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2008年03月17日

【第2節ホーム横浜戦】デジャビュ

DOOM1
 鹿島との開幕戦と比べ、前進したと捉えるのか。そうでないと捉えるのかで、評価の分かれる試合だと思います。    前半だけに限って言えば、シュート数やボール支配率こそ横浜でしたが、ゲームを支配していたのは確実に札幌でした。きわどいオフサイドやPKをはずしたシーンなど、ゴールに直結する決定機の数は札幌の方が多かったと言えます。もっともこの決定機を決められないところで、勝利を逃がしたわけですが。  この変化を生み出したものは、ラインの押し上げだったと思います。生観戦で比較したわけではないので、違うかもしれませんが、鹿島戦よりも何メートルか高くなっていたんじゃないでしょうか。  ラインが高いので、ラインとゴールの間に距離があり、相手のシュートに対応する時間的ゆとり(といってもコンマ何秒ですが)があったように思います。 もう5メートルとか最終ラインが低かったら鹿島戦の二の舞だったでしょう。  また、ラインが高いため、前線との距離が近く、鹿島戦よりもはるかに相手ゴールを脅かすシーンが増えました。また繋ぐ意志も出てきたと思います。後半も初めは前半の良かったイメージが引き継がれ、それがダヴィがうれしい今期初ゴールにつながりました。それこそ三浦監督の目指しているサッカーでした。 line ※最終ラインはセンターサークルのすぐ側まで上がっています。


 しかし、ラインを高いまま維持するのは大変なことなんだと思います。失点によって攻勢をかけてきた横浜の勢いに次第におされ、しだいに防戦一方に。そんな苦しい時間帯を何とかしのぎ、残り10分。池内の登場もまもなくかと思われたところで、痛恨の失点。それにおそらく気落ちしたんだと思いますが、すぐさま逆転されました。

 見ていてデジャビュ感というか、昔一度見た展開だなと思ったのは、札幌が前にJ1にいた2002年の試合にこんな試合が良くあったんですね。先制しても、後半に息切れして防戦一方になり、同点、逆転を食らう試合が多かった。http://www.consadole-sapporo.jp/info/topteam/2002/
 あのときも開幕が1-5で敗れ、続く第2節は0-1で、年間に5勝しかできないで降格でした。

 ただあのときは、ラインを上げると言うよりも、イバンチェビッチ監督の作戦で低いところで構え、ボールを奪ってからゴールにまで運ぶオートマチズムが徹底していたように思います。それに対して守りにはあまり策がなかったような。勝てない試合が続くと、イバンチェビッチ監督は、お手上げと言って札幌を去りました。

 しかし、今年はまだ始まったばっかりで、高さでは確実に相手を凌駕し、ラインを高く保てればJ1相手にも勝負ができることが、この2試合を通じて掴めたました。
 あとはこれをどうやって90分保つかということですから、課題はハッキリしているので、2002年よりも比較的やるべきことは、明解じゃないでしょうか。もちろん楽観論ですけど。



marine
※大勢のマリノスサポ。こういう風景はJ2時代にはありませんでした。



posted by hm1644 |00:25 | 試合の感想 | コメント(4) | トラックバック(1)