コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2020年11月23日

スカイアースの挑戦はつづく~地決全敗で終了

 地決3日目。最終日。
 前夜は市原の会場から歩いて行ける臨時穴(ホテルのこと)に宿泊した。真っ黒な黒湯温泉(当たり前だこの言い方www)はひぐまさんの身体に合うようだ。

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いつも同じ角度ですみません…あと、二試合目には曇りました

 きょうも快晴の千葉県市原市。運命を決めるカードはこちら。

 FC TIAMO枚方(4) - 栃木シティFC(4)
 北海道十勝スカイアース(0) - FC刈谷(2)

 前回一応ご説明はしたが、わかりやすく書くと、
 「第一試合は勝った方が昇格内定。引き分けの場合は得失点差で枚方の昇格内定」
 朝の時点でガチッと決まっていたのはここまで。大仁試合(誤字に非ず・以下同)は第一試合の結果次第で条件が若干変化するため後ほど。

 その試合。栃木が攻めた。しかし枚方の牙城を最後まで崩すことはできず0-0で試合終了。この瞬間、枚方の今大会2位以内が確定した。勝ち点では栃木も同じ5であり、この時点で4チーム中の2位ではあるのだが、得失点差が+1。昇格を争う刈谷は十勝を相手に得点差は関係なく、とにかく勝てば栃木を逆転できる。仮に1-0での勝利でも、総得点で栃木の1を超える2を記録することになるからだ。

 確かにおとといの試合で十勝はこの大会の事実上の本義であるJFL昇格を争う立場からは脱落した。しかし、北海道リーグを戦う彼らにとって本州の強豪チームとの真剣勝負は何物にも代えがたい機会のはずだ。まして勝負にJFL昇格がかかっているチームが相手ならばまったく不足はない。この試合を一足先に2021年シーズンのスタートともとらえ、せめて勝ち点1を、せめてひとつのゴールを奪うべく真剣に戦う。先発メンバーは怪我の影響が残るながくん他数名を外しただけの準ベストのメンバー。メインスタンド左側にはいつも見た顔のサポーターたちに加え、刈谷の敗戦を願うしかない栃木の選手たちの姿もあった。

 先に結論を書く。十勝は玉砕してしまった。

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3戦全敗。無得点で十勝の2020シーズンは終わった

 今大会の4チームを見ていずれのチームにも共通して言えることは「最後にゴールを押し込める選手がどこにも見たらない」ということだ。いや日本のチームってそうだろうと言われればそれまでなんだが、昨年のいわきにはいた。結果として高知にもいた。今大会は相手のゴール前でラストパスに合わせたり、相手のGKとの一対一を冷静に決めたり、フリーキックを直接ねじ込んだり、中長距離のシュートを決めるといった、いわゆる「決定力」に秀でた選手がいなかった。そのかわり、中盤から相手アタッキングサードまでの構成力が光るチームが目を引いた。筆頭格がいま対戦している刈谷だ。常に相手ゴール方向に複数の選択肢を広げて迫っていた。デュエルも初戦の枚方より上手いし強い。堅固なスクリーンプレイでポスト役のできる選手もいる。十勝の選手や関係者の皆さんには大変失礼だが、始まってものの1分くらいでこれは勝てないと覚悟しなければならなかった。それどころか、刈谷側で見ているかのような目線で、皆が知っているような有名なFW選手が仮にこのチームにいたら…とまで考えた。
 そんなどこかの北のクラブの社長が口を開けば…というようなことを考えているひぐまさんに罰を与えるかのように先制点が入る。15分。続く34分には追加点を取られる。今度はPK。前半は十勝には何も起こらなかった。シュートは0。スコアは0-2。後半17分にも3点目を失って、まだ残り時間はあるのに試合の趨勢も地決の結果も、ほぼみんな決まってしまった。最終スコアは0-3。十勝の3戦全敗。2位昇格を勝ち取ったのは勝ち点5、得失点差で+3の刈谷。「サッカーの街」を標榜するトヨタ自動車の企業城下町から、デンソーサッカー部の流れをくむクラブが11年ぶりの全国舞台への復帰を果たした。歓喜のメインスタンド右側。「大声出すな」の観戦ルールをきっちり守れている左側の十勝には反則ポイントがもっとも少なかったとのことでフェアプレー賞が与えられた。慰めにはならないだろうが、誇りにはしてもよいと思う。

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写真は第一試合終了後。およそ800人の観衆が詰めかけた

 試合後。見る見るうちに暮れていく晩秋の空の下、スタジアム正面で激闘を終えた十勝の選手たちを労う。いまさっき敗れたばかりの選手だ。みな長話はせずにただ「勉強になったな」「来年また戻ってこよう」そんな話だけだった。ひっきーも、ながくんも。竜平ちゃんは応援に来ていた札幌ユース時代の1コ下にあたる久保田成悟くん(青山学院大を卒業し、昨春千葉で就職)と久々の再会。実は今大会選手登録は外されていた刈谷のGK北原慶太と久保田くんはU-15時代の同僚で、聞けば彼を自宅に泊めてあげたらしいwww。まっつぉは長い時間某SポニチのA岡記者の取材を受けていた。札幌在住の皆さん、明日買うならSポニチですよ。十勝の皆さんは加えて夕方にはカチマイを買ってください。
 うっちにも会った。私服で市原に現れた彼は右足を固定した松葉づえ姿だった。地域リーグはけが人情報などリリースしないため、詳細は本人に聞くしかない。「右ひざの半月板をやってしまいました。全治は6か月です」と語る彼に「急ぐな。しっかりとリハビリをやってきちんと治せ」と伝えた。
 ここでついでに書くのもどうかと思うが、荒野、君もしっかり治せ。この怪我はな、お前さんにもう一度サッカー人生を考え直させるために神様が与えてくれたんだ。超えられない試練なんか神様は与えないのさ。絶対に治る。絶対に治るから、きちんと治して早く戻ってこい。そして、これを機会にいくつかのプレー…ではなく、身に覚えのあるであろう数々の振る舞いを改めろ。それが、12の時分からお前さんを知っているいちビョーキサポーターの願いだ。

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左:工藤竜平くん(十勝の2)、右:久保田成悟くん

 そうさ。サッカーはたぶん人生と同じだ。悪いことばかりじゃないのさ。先ごろ不祥事を起こしてサッカー部が活動停止になってしまった関西の大学へ進学した札幌U-18OBの弟さんが、Jュノンボーイ・グランプリになることだってある(いや、ビックリした!)。この先、何が起こるかわからないし、どんな幸福が巡ってくるかもわからない。
 「おめでとう!」と最後に登場するのはさっきも書いた北原慶太くん。190cmもある身長は今も伸びているとか。今は第3GKの位置づけであっても、この先どんなことになるかはわからない。彼に限らず、全国各地のチームに進んだユース出身者たちも、心の炎を燃やして全集中で…あ、いや、何かの見すぎかもしれないが、とにかく、明るい未来を信じて、明るい未来を自分たちの手で造り上げていこう。

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北原慶太くん。刈谷で今大会はGKコーチ登録。

 (結局栃木のれんぺーくんには会えなかったのだが、どうせこちらはビョーキだ。コロナが収まったら栃木まで会いに行くさ)

 うん、きれいに〆た。本日中に上がったwww。
 よし、おっさんは引っ込むぞ。


posted by higuma |21:35 | コメント(0) | トラックバック(0)