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2008年10月21日

人生はネゴシエーション

考えたら人間、生まれたときから、絶えず、周りの人間とネゴシエーションしながら生きているんですよね。

生まれて初めての交渉は、お腹空いた、おしめ代えて、抱っこして・・・。
生まれたてのほやほやの頃は、たいていは、かわいいもの勝ち。

それから少し知恵が付くと、座り込んであれ買って~とか、大声で泣いていやいやと言ってみたり。

学校に入って活動範囲が広がるに連れ、交渉相手も、友達、先生、先輩後輩、と増えていきます。
社会に出ると更に、会社や所属団体、雇い主や従業員、趣味や地域、行政と相手は広がるばかり。

自分のしたいこと欲しいものだけを求めて、くってかかったり、怒ったりすねてみたりの子どものやり方でなく、相手の立場も認め、自分の要求を理論立てて伝えるテクニックが必要になってきます。

交渉テクニックがないまま大人になると、じっと我慢できる場合はいいのですが(でもストレス溜まりますが!)、爆発してしまうと、いきなり、路上で見知らぬ通行人を傷つけたり、なんてことにもなりかねないです。

今はほんとにおかしな事件が多いですけど、世の中にはいろんなものや情報が溢れて、要求はどんどん膨らんでいくのに、時間はかかってもなかなかうまく行かなくても、省いてはいけない大人の世界で、交渉の手間を省いてしまう交渉下手の人間が増えてしまったのかな、と考えてしまいます。

怒ったもの勝ち、大きく出たもの勝ち、数が多い方が勝ち、要求したもの勝ち、勢いのあるものが勝ち、なんてだけの世界だったら、ずいぶんと生きにくそうです。

posted by じゅうよっつ |19:43 | 考えごと |