2015年10月14日
カナヤマンには拍手を贈ろう。
先日のヴェルディ戦の時だったと思うのだけど、 カズゥがやたらとメンバー入りできない選手へ配慮したコメントをしていたのが印象に残っていた。 自分は試合に出ているのになんだ突然?と思っていたのだけど、 メンバーに入っていない選手の日頃の姿を知っているからこそのコメントだったのかもしれないな、 と今日の天皇杯の試合を観ながら思っていたのだった。 思いもよらないスタメンに、試合前からわくわくしまくっていた。 鳥栖はレギュラーメンバーのようだったので、かなり挑戦者な立場。これで勝ったら面白いぞ、と。 実際に、とても面白い試合だった。90分があっという間だったし、 進藤くんや永坂くんのプレーに手応えがあったのも大きな収穫だ。 またしてもセットプレーのあとになぜか一番前に残っていた進藤くんが得点か!という場面をつくったり、 最近結果を出して充実感を得ているであろう荒野くんが相変わらず良かったり(ヘッド惜しかった)。 各ポジションにレギュラー選手を置きつつ若手が躍動するかたち。 あんなにPKが止まる試合(っていうか入らない試合)もなかなかないぞ。10人蹴って入ったのが3本て。 うちも相当だけど、鳥栖も結構アレよね。 技術よりもメンタル面が試されるというのがわかりやすく出たPK戦だった。 キックの上手い選手からの順番になっていたんだろうか。 進藤くんが「7番目でした」と言っていたので、順番を決めたのは監督かスタッフなのかな。 個人的にはユース出身の選手たちは足元が上手いので、 このへんの選手たちがもっと蹴らせてもらえたら良かったのになぁと思った。 実際に荒野くんは落ち着いてしっかり決めていたし。まぁ、タラレバだけども。 なんと言っても目玉は5人目に登場したカナヤマンだろう。 120分をしっかり完封し、PK戦でも2本を止めた。GKとしてはじゅうぶんな活躍。 しかしそこで終わらないのがカナヤマン! まさかの5人目のキッカーとして登場! 何を考えているのかコンサドーレ札幌! 120分ロングフィードばっかりやっていた選手が突然ゴールの前に立ったって、 そんな簡単に入れることはできないよねぇ。意外すぎて相手GKは動揺したかもしれないが。 「ここで決めるかどうかで試合が決まる」っていうものっすごくプレッシャーのかかるPKで、 しかし本人は「コレは自分がヒーローになるかな」なんて思っていたというから能天気頼もしい。 誰かが一番最後のキッカーを引き受けなくてはいけない。 選手によっては、必要以上に自分の責任だと思ってしまうこともあるだろう。 120分やって決着がつかなくて、運でまけたというだけのこと。 そこのところを冷静に考えて切り替えられる選手という意味での選出では、カナヤマンで間違いない。 PKがもっと上手ければ、5人目が別の選手なら、勝ったと言われるだろうか。 私はそうは思わない。だって豊田だって外したし。PKは技術だけの問題ではないのだから。 「まぁしょうがないや」って思える、なんかすっきりするくらい面白い試合だったわ。 カナヤマンには拍手を贈ろう。選手も現地のサポーターの皆さんも、みんなお疲れさまでした!
posted by ひとみ |23:51 | 試合観戦 | コメント(3) | トラックバック(0)