の選挙もそうでしたし、福島の気持ちといったら・・・言いすぎでしょうか?

投票率は50%弱、市長選にしてはいい数字です。
実は、内心、前回の衆議院選でのがっかりもあるし、どうぜ、現職が勝つだけの選挙だろうなあとおもっていたので、私としてはかなりやる気なく選挙に行きました。
でも、投票所にタクシーで乗り付けたお年寄りを見かけた時には、その方が誰に入れたにせよ、それだけ、投票しないとという危機感をもっているかたがいるんだとわかりました。

で、この結果。

無所属の新市長さん、与党寄りの瀬戸さんよりやりにくいことが多く出てくると思いますけど、頑張って!!

今日、たまたま「7月4日に生まれて」という、トム・クルーズの映画をチラッと見ました。
ベトナム帰還兵のクルーズが、戦争で下半身麻痺になり、命からがらの体で戻ってきたのに、国は、戦争もりあげムードと、反戦ムードに真っ二つ。
どちらもが、戦争で傷つき死んでいく兵士たちのことを思ってのことだから厄介です。
さらに自身も戦争のトラウマに苦しみ、安心できるはずの故国に自分の価値と場所を見いだせずに生き地獄に再度もがき、最後は反戦運動に参加することに道を見出すというお話です。

それを見ていて感じたのは(あくまで主観です。途中からしか見てないのでもしかして主題は違ってるかも。)、ベトナムで実際に戦った人間と、それをわかっているように反戦や歓迎の意気を上げる人間たちが、全く異質のものだということでした。
実際に経験した人間でないとわからないのは仕方ないのでしょうが、分かったと勘違いしてあれこれ言う周囲が、実際に苦しんだ人間に疎外感や罪悪感を感じさせ、さらに苦しめることになるということ。

戦争と原発事故は全然違いますが、自分も関わっているはずの事なのに、自分はかやの外ですごい勢いで勝手に回っているものがある、でもそれについていかないとなぜか非難される、自分のことであるようで自分のことでない、なんか、そのへんの苦しみってわかります。

その辺の気持ち、現れたでしょうかね、今回の選挙結果は。
今回の市長選は、大勢に影響はないというようなことを言ってた政治家もいるみたいですが、確かに人口では日本の1億人のなかでは微々たるもの、でも、その声を聞き逃すことは、日本のどこの地方の声もきく必要がない、と考えているのだということ。
昔の極度の中央集権をまたぶり返すつもりなのかなあ?

そして(ついでに)話は更にかわりますけど、このベトナム戦争も、終わルのに時間かかったんですよね。
日本の戦時中ほどではないにしても、反戦運動をするものは非国民、という戦争に向けた意識を変えないといけないわけですから。
更にかわりますが、銃による犠牲者がアメリカでは後を絶たないですけど、それでも、銃所持を禁止する方向にはなかなか進めない。
戦争も、武器も、一旦許可・製造されれば、それを止める方向には、ものすごいエネルギーと歳月がかかるようです。

そんななかで、特定秘密保護法案、私はやっぱり拒絶してしまいます。
テロとか、お隣の国々とのお付き合いとか、いろんな国際事情によって、不安にかられるのはもっともですけど、一旦決まると、総理大臣が変わろうが、政府が変わろうが、後にはそうそう戻れないということを覚悟しないと行けない法案ですよね。
それが任せられるほど、現在までの歴史で、日本の政治家や政府を信頼出来るに至ってないというのも大きな理由です。

posted by じゅうよっつ |21:00 | 世間 |