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2008年04月14日

【第6節ホーム磐田戦】08年サッポロスタイル

goal_ura
   ジュビロにホームで快勝。リーグ戦2勝目を挙げました。  ダントツの最下位も言われていた札幌が6節目にしていわゆる両目が開きました。  ちなみに近年の降格チームで両目が開いたのは次の通り。  07年 横浜FC 11節(最終4勝18位)   甲府 7節(最終7勝17位) 広島 5節(最終8勝16位)  06年 京都 14節(最終4勝18位)   福岡 24節(最終5勝17位) C大阪 18節(最終6勝16位)  05年 神戸 12節(最終4勝18位) V東京 6節(最終6勝17位) 柏 8節(最終8勝16位)    残留できるか、どうかはまったく余談の許さないところですが、02年の時や、昨年の横浜FCのように、ダントツの最下位だけは、何とか避けられそうなふうじゃないでしょうか。06年の福岡なんて2勝目が24節ですからね。  ここまでを振り返ってみると、下記のことが言えると思います。 (A)コンパクトなスリーラインフォーメーションは、J1の中位までには機能する。  コンパクトにすることによって、自由にプレイするスペースを潰して、相手に窮屈な想いをさせるのが札幌のスタイルなんですね。開幕の鹿島や次の横浜などの強豪は、スペースを潰しても、狭いエリアでボールをコントロールする技術を持っていたから、崩されてしまいましたが、トップクラスよりもレベルが落ちるところだと、スペースを潰すとミスが出始め、札幌でもセカンドボールが奪えるようになります。 (B)制空権では負けない  札幌の高さは、特に今期の補強で磨きをかけましたが、J1チーム相手にも十分に勝負できます。   札幌 181.2cm 対 磐田 177.6cm これは試合終了時点での両チームの平均身長ですが、4センチ近い差があるのですね。この試合の制空権に関しては完全に札幌のものでした。これまでの試合で、高さで相手に遅れた試合はなく、高さに限ってはたとえJ1であっても相手に優越していると言っていいと思います。  そしてこの高さが、コンパクトなラインと相乗効果を生んでいるんですね。スペースがタイトになると足元へのパスよりも、蹴り上げてしまった方がセーフティですから、相手はつい蹴り上げてしまいます。それが札幌の高さに引っかかってしまうんですね。 (C)CDホットラインはJ1であっても脅威  しかし、コンパクトさや高さだけでは、善戦はできても勝利はできないんです。コンパクトにすると、セカンドボールを奪いやすくなりますが、マイボールをゴールに運ぶ道筋がないと、簡単に逆襲されてしまいます。  そこに抜群のキープ力を持つクライントンが加入したおかげで、奪ったセカンドボールを安心して預けることができるのですね。これが大きい。またダヴィの突破力もJ1に対しても十分な脅威になっていました。ダヴィがボールを持ってゴールに突進すると、あの磐田でさえエンドに逃げるのが精一杯でしたからね。セカンドボールを、クライトンが詰まっていたとしても、前線のダヴィに当てれば、相手に脅威を与えることができます。  磐田戦は上記のABCという要素が相関しながらJ1で戦う“札幌のサッカー”というものを表現できた試合だったと思います。  確かに個のレベルには如何ともし難い差がありますが、戦いのコンセプトを徹底させれば、ある程度、個のレベルを補えることができるのではないでしょうか。  戦術で、個の違いを4段ぐらい救ってくれると、残留なんですがね。


posted by hibari |01:10 | コメント(3) | トラックバック(0)