2008年12月09日
J2に複数年連続して在籍したクラブは昇格後1年で降格する
(J1) (J2) 04年 ○柏 ー ●福岡 05年 ●柏 ー ○甲府 06年 ●福岡ー ○神戸 07年 ●広島ー ○京都 08年 ?磐田ー ?仙台 上は、入れ替え戦の戦績です。 初年度を除いて、ずっとJ2側が勝利していることから、これがJ2の実力向上の決定的な証拠とされてきました。 しかし、前のエントリーで、現在のJ33チームは3グループに分類できるのではと言いましたが、ああした視点でこれを眺めると必ずしもJ2の実力向上とは言えないのです。上で見ると、確かに4戦中、J2の3勝、J1の1勝となり、大差でJ2優位ですが、 上の対戦を下のように分類してみると、違う見方ができます。 A・ずっとJ1にいて落ちても1年で昇格圏で終えられるチーム B・J2のほうが長く、上がっても1年で降格圏で終えるチーム つまりこれに従うと、札幌は今J1ですが、基本的にBのチームで、J2の広島はAのチームと言うことになります。 このA-Bで入れ替え戦を見ると (J1) (J2) 04年 ○柏(A) ー ●福岡(B) 05年 ●柏(A) ー ○甲府(B) 06年 ●福岡(B)ー ○神戸(A) 07年 ●広島(A)ー ○京都(A) 08年 ?磐田(A)ー ?仙台(B) このようになって、BがAに勝ったのは05年の甲府だけ。 A.Bの分け方にこだわるのは、ひょっとすると次のような法則ができつつあるのではないかと思うからです。 ◎J2に複数年連続して在籍したクラブは昇格後1年で降格する 札幌や仙台が2年間在籍した昔は置いておいて、典型的なのは近年の京都です。 ずっとJ1だった京都が2000年に降格したときには、1年での返り咲きを果たしました。しかし、03年に落ちたときは復帰までに2年かかり、結果、06年の一年で落ちました。ところが07年の1年で返り咲くと、今年は1年での降格を防ぐことに成功しました。 京都と同時に上がった東京Vは、06年に1年での復帰がかなわず、2年がかりの昇格となって、今年、1年での降格となってしまいました。 アビスパが06年に1年で降格してしまったのは、その前、4年もJ2にいたからでしょう。わが札幌も同様です。 反対に今年1年で返り咲いた広島は、かつてJ2にいたことがあったとしても、04年から07年までJ1に在籍していました。 こうしてみると、降格チームがJ1に定着するためには、1年で返り咲くことが絶対の条件になっていることがわかります。 体験してわかったのですが、思った以上にJ1とJ2のサッカーは違い、J2になじむほどJ1に慣れるのに時間がかかることが、こうした結果を生んでいるのではないでしょうか。 札幌がJ1への定着を目指すならば、来シーズン1年での復帰が絶対目標となります。
posted by hibari |22:22 | コンサドーレあれこれ | コメント(3) | トラックバック(0)