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2009年03月10日

ボストンで見た変化

今回のボストン訪問で、旧友のうち、5人は実際に会って話をすることが出来ましたが、誰もが、「景気が悪いからねえ・・」という話題を持ち出すのがとても印象的でした。

元水族館のスタッフの中にも、レイオフで水族館を去らざるを得なかった人や、早期退職を決意した人などがいました。

水族館の研究員たちは、ブッシュさんの時、研究費(=自分でかせがないと行けない)が切りつめられてひどい目にあったためか、前大統領のことはぼろくそでした。
オバマさんになっても、景気が回復するのに数年はかかるだろうという話。
(でも、数年待とうと言う姿勢は、もしかして日本の政治家にはうらやましく映るかも。)

いったい誰が前回の大統領選でブッシュさんを押したんだろうと、不思議に思うくらい、ブッシュさんを良く言う人に会ったことがありません。

実際、館内を見て回ったあとのどが渇いて、コーラ(17年前は75セントだった)を買おうとすると、2ドルちょっと、電話をかけようと25セントを入れるとどうしてもかからず、よくよく見ると50セントに値上がり、たしか70セントくらいだった地下鉄はなんと2ドル!以前はスーパーで肉や魚、野菜を買い込んでも20ドル札で十分だったのに、今は、ちょっと買っても50ドル。
物価高は、至る所で、はっきりと見えていました。

よく、アメリカがくしゃみをすると日本は風邪を引くといわれますけど、アメリカがこんなに景気が悪くては、日本の景気が悪いはずだと、なんだか納得しちゃいました。

posted by じゅうよっつ |22:34 | 旅行 |

2009年03月10日

再会はドラマだった

先週1週間、ボストンへ行って来ました。
飛行機事故やジェット気流のニュースがあったあとで、飛行機が大揺れに揺れたのには肝を冷やしましたが、暗い=眠るという寝付きの”素晴らしい”私は、飛行中ぐっすり。
窮屈さを懸念したいた11時間(成田→シカゴ)+2時間(シカゴ→ボストン)も、そんなに長くは感じずにすみました。

ボストンには、90年代初頭に2年ほど住んでいました。
当時は、大好きな水族館(ニューイングランド水族館)に毎日のように入り浸り、ボランティアをやっていたので、今回、旦那は仕事ですが、私は、もっぱら旧友を訪ねることが目的。

でも、アメリカの場合、同じ職場に長い間居続けることがあまりないので、果たしてどれくらいの旧友に会えるやら・・・もしかしたらゼロだったりして・・・?

20090310-00.jpg


到着した翌日、さっそく水族館に行きましたが、相変わらずの盛況ぶり。
チケット売り場には、50mほどの列が出来ています。
あらかじめメンバーに登録していたので、その列を横目にメンバーのブースへ。

そこで(やはり列)待っていると、わわわ!見覚えのある顔が、奥から出て来るではないですか~!
「ジェリー!?」

少し年とってるけど(こういうとき、自分のことは棚の上です)確かにジェリー!

誰?どうして自分の名前を知ってる?と言う不思議そうな顔のジェリー。
そして、まるで幽霊でも見るかのようにびっくりしたジェリー。
「ジューヨッツ!(←もちろんここは本名です)」

二人はがっしりとハグし、再会を喜んだのでした。
いやあなんともドラマチックでした。

実は、”幽霊でも見る”というのには、殆ど20年ぶりの再会という以外に、私がジェリーにとても悪いことをしてたからなんです。

ジェリーとは、日本に帰ってからもしばらく文通していたのに、もともと筆無精な私は、段々疎遠に。
しかも、最後に私がジェリーに連絡したとき、私は、腫瘍が見つかって癌かも知れないと書いていたらしいんです。
(その後、良性と分かったんですが、ジェリーは知らず)

「ずっと心配していたんだよ!」とちょっと涙声になりながら繰り返すジェリーに、ただただ申し訳なくて、「筆無精で御免ねえ」と繰り返すばかりでした。

初日の初っぱなにジェリーに会えたのは、ほんとにラッキーでした。
ジェリーは、水族館のジャニター(掃除やメンテの仕事。他に執筆もやっていて、ボストンの水族館の歴史について、本やテレビ出演もしたというおもしろい人物です)で、水族館の中のことは、誰よりくまなく知っているんです。

「○○は知ってるよね、彼はまだいるよ」とか「○○はどこそこへ移ったよ」とか話ながら、早速、スタッフのいる水族館の裏に、連れて行ってもらいました。

実際、水族館には当時、100人は知ってる人がいたと思うんですが、今残っているのは、数えるほど。
でも、数えるほどの何人かに会えたのは、ジェリーのお陰でした。


posted by じゅうよっつ |00:15 | 旅行 |