2012年08月30日
もっと先へ!福島
大阪の橋本市長が、大阪都を提案しているのを皮切りに、神奈川州とか、はたまた仮想のカワイイ区とか、いろんな自治体が、自分を主張し始めたのは、今まで中央集権一筋だった日本にとって、とてもいい事だと思います。 地方が元気でなければ、国はほんとうの意味で健康にはなれないですから。 福島も、昨年来、いろんなことがあって、そこから、元に戻りたいと頑張っているわけですけど、ほんとうは、ここでもう一歩踏ん張って、更に上を目指すべきじゃないのかな、そうできるといいなと思います。 今、うちのアパートでは、除染と修理が始まっていますが、個人的には、もっと高線量の場所ならともかく、福島市で今更除染なんて必要ないと思っています。 (もっと遅いところはもう2年ほど先になってたりします) それをやる根拠は、放射線は可能な限り低くするべしという原則からきているわけで、それに従えばそうすべきなのでしょうが、しかし、例えばうちのアパートだと、ベランダのものを除染しないまま(あるいは素人なりに真夏の暑い盛りに自分で除染して)部屋の中に取り込んでベランダのコンクリは除染してもらえても、その後(修理が終わる3ヶ月後)、またモノをもとに戻す、なんてことやって、どれだけきれいになるんだろうかと。 実際、除染と一言で言っても、土地は限りなく続いているわけですから、簡単に片付くものでは無いようです。 どっちにしたって、放射線は洗い流されて、どこかに移動するだけなので、うちにあったものが隣に移動したり、溝や下水に移行するようなもの。 究極、気持ちの問題なんですけど、気持の問題だからこそ、除染をやったってゼロになるわけじゃないですから(もともとどこに住んでも放射線ゼロなんてありえませんから)、心配したらキリがないというのもあります。 もうここらで区切りをつけて、先に進みたいなと。 それなら、いまだがれきの山や、土台だけのお家が散在する、東北の海岸地方の復興に、お金をもっと使えれば、一緒に少しでも先にすすめるのにとおもいます。 こちらは気持ちの問題だけじゃないですからね。 で、本題からそれてしまいましたが、北九州市に滞在していた1ヶ月、公害都市の汚名を返上し、環境に配慮したハイテク都市に生まれ変わろうとしている市を目の当たりにしました。 私が小さかった頃は、公害都市まっしぐらの頃でしたから、この変わり様には拍手、ちょっと誇らしくも思います。 東北のがれき受け入れに対しても、反対運動もある中、揺るぎない態度で市長さんが受け答えしていて、きっと、自治体がしっかり中心となってきたんだなと思いました。 こんな風に変われるんだなと思いました。 だったら、福島だって変われるはず。 元の福島に戻してと、東電や政府に掛け合うところまでは積極的な福島の自治体ですが、それ以上やるなら今だと思うんです。 やらないと、たとえ福島は元に戻ったとしても、それで終わりのような気がします。 たしか、去年の今頃でしたか、そんな話、出てたような気がするんですが、あの頃は、まだ課題は山積み、誰もが生活を取り戻すことに一生懸命で、それどころでなかったのもあったと思います、その後、立ち消えした感。 思い切った何か、何ができるだろう、福島は。
posted by じゅうよっつ |19:39 | 考えごと |