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2009年11月29日

吹っ飛んだ、何もかも

曽田選手の引退の挨拶、素晴らしかったですね。
彼がFWだった頃は活躍したことより、活躍しなかったことの方が記憶に残っているんですが(曽田選手、ゴメン!)、DFにコンバートして、ブルーノ選手とともにCBを守った頃から、めきめき成長して、曽田選手のところに行ったボールはまず大丈夫、と思わせる、ほんとに頼りになるDFでした。
9年間のなかには、苦しい時期もあったのでしょうが、コンサでプレーしてよかった、これからもコンサをよろしくと最後を締めくくってくれたのは、コンササポとして、ほんとうに嬉しいことでした。
ケガさえなければまだまだ行けたんでしょうが、自ら引き際を決めたのはいかにも彼らしいです。

それにしても、さすがというか、引退への思いをよどみなく、しかもあんな自然体で話せる人間って、そういないと思います。
あのあと、誰も挨拶する必要がなくてよかったね、あとからはできないよねと、変なことにまで感心してしまいました。
サッカー選手の引退の挨拶としては、少なくとも日本では、他のどんな有名選手のものとも、確実に別格ですね。

今日の試合、キング・カズの交代出場は曽田選手の交代出場に完全に吹っ飛びました。
そして、曽田選手がとったPKの審判の?も、その後の自らのPK失敗とやり直しによる成功の舞台(曽田選手のほっとした顔ったら!)に吹っ飛び、終わったあとの監督の挨拶(さすが石さんは人を惹きつけるなあと思ったんですけど)やキャプテンの挨拶(苦労が報われてよかった!)も、曽田選手の挨拶の前に吹っ飛び、はては、ハファエル選手ってうまくなったなあとか、キリノ選手らしいシュートだ!とか、あやうくうちのチームの最初の2得点シーンまで吹っ飛ぶくらい、ほんの10分にも満たない出場時間の曽田選手の存在感が大きな試合でした。
今日の対戦相手の横浜FCさんには申し訳ないですが、こんな日に試合が当たったことを不運と思っていただくしかないかも。

そして華々しくライトを浴びている方々の周りで、じっと彼らの挨拶を聞く選手の皆さんの中に、来季は戦力外になる中山選手や石井選手、荒谷選手、(柴田選手を見つけられなかった!)のちょっと寂しげな顔を見るのは、心が痛みました。

中山選手は三浦監督の時は最高に光ってましたが、今季、石崎監督に代わる契約更改の時、お給料が下がるという話を聞いて、驚くと共に、これは、中山選手は石崎監督の戦略ではあまり期待されてないということなのかなとおもいました。
しかし、さにあらず、今季もサブメンバーとはいえ、出場すれば相変わらず献身的に走り回り守備をし、さぼるという言葉をまったく知らない、計算できる選手でした。
どんなときもチームのために必至で頑張ってくれた彼の姿を思い浮かべると、申し訳ない気持ちで一杯になります。

同じく戦力外の石井選手は、ここ!というところで決めてくれるFW。
まだ若いしチャンスはある、とういことでの戦力外なのでしょう。
他のチームに移籍できれば、さらにいいところを伸ばせるかもしれない、曽田選手のようにコンサ一筋なのも嬉しいけど、若い選手は、外に出て経験を積むことも必要なのかも、石井ちゃんには外の空気が必要なんだと思います。

荒谷選手も今季前半は頼りになるGKとしてゴールを守ってくれていたし、DFの柴田選手もこれからと思ってました。

今日はホーム最終戦で、スカパーの放送が終わったころは、まだ、サンクスウォークが続いていましたが、今季限りの選手も、来季もコンサでプレーしてもらえる選手も、どの選手も、もちろん、チームのために全力でプレーしてくれていたことには変わりはありません。
チームからのありがとうとともに、サポからもありがとう、ですね。

posted by じゅうよっつ |17:35 | コンサ |