コンサドーレ札幌サポーターズブログ

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2018年09月08日

ライフラインにありがとう

「信号ってあんなに明るかったっけ?」と妹が言いました。
停電になり信号も消えて、車が交差点で譲り合いながら走っているのをヒヤヒヤしながら見ていました。
それが6日。そして昨日7日、サツドラが開いたらしいという噂を聞いて出かけてみると
近所の信号が点灯しているではないですか。
信号が明るいなんて感じたことは、恐らく生まれてはじめてです。
今までついていて当たり前で、なんならたまに無視している信号です(←駄目)。
電気ってあんなに明るく、ありがたいものなのだなぁと信号を見て思いました。
その日の夕方、わが家のあるマンションでも電気と水がもどってきました。

夜中に「大きな揺れで」なのか、「緊急地震速報の音で」なのか、
「がしゃーんと倒れたペン立ての音で」なのかはわかりませんが、いずれかの存在で目を覚ましました。
これは大きいぞとテレビをつけてみると、北海道直下の地震だとわかり、
すこしして停電したのでブレーカーを落として寝ました。水が出ないのを確認したのも確かそのときです。

わが家には2日ぶんくらいの飲料水と食べ物の備蓄があり、お風呂の水もすこしありました。
あわてて何かを買いに行く必要はないものの、それらをいざ使うとなるとちょっと焦ります。
飲食物のほかに便利だったのは、なんと言ってもラジオでした。
携帯で聴くネットラジオではなく、電池式のラジオ。手回しのもいい。
ネットの情報は速くて具体的ではあるのだけど、充電がじゅうぶんではないと無駄には使えない。
ネットのつながりが悪かったり、電話の電波が途切れ途切れになることもあったので、
なんだかんだ言って「ラジオ最強」と思いました。
今回は北海道全域にわたる停電ということでラジオから流れる情報も多くて、
自分のところには関係のない情報やちょっと古い情報もあるのだけど、
それでも何もわからないよりは断然気持ちがラクになります。
そもそもラジオを持っていない人も多いと思うので、準備しておくとほんとうに助かると思います。

それから、いつだったかの災害で、水を使わない歯磨きがあると便利と聞いて買っておいたもの。

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種類はほかにもあるだろうけど、口に含んでうがいをしてペッと出したら
あとは普通に歯磨きをするだけでおっけぃ。というもの。
口をゆすがなくても大丈夫だけど、気になるようであればゆすいでも効果は落ちないようです。
口に含める水は貴重なので断水のときに役立つし、普段の歯磨きでも使えます。

水と言えば、「断水にはなっていないけれど水が出ない」という地域が多かったようで。
わが家もそうだったのだけど、マンションの給水システムが電気をつかっているので
電気が止まると水も止まってしまうようですね(詳しくはわからないけど)。

「近所の公園で水がもらえる」と外から聞こえたので行ってみると、
公園の水飲み場で水をくむ列ができていました(これで断水ではないとわかりました)。
それから水道局で水がもらえると聞いて、もらいに行ったりもしました。
わが家はガスが使えたので、お湯をわかしたり温めたりできたのは幸いでした。

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ちょっと見づらいけれど、水道局でもらった水袋。6リットルも入る。
リュックのようにできる紐がついていたり、出す量を調整できる口になっていたり、
じょうぶなのできれいに洗えば数10回使えるとも書かれています。有能な水袋。
ただ、水道局のその場で水をつめただけなので、長期保存できるというものではないです。

災害時用のたためるポリタンクも、水をくむのに便利でした。
水をもらうときに容器を持参することが多いと思いますが、
ペットボトルの空きボトルだと衛生面がちょっと不安です。
繰り返しつかうようにはできていないので、そこまで頑丈ではないですし。

手回しの懐中電灯は、ほんのちょっとの暗がり(わが家はトイレに窓がないのでトイレのときなど)で
必要なだけ巻いてつかえるので便利でした。

お風呂は、面倒くさくてシャワーだけですませる日もあるのですが、
水は常にたまった状態にしておこうと思いました。
トイレを流すのにつかったり、洗顔や体を拭くのに使ったり、
飲料水以外の水って意外と必要だということを実感しました。

「保存食は好きなものを用意しておく」っていうのも食いしん坊的にはけっこう大事です。
贅沢言うなと言われるかもしれないけれど、同じものを食べ続けるのって飽きるし楽しくないです。

逆に、持っていなくてあればよかったと思うもの第1位は、モバイルバッテリーでした。
「モバイルバッテリーを持ち歩くほど携帯使わないしー」と思って持っていなかったのですが、
こういうときに必要だなあと。もちろん充電式のものは充電しておくことも大事です。
私はガラケーとスマホの2台もちなのだけど、6日の時点でどちらも50%以下のバッテリーだったので
ほとんどつかわないようにしていました。
あ、スマホの場合は「低電力モード」みたいなのがあると今回はじめて知って、
ほんとうに役立ちました。バッテリーの減りが格段にゆっくりになるので助かりました。

さて。私の友だちには自衛隊夫婦がいるのですが、
偏見かもしれませんが彼らの生きぬく意識の高さはさすがだと思わされました。

・地震用に家にソーラーをつけていた
・モバイルバッテリーと急速充電器が役立つ
・ラジオつき手回しランタンは便利
・カレーは最強

急速充電器とか、ラジオつき手回しランタンってはじめて聞きましたわよ。
カレーは肉が手に入りづらいとき、野菜だけでもお腹いっぱいになるからと。しかも一品でいい。
あとは、長期戦になることも考慮して「無理しない、無茶しない」です。
これは個人的にも実感したのですが、水を一度にたくさん持ち帰ろうと
白い恋人のキャリーバックにビニール袋を入れて水をくんでみたのです。
しかし水って思っていた以上に重たくて、腕を外してしまいたいほどの筋肉痛オブ筋肉痛、
しかもキャリーバックの容量を大幅に超えてしまったようで、
底がたるんでこすれて穴が開いて水が漏れるという...無駄に体力を使うはめになりました。
(バッグも破損...石屋製菓さんごめんなさい...買い直しますので...)
「無理しない、無茶しない」大事です。失敗したときのガッカリ度も高めですから。笑

そして、沖縄に長期間住んでいて、しょっちゅう来る台風に備えるプロになった友だち(道産子)の
アドバイスもとても役に立ちました。

・お風呂をためる習慣がないのなら空きペットボトルに水道水を常備
・モバイルバッテリーほんとうに大事
・カセットコンロ+ガスボンベは神
・女性は携帯用ビデがあると生理のときにスッキリ
・充電式電気スタンドいいよ

もはや日本全国各地が災害の地となってしまったので、
どこに住んでも常備するものは変わらないですね。
携帯用ビデって知らなかったので私も調べてみているのですが、普段の生理でつかっても便利だそうな。
余震があるかもしれないので、いろいろと再度備えておきましょう。

また今回は9月だったので、暑すぎず寒すぎずだったのは不幸中の幸いだったかもしれません。
夏だった場合、冬だった場合の備えもまた考えなくてはいけないですねぇ。

私の知り合いにはいなかったけれど、相手の安否が気になるからと
電話やメールをしまくるのは迷惑になることがあります。
携帯の充電もまともにできない状態で電話をとるのはなかなか恐怖です。
LINEやメールを送っておいて返事を待つ、というのがベストかなと個人的には思います。
あとは家電であれば災害用伝言ダイヤル171にて。
「171」+「1」+「家番号を市外局番から」で伝言吹きこみ、
「171」+「2」+「家番号を市外局番から」で伝言再生。

ライフラインに関わっている人たちへ責任追及などで責めるのはやめましょう。
必死に最前線でがんばってくれている人たちも被災している、ということは
ちょっと考えればわかることです。
ライフラインをがんばってくれている人たちにほんとうに感謝です。
水が出る、お湯が出る、トイレ流せる、お風呂入れる、冷たいもの飲める...電気に関わるこれらは
いつも当たり前だったのに実は当たり前ではないとしみじみ思いました。

現在節電モードなので、日が出ているうちに思いつくことを書いてみました。
北海道は今回の地震だけではなく、その前の台風の影響からもまともに回復していない状態です。
そして北海道だけではなく、台風で大きな被害を受けた関西地方も
まだまったく回復の見込みがないところもあると思います。
大きく報道されないそれ以外の地域でも、不自由な生活を強いられているかもしれません。
どこが一番ひどいとか、災害の大小は比べることができないと個人的には思います。
あちこちで被害にあっている人のことを思いつつ、
特に影響のない地域の人はいつもの生活をふだんどおりにおこなっていきましょう。
自分が今できるふだんどおりをやり、必要を感じたらなにかしらの協力をすればいいと思います。

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ちなみに私は、電気も水もないのにサツドラで冷たいビールを買うくらい元気ですので、ご心配なく。


posted by ひとみ |14:29 | コンサ徒然 | コメント(2) | トラックバック(0)