2012年12月08日
危ないクスリ
危ないといっても、合法ドラッグとかそういうものではありません。 普通に、病院なんかでもらうクスリのことです。 書くまいと思っていたんですが、でも、クスリのせいで(知ってか知らずか)危ない思いをしている方がいらっしゃるんじゃないかと思って、書くことにしました。 この夏、父が具合が悪くなって、急遽、帰省、なんとか生活できるようになるまで、1ヶ月ほど、留守をしました。 父の病気は胃潰瘍。 救急車で入院したいつも利用している病院から、翌朝電話で呼び出され、下血しているので大きな病院に転院しましょうということで、また救急車で移動、その間に、下血が進み、父の具合は更に悪化し、運ばれた先では一時、意識不明になりました。 普通、今の時代に、胃潰瘍でそんなこと、ちょっと考えられないと思いますよね? 私もでした。 しかも父は現役を退いて随分になりますから、(いかにこんな娘がいるとはいえ)そんなにストレスはないはずなのに、今更胃潰瘍というのも釈然としませんでした。 その原因が、どうやら、父が使っていたステロイドを含む点鼻薬だったようでした。 それを使って具合が悪くなり、それでも、翌日には元に戻ったので、また使ったら、今度は起き上がれなくなったのだそうです。 2度めに気分が悪くなったのは、ハチに二度目に刺されたのと同じ、ショックによるものでした。 ステロイドは、よく、いろんな病院で処方されますけど、本来は、悪いときに使って、よくなったら使用をやめるという使い方をするもので、その潮時を見極めるのが割と難しいのだとか。 少なくとも、コンスタントに続けて使うものではないそうです。 それを、父は、ずっと使っていたようです。 もちろん、素人にそんなことわかる訳ありませんから、真面目に毎日さしていたわけです。 そして、本人も気づかないうちに胃潰瘍が進行、そして出血。 出血した場所が悪くて量が多く、その後、極度の貧血で輸血、肺炎の治療、出血による脱水で腎臓に悪影響と、いろんなところが悪くなってしまいました。 (まだ、数値は完全にはもとに戻っていません) 民間病院では、結構簡単にステロイドを使うようなので、こんなこともあると、頭の片隅にでも覚えておかれたほうがいいかも知れません。 それともう一つ。 父が転院先に救急車で移動するとき、すぐ先が病院の、右折する交差点では、直進の道路が空いているにもかかわらず、車は道を譲ってくれませんでした。 救急隊員さんが、「なかなか空けてくれないんですよねえ」とぼやいてましたが、あれは辛かったです。 下血が進んでいる状態で、一刻を争っていましたから。
posted by じゅうよっつ |19:59 | 健康 |