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2008年12月07日

J2に落ちて今想うこと。

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 J2にいた頃は、甲府が柏をコテンパンにしたり、神戸、京都とJ2組が入れ替え戦を制したりして、J2のレベルが上がった、J1との差が縮まったと、なんとなく思っていました。ところが実際にはその逆で、J1とJ2の差は年々、日増しに大きく開いている、ということに実際にJ1に行って気がつかされました。  降格のあるJ1では、各クラブの降格への恐れ、降格を避けるための努力は、J2にいた頃は想像もできないレベルでした(なので降格したのかもしれませんが)。一方試合数が多く世界一過酷といわれるJ2ですが、降格のないリーグであることも事実。激しい争いは、昇格を巡る上位陣だけで、下の方にはJ1のような緊迫感はありません。  この降格のあるなしがリーグのレベルに、年々、大きな影響を与えていると思います。今年のJ1では、降格した東京Vですら勝点獲得率は36%。この勝点率をJ2で見るとほぼ11位の水戸と同じです。いかにJ1での降格を避ける争いが激しかったかがわかります。  さて、こうしたリーグの降格のあるなしによって、Jの33チームはくっきりと次の3つのグループに分かれてきたように思うんですね。その3つとは  Aグループ J1定着グループ(間違って落ちても必ず1年で復帰)  Bグループ エレベーターズ(J2では中上位だが、あがると1,2年ですぐに降格)  Cグループ J2ボトムズ(J2で序盤に躍進を見せることがあっても終われば中下位)  今年の広島のように、Aグループのチームが間違って落ちてきても1年で返り咲くことができます。しかし、Bグループに属するチームはたとえJ2で圧倒的な成績を残そうとも、すぐにJ2に戻ってきてしまう。実際に、今年のJ1の順位表とJ2の順位表を続けてみると、ほぼ規則正しくA,B,Cの順に33クラブが並んでいることに気がつきます。  そしてBグループとCグループの差はそれほど無いのに、J2に入れ替え戦がないことによって、かつてよりもAグループとBグループの差が開いてきた、と言えると思います。それが今年の広島の圧倒的な独走であり、山形の昇格。そして東京Vの降格と、札幌の(これまた圧倒的な)低迷を産んだように思います。  こうなってくると、J2での入れ替え戦が始まらない限り、降昇格を繰り返すのはBグループに限られていくのではないでしょうか。そういう意味で、今年の入れ替え戦は注目です。J2とJ1との間に実力差が開いているのならば、J2でも3位にしかなれなかった仙台が磐田に勝つのは難しいと思えますが、どうでしょうか。


posted by hibari |23:49 | コンサドーレあれこれ | コメント(4) | トラックバック(0)