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2007年07月26日

【第30節】札幌のチーム作り・仙台のチーム作り

テレビ観戦で、実際にゲームを見た分けじゃないんですが・・・

 仙台のゲームとなると、どうしてもロペスを見てしまいます。
 テクニシャンでありながら、186センチと大柄。ダヴィのボディに西谷のテクニックを与えたような選手で、昨年来、何度も札幌をパニックに落とし入れました。
 風貌といい、二列目からゲームを作るポジションといい、コロンビアの英雄バルデラマを思い起こすのは私だけでしょうか。(ロペスはバルデラマより走りますが)

 今年の仙台は、J1にあがっても通用するサッカーということで、攻撃的なアクションサッカーを標榜しています。実際に見ると、仙台のサッカーは、フィールドを大きく使った、早くて大胆なパス回しが特長のように思います。

 このパス回しの起点になっているのが、言うまでもなくロペス。ロペスのキープ力と展開力は抜群で、彼にボールを預ければボールを失うことなく、次の展開が始まることを仙台の選手は知っているため、ロペスにボールが渡るやいなや、迷うことなく次の動きが始まります。その果断さがまた仙台の攻撃のスピードを作っている。

 さて、このロペスに対して札幌はマンマークを付けて自由に仕事をさせない、という守備ではなく、むしろ、ロペスを遠巻きにして、ボールの出した先をつぶすという守りをしているようです。

 ロペスにプレスをかけにいって交わされると、デフェンスの人数が減ってしまう。それぐらいならばじっと待って、ロペスはいやらしいスペースをついてくるだろうから、そのことを予想して網を張る、という守りが今節では効果を上げたようでした。

 仙台が標榜する攻撃サッカー。それにボールを自由に回され、一見、ゲームを支配されているように見えても、実際は、ロペス頼みのサッカーであって、肝心なところではロペスにボールが回ってくることを知っていれば、対処のしようがある、というゆとりを札幌から感じました。

 仙台のロペスばかりではなく、パウリーニョとアンドレが中心の京都、ヴェルディのフッキ、福岡のアレックス、湘南のアジェル。J2の上位チームは、おしなべて外国人選手がチームの中核になっています。

 そうした中、首位をいく我が札幌は、上位の中で唯一日本人選手が中核となっているチームではないでしょうか。攻撃の起点はダヴィよりも西谷ですし、カウェは仙台戦ではベンチに下げられてしまいました。またブルーノはデフェンスの要ではありますが、曽田の陰に隠れてしまいます。

 よく札幌のサッカーはJ1で通用しない、と言われますけど、外国人選手に頼らず、チームの骨格を日本人選手によって作ってることは将来に向けてプラス材料だと思いますし、このことはもっと注目されても良いと思います。

posted by hibari |23:27 | 試合の感想 | コメント(3) | トラックバック(0)