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2008年05月09日

観客動員の謎

 コンサドーレがJ1に上がって、大きく肩すかしを食らったことに観客動員があります。

 これまでの平均16,881人はJ1の平均19,716にも達していない。J2の時代は通年で12,112人でしたから、増加率は139%にすぎません。

 たとえば、同時に昇格した東京Vと京都は、

	東京V 7,327→16,864(230%)
	京都 6,629→13,886(209%)

 と倍の伸びを示しています。札幌も同様に倍の伸びを示すとしたら、24,000という数字になったはずです。HFCが皮算用した25,000人という数字も、このあたりに根拠がありそうですが。

 もっとも今年の16,881人という数字もドームだけの数字で、それも大きな動員が見込める開幕とゴールデンウィークを入れての数字。ナビスコの室蘭も入っていません。昨年の平均12,112人は、西が丘や室蘭、函館を含んでの数字ですから、これを今年と同一条件にして、昨年の開幕から5試合のドームの平均を見ると、

	14,853人

です。すなわち、J2からJ1へのジャンプ率は、

	14,853人→16,881人(113%)

 すなわち1割ちょっとしか伸びていないんです。


「負け続けているから伸びないんだ」という意見もあると思います。

 J2の中位に低迷した2006年は第10節から第20節まで1勝もできませんでした。
 この間(勝てなかった20節を念頭に入れた来場者のあった21節を入れて)ドームでは
3試合がありました。この時の平均は11,459人です。確かにJ1の今よりは、大きく落ちますが、J2のクラブとしては断トツに多い数字です。本当に勝ち負けが動員にとって重要な要因ならば、もっと低くても良い、とも思えます。

 この現実は考えさせられますね。今会場を埋めているのはリーグが変わろうとも通い続ける固定客だけで、そもそも北海道・札幌では「J1」という舞台自体にほとんど集客力が無いのでは、という見方もできます。

 このこととはもう少し考えてみたいと思います。

posted by hibari |23:10 | コンサドーレあれこれ | コメント(6) | トラックバック(2)